吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

モッタイナイ商品考

2009年04月18日 | Weblog
 朝日新聞2009年4月18日朝刊13面に「モッタイナイ商品」の販売が紹介されている。”賞味期限切れだって食べられる”という大見出しだ。記者が賛意していることがわかる。

 不勉強な私でも、これが違法行為やヤミ行為に近いか違法そのものではないかと認識している。食品衛生法やJAS法に抵触しているのではないかと感じている。賞味期限の改ざん商品の販売(白い恋人など)や賞味期限や消費期限切れの原料を使った菓子(不二家など)の販売で法的社会的批判を受けたメーカーとどう違うのだろうか。

 賞味期限や消費期限があるために大量の弁当、惣菜、加工食品などの食料品が廃棄されている現実的社会問題がある。モッタイナイし、何と言う無駄や浪費をしているのだろうと思う。年間約2000万トンの食べ物が廃棄されていると聞くと、これが飢餓で苦しむアフリカなどの子供たちにでも回せたら大変助かることなのにと思う。

 コンビニのお弁当だって、消費期限切れで廃棄されるものが一日180万食もあるという。今日の、ただいまの"食べ物”にありつけない方々に回せないものかと思う。農水省の食品ロス率の調査でみた日本の一般家庭の食料品の平均ロス率は約4%前後だと言うから、毎日500万食ほどの廃棄をしていることになる。この分うまく利用できれば、このように多くの人に"食べ物”を配ることが出来るのだ。

 だから、できる小さな活動として賞味期限や消費期限の切れた食品を「モッタイナイ」商品として半値ほどで売る。ご自分の舌で試食して”食べられる”ことを確かめて売るから、事故は起こらないという。賞味期限切れの商品であることを断って売るから問題ないという。お叱りやクレームの電話は1件もなく、すべて”いいことだ”と励ますものばかりだという。

 このような取材記事を大きく扱う朝日新聞さんは、これから食品のロスやムダや廃棄の問題をキャンペーン化しようというのだろうか。食品衛生法やJAS法の賞味期限や消費期限が法的規制である情況を、どのようにしようというのであろうか。法的規制と人類共通のテーマ(ムダをなくし、大事にする)とをどう調整しようとするのか、アイディアなりお考えなりをお伺いしたい。
コメント
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