もんろーの部屋

音楽について自分について哲学しちゃうページ・・・美味しいものもちょっと

最終回・暗くなるまで待って

2006-09-02 | 日常
まだ、登場していない人がいるじゃーん・・・

という声に答え、もう1回。
今日で最終回です。
Dialog in the Dark Japan

パパとパパ連れ・・・はっきり言って、お2人は記憶にないのです、アタシ。
1時間半の間、あんまり声を出していなかったと思う。
カップルで参加だったから、お手手つないじゃって2人の世界を作ってついて来てただけなんジャン?(ってわかんないけど)
ぽっちゃりは、多分、みんなでドリンクを飲むのに茶屋で座ったとき、私の左隣だったと思う。やっぱり、あまり声を出してない子だったので、「だったと思う」しか言えない。
経験者は、やっぱり余裕があったよね。
女性の中では1番声を出してくれていたし・・・つまり私たちが進んでいく助けになってくれた。

最後に、私たちは薄暗い部屋へ通され、感想などを述べ合った。
闇の中の1時間半で、どっぷり疲れ孤独感を持つ人と、またその闇が心地よくなってしまう人・・・2タイプがいるようだった。

闇は、自分自身の存在さえも無くす。
常に闇の人たちは、何を持って自分の存在を確認しているのか、という話になったのだが。。。

「’我思う、ゆえに我あり’といったところでしょうか・・・」とマコトさんが言った。


続々々・暗くなるまで待って

2006-09-01 | 日常
Dialog in the Dark Japan

やはり、マコトさんについて、触れなくてはならないと思う。
私たちが闇へ行くまでは、段階をたどる。
まず、暗い場所へ入る。
そこで、白杖を渡されて、使い方なんか説明される。
次に、かなり暗い場所へ入り、私たちはマコトさんと会った。
彼はアテンド(先導・案内役)で、そこで自己紹介なんかさせられる。
この段階で、もう各自の顔も姿も見えないので、声と名前を記憶しなければならない。
マコトさんはもちろん一度で覚えたようだったが、我々8人組は覚えられてはいなかったよ、誰一人(きっと)。
その必要性があることも、この段階では認識していなかったのだ。

闇の中へ入ったとき、瞬間、やはりちょっとした恐怖感を持つ。
マコトさんの声の方向へ、半歩半歩、進んでいくのだ。
みんな、よちよち
闇へ入ってほどなく、私たちは丸木橋を渡ることになるのだが、友人の道連れは、足が出なかったそうだ。
そうしている様子に気づいたマコトさんは、なんと戻ってきて、手を引いてくれたそうなのである。(後で、道連れに聞いた話)
私はというと、一番先頭を歩いていたミスター関西についで、2番目に渡った。
最後尾の方になって、置いてきぼりになるのが怖かったからである。
もちろん、我々は、自分の歩みに、必死なのだが、マコトさんは8人全ての状況を、完全把握していた。
まあ、当然だよね。
彼は24時間、闇の世界なのだ。

我々の目は、マコトさんであり、彼が頼りだった。
でもさ、街で杖を持った視覚障害者に出会ったら、私たちは、大丈夫かな、とか思うでしょ。
環境が変われば、立場は逆転する。
これって、凄い事だよ