嫌な日

はぁぁぁ…

今日は嫌な日だった。





　　





朝いちばん

仕事に向かう途中のこと。



道路に子猫が横たわっていた。



まただわ…



すぐ車を停めた。



近くまで行ってみると

生後1か月半から2か月ほどの子猫



頭から車にあたったのだろう。



眼球が飛び出し

歯が折れ

鼻から血を流していた。

体はきれいだ。



まだ生きている？

そう思うほど体は暖かい。



恐らく事故に遭ったばかり。



美しいグレーの子猫





さほど交通量が多い場所ではない。

車を停める場所もある。



ドライバーはなぜ

この子をそのままにした？



急に飛び出して仕方なかったのかもしれないけど

何故せめて、路肩に移動してくれなかった？



相手が人間なら轢き逃げだよね？



仕事を終えてからいったん自宅へ戻り

子猫を箱に入れて八事霊園へ向かった。



「生まれ変わってウチへおいで」

「素敵な里親さん見つけてあげるよ」

「家の中で元気に長生きしような」



そう声を掛けて見送った。





　　





外国人のお客様のお宅へ

預かっていた鍵の返却に行った。



するととても残念な知らせ。

今月末で帰国されるとのこと。



2頭の大型犬で1日3回の散歩

人間大好きなのに他の犬を見ると吠える

家の中ではまるで子犬のように甘えてくる

本当に可愛らしい子たちだった。



予約が入ると嬉しくて

2頭との散歩が楽しみで仕方なかった。



もう一緒に散歩できないのか…



残念





　　





夜になって訃報が届く。



ずっと前からお世話に行っていた犬が亡くなったと

ご家族からだった。





さみしいなぁ

この夏は訃報が多く届いた。



ウチから里親さんの元へ行った子



お客様宅の子



TNR後外で頑張っていた子



ほんと…さみしい…





飲むか





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