タロット柊

考えること、感じることの記録

インナーガイド その後(1)

2021-09-21 22:18:39 | インナーガイドとは

退院してから、1年半が過ぎた。

この間、一度、症状の悪化により、

再び死と手を結ぶかに思えたけれど、

そうはならなかった。

 

ひとまず、インナーガイドと名付けた正体不明の光について、

ぼんやりと、言葉が見つかり始めたころだった。

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退院後、仕事を再開した当初から、

光はその中身を開き始めた。

そこには恐ろしくたくさんの情報が入っているようだった。

まるで、細胞のひとつひとつに入っているDNAのように、

限りなく小さな空間に、無限とも思える情報が折りたたまれているようだった。

 

その情報を読んだり見たりするには、鍵が必要らしいということも、すぐに分かった。

しかも、どうやら、

一つの情報は、一つの鍵でしか開かず、

その鍵は、全ての人が一つずつ持っているようだった。

つまり、私一人で得れるのは、一つの情報だけ。

 

この1年半、見続けた光の中身。

その驚くべき情報量は、ただただ私を圧倒し続ける。

世界中の人に出会うことができたら、

読み終わることになるのかもしれないが、

そんなことはないだろうから、

今日、出会うことができた方の鍵を使わせてもらって、

情報を見、読む。

ただ、見たり読んだりできるのは、

もちろん、その方の情報だ(と思っているが定かではない)。

 

さらに驚くのは、

鍵は、私たちと共に日々変化するということ!

 

結局、目の前に座るのが同じ方であっても、前回と同じ、などということはないのだ!

つまり、

生きている限り、

同じものを見たり読んだりすることはないということだ!(もちろん私自身も!)

なので、びっくりすほど、面白い。

 

面白くもあり、哀しくもある。

楽しくもあり、怖くもある。

美しくもあり、残酷でもある。

どこまでも淡々として、それでも、心震わされずにはいられない、私たちの何か。

 

もう一度、死を意識したことで、

ぼんやりとしていた言葉が、

急に鮮明に浮かび上がり始めた。

時がきたのだろう。


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