6月に入って、
高3の子たちの雰囲気が
いよいよ変わってきた。
それぞれ目標とする大学は違うけれど
夏が近づくこの時期になると、
これまでに感じたことのない感覚が
突然、襲ってくる。
「受験に間に合わないかも」
っていう不安だ。
テキストを解いていると、
たとえば(東北大学 2021)と書いてある。
その問題は東北大の入試問題だったものだ
ってことを意味するもので
もし、その子が東北大学を目指している場合
当然、意識はそこに引っ張られる。
解けた場合は、自信がつくし
解けなかった場合は、
「ヤバい」と、冷や汗が出る。
高2の時は、たとえ解けなくても
「入試問題だから
今の自分じゃ、解けなくても仕方ないか…」
って、済まされたはずだ。
ところが、高3になって、
「共通テストまで残り○○○日」
なんて、あちらこちらで目にするようになると
「ヤバい」 が、突然アタマをよぎる。
「え?いいの?解けなくて。
東北大学、受けるんでしょ?
大丈夫なの?」
と…。
冷や汗と手汗、
心拍数も一気に上がる。
英語の長文や古文などはもっと酷い。
一行に知らない単語が2個あった日には
「マジか…」 と打ちのめされる。
この「間に合わないかも」の感覚は、
受験が終わるまで日に日に強くなっていく。
後ろから
ものすごい勢いで追いかけられ、
その足音が
ドンドン大きくなってくる感覚だ。
さあ、いよいよだよ。
大学受験は、
ココからが本番だ。