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レース展望と回顧、馬券術について

11/12(火) 東京スポーツ杯2歳Sの展望

2024-11-12 | 分析
 今日は土曜東京の東スポ杯2歳Sを検討してみます。去年はそうでもなかったですが、歴代の優勝馬や上位馬にはイクイノックス、タイトルホルダー、コントレイルなどGⅠ馬の名前が並ぶ、クラシックへの登竜門です。今年はどんな逸材が走るのか、楽しみです。持ち時計や過去10年の3着以内馬の傾向などから、実力馬を探してみようと思います
 
 
1)持ち時計
 過去10年間は、スワーヴリチャードが2着だった2016年だけ稍重で、あとはすべて良馬場で施行され、勝ち時計の平均は、全体で1分46秒9、上がりが33.73秒です。ここ10年で一番速かったのは、2019年のコントレイル(三冠馬・JC1着)の1分44秒5(上がり33.1)です。参考までに、2021年のイクイノックスは1分46秒2(同32.9)でした。週末の天気はちょっと怪しいですが、良馬場ならば、1分46秒台前半か45秒台、上がり33秒台前半くらいの決着と予想します。かりに全体時計が1分46秒台でも上がり脚が32秒台の時計を繰り出す馬がいればGⅠ級と見込まれます。今回の出走各馬の持ち時計上位は以下のとおりです。
 
 クロワデュノール  06/09東京 新馬     ③1着 1分46秒7 33.8 
 ジーティーマン   08/10新潟 新馬     ②1着 1分47秒8 34.1
 ファイアンクランツ 08/31札幌 札幌2歳S  ①3着 1分50秒5 36.4 
 
 レッドキングリー  10/05東京 新馬     ①1着 2分02秒4 33.4 
 サトノシャイニング 09/22中京 新馬     ②1着 2分04秒3 33.7
 
 参考までに去年(2023年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣シュトラウス    10/07東京 サウジRC  ②3着 1分33秒7 34.3
2⃣シュバルツクーゲル 09/24中山 新馬     ②1着 2分04秒0 35.0   
3⃣ファーヴェント   08/05新潟 新馬     ②3着 1分50秒8 33.4    

 頭数が少なくて寂しいですが、そこそこのポテンシャルの馬が出て来た感じです。クロワデュノールの時計は2歳6月時点としては優秀で、今回も十分通用しそうですし、2000mから距離短縮で臨むレッドキングリーも、去年2着のシュバルツクーゲルとの比較上、ここでも上位でしょう。あとは、重馬場の札幌2歳Sで①人気3着だったファイアンクランツが舞台が東京に替わってどうかというところでしょう。だいたいこの3頭のどれかが主軸といったイメージでいいのでは、と思います。

2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇新馬      13クロワデュノール①1着 サトノシャイニング②1着
                ジーティーマン②1着 デルアヴァー③1着
                レッドキングリー①1着)
 〇未勝利     5頭ニシノイストワール④1着 プレシャスデイ①1着 
 〇サウジRC   2頭(※該当なし)
 〇アイビーS   2頭(※該当なし
 〇萩S      2頭(※該当なし) 
 
 前走との間隔で、一番多いのは中3週、次いで中7週ですが、突出するほどではありません。むしろ3ヶ月前後、ないしそれ以上の間隔をあけている馬の活躍が目につく印象です。今回のメンバーでは、プレシャスデイサトノシャイニングジーティーマンといったところです。
  
3)血統
 父系はサンデー系ディープインパクトハーツクライが強い傾向です。ハーツクライは母系に東京の芝が抜群のトニービンの血脈がありますが、ここ4年、この血統が強いことについては以下の解説が参考になります。
 
 母系はここ2年はミスプロ系ですが、全体的にはノーザンダンサー系(ND)が強勢でしょう。無難なところで、父サンデー系 × 母父NDで該当馬を拾っておきます。上で引用したコラムの評者はファイアンクランツの母父ハーツクライに着目していますので、この馬も一応加えて、計4頭です。
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  、 
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
クロワデュノール :父キタサンブラック(ブラックタイド)/母父Cape Cross(Danzig系)
ニシノイストワール:父キズナ(ディープインパクト)/母父Royal Applause(Waajib)
ニシノタンギー  :父サトノアラジン(ディープインパクト)/母父Galileo(Sadler's Wells)
ファイアンクランツ:父ドゥラメンテ(キングカメハメハ)/母父ハーツクライ(サンデーサイレンス)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① 近年は新馬組が優勢:前走opの場合は2着以内
 ② 前走op連対馬で人気薄はねらい目
 ③ 内目の枠(1~3枠)が優勢:特に1・3枠の複勝率50%超
 
 現状①に該当する馬しかいませんので、ここでは絞り込みは省きます。
 
5)結 論  
 人気になると思いますが、クロワデュノールレッドキングリーの一騎討ちムードです。新馬戦を眺めた印象では、メンバーのレベルがそれほどではなかったかも知れませんが、クロワデュノールよりもレッドキングリーの走りの方がインパクトがありました。この二頭に札幌2歳S3着のファイアンクランツがどこまで迫れるか。一角崩しがあるとすれば、前走の上がり脚がよかったサトノシャイニングデルアヴァープレシャスデイあたりでしょう。ジーティーマンやニシノイストワールまではどうかなというところです。勝負レースにするには堅そうなので、次のGⅠ戦を見据えて上位馬の実力を見るだけにしておいた方が無難かも知れませんが、でも、あえて勝負をするならば、
 
 レッドキングリー 〇デルアヴァー ▲クロワデュノール △ファイアンクランツ…… 
 
で、デルアヴァーの2着(ないし逆転)がないかと少しだけ期待をもっています
 
 明日は土曜の福島、京都のメインレースを簡単に見てみます。土曜に勝負するなら、東京よりも断然こっちの方だと思いますんで。
 本日もお読みいただきありがとうございました。今日も無事な一日となりますように。

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