今週は土曜に3歳の重賞レースが2つ組まれていて、春のGⅠ戦に向けた重要なステップレースになると思われます。今日明日は、簡略化したかたちになりますが、この2つを検討してみます。まず、今日は土曜中山11Rのフラワーカップです。ひょっとすると桜花賞出走馬の「最終便」になるかもしれません。
フラワーカップ【2024年3月16日中山11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
フラワーカップの過去10年データ、好走馬一覧(2024年3月16日中山11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
1)持ち時計
去年は雨・不良馬場でしたが、良馬場ならば1分48秒0前後、上がり35.0秒を切るくらいの持ち時計が必要と思われます。今回のメンバーの時計上位は3頭です(〇数字は人気順)。
・カンティアーモ 07/30新潟 新馬 1分46秒4 34.6 ②1着
・ラビットアイ 02/17京都 つばき賞 1分47秒2 33.6 ⑤4着
・フォーザボーイズ 11/19東京 未勝利 1分48秒0 34.8 ①1着
これらに他距離から、
・カニキュル 11/19東京 未勝利 1分59秒5 34.1 ①1着
・ミアネーロ 01/13中山 菜の花賞 1分33秒6 34.2 ①5着
以下、過去10年のレースで3着以内に入った馬たちの傾向を見ていきます。
2)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順
〇未勝利 4頭 (カニキュル①1着)
〇フェアリーS 3頭 (※該当馬なし)
〇1勝クラス 3頭 (フォーザボーイズ①2着)
ちなみに、レース間隔で比較的多いのは、①中2週、②中9週、③中4ヶ月です。①に該当するのが、エルフストラック、スティックバイミー、テリオスルル、フォーザボーイズ、②は該当なし、③がカニキュル、カンティアーモです。
3)血統
流行廃りがありますが、最近は父ディープ系よりも父キンカメ系、母系はノーザンダンサー系とサンデーの傍系が目に付く印象です。個人的には、母父サンデー傍系で拾ってみたいです。
・エルフストラック:父カリフォルニアクローム(ボールドルーラー系)/母父ダイワメジャー
・カンティアーモ:父エピファネイア(ロベルト系)/母父アドマイヤベガ
4)JRAホームページのデータ分析
JRAのホームページのデータ分析で強調されているポイントは以下のとおりです。
①前走との間隔に余裕のある馬が優勢:中7週以内の場合は1着必須
②前走の上がり脚が上位
③中山・阪神芝レースの実績(4着以内)必要
④前走左回りは苦戦
条件的に浮上するのは、ヒラボクミニーとミアネーロの2頭で、カニキュルとカンティアーモがこれに続きます。
5)結 論
やや決め手を欠く印象はありますが、カンティアーモが比較上優位ではないかと思います。夏のデビュー戦をレコード勝ちしたあと、デイリー杯2歳Sは、久々だったせいか、あるいは稍重だったせいか、精彩を欠いた走りで③人気6着。しかし、勝ち馬はジャンタルマンタルでしたし、4角最後方のレースでしたので、まあ酌量の余地はあるかなというところです。血統的にはもっと走れていいはずです。ただ抜けた存在とまでは言えないので、ミアネーロやフォーザボーイズなど、前走①人気で敗れた馬も十分巻き返せると思います。あとは、エルフストラックやカニキュル、ラビットアイといったところでしょう。要注意なのはテリオスサラです。デビュー戦で中山芝1800を勝っていますし、赤松賞では阪神JF2着のステレンボッシュに0.1秒差の2着ですから、年明け後2走の走りから今回人気を下げるとすれば、この馬が穴候補だと思います。
ということで、今日のところは、
◎カンティアーモ 〇ラビットアイ ▲テリオスサラ でまとめておきます。
明日は中京のファルコンSを見てみます。NHKマイルCの重要な前哨戦のひとつで楽しみです。本日もお読みいただきありがとうございました。北風の強い日となりそうです。無事に一日過ごされますように。
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