非時香果 大和橘
☆京都の老舗和菓子店・老松 * 夏柑糖
に続いて「非時香果 大和橘」を購入した
読み方は「ときじくのかぐのこのみ やまとたちばな」
☝の過去記事フォトを見ると老松の夏限定の「夏柑糖 」の透明包装に
非時香果(ときじくの かぐの このみ)と印刷されていた
大きな夏柑糖 と違って、小ぶりで小さなみかん
(キンカンに似ていますが、みかん)
ひとつひとつ丁寧に紙に包まれた果実菓子「大和橘」
大和橘(やまと たちばな)は、 日本に古くから野生しており
現在では絶滅危惧種に指定されている日本固有の柑橘です
文化勲章や500円硬貨のデザインにも描かれています
「日本書紀」には
垂仁天皇の命により田道間守公(たじま もり)が常世の国から持ち帰った
不老長寿の実として描かれております
※田道間守公は菓子の神様・菓祖として豊岡の中嶋神社に祀られています
香りが上品で持続性が高いことから
「非時香果(ときじくのかくのこのみ)」と呼ばれ、
「時を選ばず、いつでも香りを放つ実=永遠に香る果実」
この神話めいた名前の小さな柑橘の葉は
季節を問わず、いつも青々としていて
長寿の象徴として崇められてきたというところもあるのですね
橘は身近なところで、雛人形のお飾りに「左近の桜、右近の橘」
実際目にした、京都御所、旧嵯峨御所・大覚寺にも実物が植わっています
大覚寺 (フォト左側が橘)
艶やかな贅沢な和菓子
蜜漬けした果皮の中は、果汁入りお餅
大和橘の希少な中身をくり抜いて、
じっくり蜜漬けにした果皮に詰めて餅菓子に仕上げて
爽やかな苦みとほのかな甘みを合わせた和菓子でございます
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