寛文五年堂 本店
須川温泉から湯けむりが舞い立つ小安峡へ立ち寄る予定だったが
やはり休日の観光地は大渋滞で先に進む
秋田県湯沢に来たのは、稲庭うどんを頂くことでした
佐藤養助ののぼり看板も見えたのだが店前は並んでいます
出てくる車があった「寛文五年堂 本店」の駐車場に、運よく入れる事ができた
稲庭うどん伝承ノ郷・寛文五年堂
稲庭うどんは
日本三大うどんの「稲庭うどん」ですが、350年以上の歴史を持ちながら、
一般に出回るようになったのは昭和になってからです。
稲庭うどんのルーツは諸説ありますが、
稲庭地区で質の良い小麦が採れることに着目した領主が
うどん作りを奨励して誕生したと言われています。
その後、秋田藩から一子相伝・門外不出とするよう命じられていたため、
製法を確立した佐藤吉左衛門(のちの稲庭吉左衛門)とその一族にしか
稲庭うどんの製法は伝えられてきませんでした。
昭和になり製法公開で作り手の増加で生産量が増えるまで、
地元の方でもめったに食べられない高級品だったそうです。
参照:COOPストーリー(秋田編)
稲庭うどんは独特のコシの強さツルツルとした滑らかな食感
そして他のうどんにはない上品さが特長です
普通のうどんは小麦粉の生地を延ばして細く切った麺ですが、
稲庭うどんは生地を手の平で練り、捻り、引っ張ることによって細い麺にしていくという製法です。
製品名にもある「手綯(てない)」とは、
二本のかけ棒に縄を綯うように撚りを入れながら、あやがけして細くしていく工程です。
きれいに同じ太さにうどんをよるには熟練の技が必要で、
この作業で手綯うどん独特のコシの強さを生むそうです。
店内に入ると木彫の「招き猫」
見ると伝説の隠れ猫
ふく
招福の招き猫。
稲庭の郷に住みつき幾千年。
いつしか
隠れ猫「ふく」と呼ばれるように。
三嶋神社を仮住まいとし、
稲庭の郷を守る伝説の猫ちゃん。
この「ふく」の笑顔を見たら、
きっと幸せになれる。
▼
なんと制作者は、飛騨市立中垣克久彫刻庭園美術館名誉館長
お昼過ぎでしたが、待合室に座る椅子もないほどの盛況
壁の絵画など「寛文ぎゃらり」、2階の美術館で時間を費やす
見応えあります
売店入口
川連こけし ↑ がお出迎え
お土産に買って帰りました
いぶり大根(いぶりがっこ)
干し大根を燻製して作る「いぶりがっこ」(東京では倍の値段です)
チーズにのっけて食べると旨い
お庭が見えるテラス席で頂きました
ふくが居住していた三嶋神社かしら
温かい「稲庭うどん」を頂きます
乾麺・生麺の食べ比べ
つけタレも3種類
生麺はもちもちした歯応え、乾麺はツルンと喉ごしのよい麺です
************************************************
昔、稲庭うどんが細かく折れた品を頂いたことがあります
それは「まごうどん」と言うのですね
秋田県稲庭うどん協同組合のサイトを転載いたします
「稲庭うどん」は、贈答品としてのイメージが強いのですが、
地元秋田県湯沢市では、風邪をひくなど食欲のないときの食事や、
細かく切った「まごうどん」を離乳食やお年寄りが食べる文化があります。
子供から大人まで、家族で親しむうどんとして根付いています。
しかし、茹で方を間違うとせっかくの稲庭うどんの美味しさを損ねてしまいます。
美味しく、楽しく茹でる方法、食べる方法を紹介します。
1人前(100g)に対して約3リットルのお湯を用意します。
湯量が少なかったり、茹で過ぎるとうどんの風味が損なわれることがあります。
美味しく食べるポイントは冷水で麺のぬめり取り、コシとつやを引き出すことです。
- 大きな鍋で充分に沸騰したお湯に、麺どうしがくっつかないように散らしてうどんを時々箸でかき回しながら、茹で具合を確かめます。常にうどんが鍋の中で踊る状態にします。
- ふきこぼれそうになっても、差し水はしないで火を弱めて沸騰を抑えます。
- うどんが乳白色になったらざるにあけ、茹で湯を切ります。その後、冷水で素早くもみ洗いをして麺のぬめりを取ります。
- 水気をよく切ったうどんを、お好みで温麺、つけ麺等でお召し上がりください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます