何年振りかで、観劇を楽しんだ。場所は武蔵野芸能劇場。JR三鷹駅北口から徒歩1分の所にある席数154席の小劇場だ。その席は、舞台側の前半分の席は、座面が畳仕様で、ちょうど桟敷席の雰囲気。後ろ半分は普通の席になっていた。
舞台が終了し、最後の挨拶に立った監督・脚本の井上泰治氏が、「ひいらぎ白鷺編」について、以下のように語った。
「ひいらぎ」の主人公は伊賀の女忍者・柊(ひいらぎ)で、その言葉にちなんで名付けた。「ひいらぎ」のテーマは「家族」。時代は江戸時代・享保年間。貧しい伊賀の里から、父も母も別々の雇い主の元で仕事をし、江戸で仕事をしていた母親が雇い主を裏切ったということで、掟を破った母親を始末する暗殺隊が伊賀から江戸へ差し向けられる。ほとんど共に暮らしたこともない母親が裏切り者かどうかを確かめるため、柊は暗殺隊より先に江戸に乗り込む。バラバラに暮らしていた家族がやがて歴史の渦に巻き込まれながら再会していく物語です。「白鷺編」その前半の物語。「ひいらぎ」は映画化を最終目標にする作品です。
舞台の終わり方は、中途半端だったので、完結するには映画の完成を待たなければならない。
●「ひいらぎ白鷺編」パンフレット。