母の実家は鍛冶屋さんなんです。
私の田舎でもあるのですけどね。
柳刃、出刃、小出刃、三徳…
これ我が家の包丁なんですけど、
全てそこの鍛冶屋さんの銘柄です。
実はもう一丁欲しいなと思いまして、
田舎へ連絡してみました。
しかし残念ながら
今は鋏に特化しているそうなのでね。
包丁はできないと事でした。
かわりにお知り合いの凄腕の包丁職人さんを
紹介頂きましてそちらに。
「私、製鋏所の孫なんですけど、
究極の切れ味のものを一丁打って下さい」
形状、刃渡り、材質などの要望を伝え、
それに答えて頂きました。
そして待つこと一週間。
小魚さばき専用の小さめが欲しかったんですよね。
刃渡り三寸五分の味切を
青紙二号で叩いてもらいました。
青二のわりには随分安かったのでびっくり。
その…なんて言うのでしょう。
光物を握りますと、
気持ちが高揚するというか
ゾクゾクするというか。
男の本能に訴えるのかしら。
違うかな。
まぁ主に包丁を握るのは嫁さんなんですけどね。
私の役目は、
この名刀に見合うお魚を釣る事でしょうか。
早く釣りに行きたいです。