マウントアダプターがミラーレスカメラの登場により注目を集め
いまや各マウント毎に売り場が設置されているほどになってる。
中古市場でも見かける事が多くなり、新品では見かけないもの
も時折目につく。それだけ充実してきているのだろう。ただ、
どうしてもAPS-Cサイズの為に×1.5とか2.0とかになるのは
フルサイズ登場までの辛抱と思っている。アダプターのせいで
はない。
こうしてクラカメレンズの需要が伸びているのはよく聞く話、
一方でボディー(フイルム)の需要は下がってレンズだけがボ
ディから離れていくのは悲しむことか、それとも時代なのか?
とかくもあるなか、クラカメレンズ(以下レンズと称す。)を買う時
にどうしてもぶつかる壁がある。
【 製造から年月が経過している → 経年変化(劣化) 】
という問題である。
例えば、表玉に素材(ガラス)が柔らかい素材を用いられたズマ
ール(ライカLレンズ)とかは、もう逆に傷が無いのがおかしいと思う
くらいのもの。(再研磨の可能性とかでコーティングの喪失とかね
考えるわけです。)
ヘリコイドが妙に重いとか、逆にスッカスッカに軽いとかある。
時代とともにバルサム切れ(周辺部の場合撮影に影響しないもの
もあるようだ)だとか
玉によるが持病とされるもの、クモリが出やすいとか・・・(軽度の
ものは清掃に出すか、再研磨・・・という手も無くもないが完全では
ない)
最低限の許容で買わないと正直、新品を買った方がよかったんじゃ?
ないか?と言う自己嫌悪に至る。(それだけならいいのだが)
それを防ごうと写真の様にLEDライトで見るとレンズ状態は極めて良く
状態を確かめる事が出来る(光が強いので直にライトの光が入らない
ようにする事に注意が必要)のだが・・・・
これはいい面もあるし、悪い面もある。前者はシッカリ確かめられること
ただ、経年変化のないものは殆どない、ゆえに後者としては選べるもの
がより少なくなるというもの。
表玉の小傷ならたいして影響しない、クモリも軽微なら逆光でなければ
そう気にしないでもない(思い切ってモノクロ専用と言うのもいい)
気泡は仕方がないが多いものはすこし注意する必要がある。
これくらいのリスクは受け入れる必要もあるかもしれない。美品がいい!
というのであれば話は別だが・・。
というなかで絶対だめなのが、無限が出ないもの、絞り羽が変形もしくは
欠けているものとか、但し中の反射防止塗料が剥げている程度なら塗り
直しが出来るものもある。絞り羽は変形しているものは避けたい。
できればアダプターを介して試写をしてから購入するのがいいのだが、
無限域まで出せるほど店が広くない事もあるので買ったら直ぐに試写を
したいもの。