9/17(火) 神戸新聞杯の展望

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　9月に入って、秋のＧⅠトライアル戦が花盛りです。昨日のセントライト記念は（予想どおり）前走ダービー組が強く、堅く収まりましたが、神戸新聞杯は新興勢力の台頭が目立つ、波乱のトライアル戦です。ＧⅠ出走馬と夏の上がり馬の能力差をどう見極めるかがポイントだと思います。例年ならば阪神開催のレースが今年は中京で行われることも、結果を微妙に左右するかも知れません。中京で開催された3年分を含む過去10年の3着以内馬のデータをもとに中軸馬を考えてみます。

 

神戸新聞杯【2024年9月22日中京11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

神戸新聞杯(菊花賞トライアル)の過去10年データ、好走馬一覧（2024年9月22日中京11R） | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 

1）前走（ステップ） ※（　）内は今回の該当馬、〇数字は前走の単勝人気順

　〇東京優駿　  　 18頭（ジューンテイク⑭10着　ショウナンラプンタ⑫15着

　　　　　　　　　　　　　　  ミスタージーティー⑬16着　ビザンチンドリーム⑩17着

　　　　　　　　　　　　　　  メイショウタバル 取消）

　

　3着以内に前走ダービー（東京優駿）組から2頭、あともう一頭は条件戦上がりが「指定席」といった様相です。条件戦上がりとしては、2勝クラスの勝ち上がり組が有利ですが、必ずしも勝てていなくとも馬券にはなっているようです。となると、メリオーレムやオールセインツに加えて、バッデレイト、ゴージョニーゴーなどもけっこうやれるかも知れません。

　　

2）血統

　近年はディープインパクトの血脈が活躍する傾向です。中京開催の2020～22年は特にこの傾向が見えますので、父・母父にこの血統がある馬をピックアップしておきます（母父は該当馬がいないので、父系だけになります）。

　※サンデー系＝　　、ノーザンダンサー系＝　　、ミスプロ系＝　　、　

　ナスルーラ系＝　　、ロベルト系＝　　

 

　・ウエストナウ　　　：父キズナ(ディープインパクト)／母父Frankel(Sadler's Wells系)

　・オールセインツ　　：父キズナ(ディープインパクト)／母父ルーラーシップ(キングカメハメハ)

　・ゴージョニーゴー　：父キズナ(ディープインパクト)／母父Dance Brightly(Mr. Prospector)

　・ショウナンラプンタ：父キズナ(ディープインパクト)／母父Zensational(Fappiano系)

　・ジューンテイク　　：父キズナ(ディープインパクト)／母父シンボリクリスエス(Kris's)

　・トラストボス　　　：父キズナ(ディープインパクト)／母父オルフェーヴル(ステイゴールド)

　・バッデレイト　　　：父サトノダイヤモンド(ディープインパクト)／母父スピニングワールド(Nureyev)

　・ヤマニンステラータ：父サトノダイヤモンド(ディープインパクト)／母父チチカステナンゴ(Grey Sovereign系)

　・ヴィレム　　　　　：父キズナ(ディープインパクト)／母父Mizzen Mast(Grey Sovereign系)　

　・ヴェローチェエラ　：父リアルスティール(ディープインパクト)／母父Danehill Dancer(Danzig系)

 

3）JRAホームページのデータ分析

　JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。

（データ分析：神戸新聞杯　今週の注目レース　JRA）

 

　① 中京開催時は伏兵台頭：二桁人気馬にも注意

　② ダービー組が強い：条件戦からの臨戦は中5週以上

　③ 3勝以上馬が活躍：複勝率52.6%

　④ ダービーからの臨戦馬で芝2000以上ＧⅠで3着以内

　　 or ＧⅡ勝ちの実績のある馬は確勝級

 

　浮上するのはジューンテイクで、続くのがメイショウタバル、オールセインツ、メリオーレムです。

 

4）宮田式バイオリズム◎　

　・インテグレイト　　　　　2・0・0・1

　・ウエストナウ　　　　　　1・1・0・0

　・サブマリーナ　　　　　　2・0・1・0

　・トラストボス　　　　　　1・3・1・4

　・バッデレイト　　　　　　2・1・0・0

　・メリオーレム　　　　　　3・2・2・0

　・ヴィレム　　　　　　　　2・1・0・2

　・ヴェローチェエラ　　　　2・2・1・0

　

5）結　論　　

　データ的にはＧⅡ京都新聞杯勝ちのあるジューンテイクを中心視するのが妥当ですが、ポカのある馬なので、人気になると取りこぼしが心配です。他のダービー組では、ショウナンラプンタにしても世代上位の実力は認めても、同じく末脚がはまらないと凡走する印象です。これならば、ＧⅡ上位の実績がある馬でも、ダービー組と対等に渡り合えるような気がします。京都新聞杯2着のウエストナウや3着のヴェローチェエラでもいい勝負になるのではないでしょうか。ウエストナウは前走、ダービーの出走資格を取りにいって、ジューンテイクに1馬身差の2着でしたが、実力の片鱗は十分見せました。一夏越えて一段と成長した姿を見せてくれると期待して、こちらを主軸とします。相手はダービー組と、2勝クラスを勝っているメリオーレムとオールセインツは軽視できませんし、サブマリーナもまだ底を見せていません。一番怖いのはダービーを出走取消になったメイショウタバルかもしれません。

　ということで、

◎ウエストナウ　〇ジューンテイク　▲メイショウタバル　△ショウナンラプンタ……　

 

でまとめておきます。

 

　彼岸が近づいて、今日明日はともかく、関東は週末あたりから涼しくなる予報です。うんざりする暑さもようやくこれで収束でしょうか。ほんと、やれやれです。何とか今週も無事に乗り切りましょう。本日もお読みいただきありがとうございました。