タロット柊

考えること、感じることの記録

月の瞑想

2020-09-03 19:15:41 | 瞑想

この瞑想をしていると、

月が満ちていくときと、欠けていくときの違いが感じられる。

一つ目の違いは、眉間への光の届き方。

満ちていくときは、眉間に指を押し付けられているように力強く、まぶしい。

欠けていくときは優しく、ゆるやかで、押し付けていた指をゆっくり離していくような感覚だ。

二つ目の違いは、光そのものの性質の違い。

満ちていくときは、光自体の粒子が大きく、強い波として感じられる。

欠けていくときは、粒子が小さく、繊細になる。波も細やかな振動になる。

 

どちらがいいということではなく、違いがあって、

光を受け取る私たちの状態に応じて取り入れればいい。

今日の体の状態、心の状態に合わせるのだ。

 

疲れて元気のないとき、つらいこと、悲しいことがあったとき、満ちていく月は少し強すぎる。

疲れていても、基礎体力があって、明日はがんばるぞ、と素直に思えるとき、

目標があるとき、夢があるとき、勇気をもらえる。

 

一方、欠けていく月は、私たちを癒し、なぐさめ、そっと包んでくれる。

ただ、身を任せ、ゆだねる。

自分でも気付かなかった心の緊張から、ゆっくりと解放される。

 

どちらにも、ポイントがある。

勇気は下丹田(おへそ下三寸)から湧き、

解放は中丹田(胸の真ん中)から始まる。

満ちていく月の光は上丹田(眉間あたり)から入れ、

欠けていく月の光は頭頂から浴びる。

これらをイメージするだけでも、瞑想は始まり、月と呼応し始める。

 

もちろん、誰一人として同じ状態の人はいないので、

その人の、今の状態に応じたポイントがある。

その場所を知り、より健やかに月の瞑想を行う。

そうすると、

やがて、月は、毎夜語り合う友のような存在になる。

決して批判せず、決めつけず、

心のどこかで変化を恐れる私たちに、その姿を変えながら、教えてくれる。

私たちも、森羅万象の一部なのだと。



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