こんばんは、ジョンがる隊長です。
今日は先日のブログで説明した「オーディオ機材の入力段」の番外編にあった、ショットキーバリアダイオードのお話だ。(>_<)
ショットキーバリアダイオードは、一般の整流ダイオード(シリコン系のダイオード)に比較し、オン電圧(ダイオード導通時のドロップ電圧:フォワード電圧/順方向電圧とも言う)が非常に小さく、さらに高速スイッチングに優れている。
一方でショットキーバリアダイオードは、耐圧(逆方向に電圧が印加されたときの破壊耐量)を高くすることが構造上難しいとされ、同時に漏れ電流(逆電圧印加時に逆方向に流れる電流)が大きい難点があった。現在も日夜研究が行われ、改善の一途を辿っている。
オーディオ機器内の入力電源部は、先日のブログでも話したように、AC100Vから機器内で必要とされる電圧(数十V)に降圧し、ダイオードを使った整流回路によって電解コンデンサで(直流に)平滑される前処理が行われる。
このとき、ダイオードには交流の0Vをクロスするタイミング毎に逆電圧が印加されるが、ダイオードはこれまで導通(オン)状態にあったものに、急激に反対方向に電圧が印加されると、一瞬だけ逆方向にショート(短絡)電流が流れ、ノイズを発生することがわかっている。
逆を言うと、ここに高速なダイオード、専門的にはリカバリー(逆回復)時間の速いダイオードを使うことで、ノイズを低く抑えることができるのである。
つまり、オーディオ機器内の電源(整流)部にショットキーバリアダイオードを使うことは、損失を抑えることができるとともに、ノイズも低減できることを意味し、少し凝ったオーディオ機材には多用されている。半導体メーカもオーディオ向けとして製造しているショットキーも少なくない。
うーん、本来なら絵や波形(写真)も交えて話したいところなんだけど、隊長にも準備するのに限界あり・・・ごめんなさい。
わからなかったり、もっと知りたいって方がいらっしゃいましたら、コメントなりお問合せください。
※7月展示会出るぞーーーーー。(東京)(>_<)