残照亭の日日

残り少ない日々、自分の日常や古い話などを時々書きます。
故「藤沢周平」のファン。思い出の作品などを書いてます。

思い出の品物は、宝物かゴミなのか

2023-10-04 | 日記

会社員のころ、転勤やスリッパ移動(同じビル内での移動)を合わせて

12回ほど移動した。

スリッパ移動はまだしも、転勤になると、荷物が邪魔。思い切った処分が必要。

おまけに移動した先の社宅に、先住民が使った机だのテーブルだのが

「お使い下さい」と置かれていたりする。中には年代物も・・・

お互い様なので、次に入居した者が、使わなければ処分する暗黙のルールだった。

だから出来るだけ荷物は増やさない。

多少の不便も慣れれば、どうという事はなかった。

赴任先の観光地でついつい買ってしまう小物・・、キーホルダー、手形だの

湯呑、焼き物、木彫り、結局は次の転勤時困ることになるのだが・・・

問題は「本」、20代のころから「文藝春秋」と「中央公論」を毎月読んでいた。

実家の物置に送り付けていたのだが、ある時その物置が老朽化でダメになった。

泣く泣く処分してもらった。三島由紀夫の自決写真が生々しい「週刊〇〇」

田中金脈の文藝春秋、山本周五郎全集(赤い函本)「月刊・海」など。

捨てるに惜しく段ボールに入れたまま、持って歩いた本も有る。

仕事関連の書籍はもちろんだが、

「中央公論・日本の歴史全巻」「小学館・国語大辞典全巻」「飛ぶが如く全巻」

そして、「藤沢周平の初出誌・単行本・文庫本・関連本のすべて」

惜しいのは、藤沢周平の初出誌(月刊〇〇、波、週刊〇〇)の大半が、いつの間にか

失われてしまった事。

本自体に大した価値はないが、私にとっては宝物である。

こうして、藤沢周平氏のことをブログに纏めて置こうとすると、

「あ~、あの初出誌あったのに、惜しいな~」と思い出したりするのだ。

文庫本のあらかたは捨ててしまった。

友人が「古本屋に持っていけば、昼飯代にはなるぞ」と云われた。

数年のうちに、今あるこれらの書物も処分しなければならない。

私にとっての宝物は、もうすぐゴミの山か~・・ちょと寂しい