Action is my middle name ~かいなってぃーのMorrisseyブログ

かいなってぃーのMorrissey・The Smithsに関するよしなしごと。

“Houston Press”(2017.3.7)掲載 モリッシー インタビュー翻訳

2017-03-09 00:02:21 | Morrissey Interview

起きたらまた、

ヒューストンの媒体“Houston Press”にモリッシーのインタビューが掲載されていた!

…ので、翻訳を掲載いたします。このインタビューをしたのは、モリッシーの長年のガチファン

だというAbrahán Garza氏。普段から「あのモリッシーのひと」と言われるくらいの

存在だそうです。それだけに、愛ある突っ込んだ質問もあり、本当に聞きたいことを聞いて

いるんだな、と面白いです。そして、最後にヒューストンで行われる4月14日のライブの告知

をしているのですが、

“Morrissey will grace the stage and change your life forever on Friday, April 14 a

t the Lawn at White Oak Music Hall”と書いてあるのにジーンときました。


「モリッシーはステージを飾り、あなたの人生を永遠に変えるだろう」


Abrahán Garza氏はもう、何回も何回も観ているのに、最新のライブが一番良いと思うそう。

毎回、毎回、何度観ても、人生を永遠に変える男。その人への尊敬と素朴な疑問が素直に表れた

インタビューです!

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Houston Press(以下、HP):まず最初に、最近はお元気ですか?新しいツアーに乗り出すのはワクワクする

ことでしょうね。


モリッシー:私は信じられないくらい元気だ。そうだね、ツアーを始めるのはいつも素晴らしいことだね。

ちょっと新境地を開拓するみたいに感じるし、もちろん信念を同じくする人々と近づけるものだし。


HP:あなたの物販サイト“Mporium”ではいつも商品が完売になっています。Mporium経由であなたの新作を

販売しようと考えたことはありますか?


モリッシー:そんなこと思ったこと、一度もないね。もし一度も思いつかなかったら、やらない方がいいという

ことだ!


HP:私は2014年のあなたのアルバム“World Peace Is None of Your Business”の作品の朗読プロモビデオが

好きでした。今後、更なる朗読プロモビデオの発表を期待してもいいんでしょうか?


モリッシー:それは絶対にない。あれは私の案じゃないかったし、レコード会社の発案だった。単に彼らを喜ばす

ためにやった…すごく、すごく、つらかったんだ、ハハハ…


HP:あなたは最近ロンドンのBMGのオフィスにいました。その訪問で何かかたをつけたのですか?


モリッシー:うん、私はビル清掃会社を持っていてね、オフィスをきれいにするために行ったというわけ。

でもまあ、これはガセのニュースということで。


HP:あなたは今まで、まったく思いもよらずに大好きな人に会ったことがありますか?

それは誰で、どこで出会ったか教えていただけませんか?


モリッシー:うん、あるよ。1986年にバルセロナのホテルのロビーで座っている、

ジェイムズ・ボールドウィン(アメリカの小説家、および公民権運動家)に会った。

私の舌は、恐怖で口の上っ側に張り付いた。こんにちは、という勇気がまるでなかった。

私は当時、とても、とても鈍かったんだ。だからただ彼を見た。そして時が過ぎるのを待った。

私にとって、彼はアメリカ大統領より重要な人物だったんだ。


HP:あなたが、自分が書いておけばよかったな、と思う歌は今まで出た音楽の中でありますか?


モリッシー:たくさんあるよ!バカラック&デヴィッド(バート・バカラックとハル・デヴィッド)の歌で

"Loneliness Remembers What Happiness Forgets"というのがあるんだけどそれ。とても長ったらしいけど

スピード感があるのに柔らかみがある、そして明らかにほぼ苦悩のことを歌っている。でも、本当にこの質問は

難しいな。たぶん700くらいは自分が書きたかった歌がある。人生における私の主たる興味は、歌を創り上げること

なんだ。

 

HP:モリッシーの歌で、レコーディングし直したいと思ったことのある歌はありますか?


モリッシー:スミスの歌で "I Want the One I Can't Have"というのがあって大好きなんだが、ボーカルの録音が

ひどくて。あのボーカルじゃなかったら、大ヒットしてたろうにと思う。チームを妨害したのが自分だなんて

ショックなことじゃないか。


HP:あなたの音楽ビジネスにおけるキャリアに渡って、あなたのオーディエンスは、あなたの人生を歌うことが

できる限り、あなたについていくということを実証しています。記録破りのツアー、チャート上位の自伝。A&Rレーベルに

音楽産業がもっとよくなるために、何かアドバイスできることはありますか?


モリッシー:うーん、音楽業界がアーティストに仕える時代を経てきて、今やアーティストが音楽業界に仕えなくていけない

時代に生きている。そして関係者全員にとって一番いいのお膳立ては、昔の方なんだ。


HP:こんな時代において、献身的で熱狂的なファンを持っているというのはどんな感じですか?

あなたは若い頃、こんな感じになると予測したことがありますか?


モリッシー:いいや。私は10ヶ月以上先は考えられないから。もし34年前に、2017年も私がまだ人々に

とってのかすかな希望の光であると聞かされても、心に留めていないかも。普通成功しても、そのスピードに

合わせるのは難しい。なぜって、突然成功した人でも心の底ではアイスクリームを食べてる太り過ぎのデブの

時のままなんだから。


HP:毎晩、あなたと同じ髪型の観客が列を埋めているのを見るのはどんな気分でしょうか?


モリッシー:最近、ブエノス・アイレスのライブに向けて車に乗っていた時、信号で停まったら、ひとりの

少年が我々の前を横切ったんだ。彼はとても痩せていて、NHS支給の眼鏡をかけ、補聴器をつけ、

前を開けた花柄のシャツを着て、お尻のポケットに花を挿して、空高く向けたリーゼントをしていた。

そう、彼は…素晴らしかった…今でも!彼はまさに1982年の私だったから、その瞬間あまりに多くのもの

を目にしたんだ。それはとてつもないことだった。


HP:あなたは、ただ一度だけ、自伝の中でヒューストンについて述べています。「世の中が、私が真夜中過ぎ、

シャベルを隠すために黒いコートに身をくるみ、ふくよかな頬をした次の獲物をズタズタに切り裂く準備を

整えてヒューストンの脇道を闊歩していると思っているのも無理はないだろう」と。これはかなりすごい描写

ですが。ここ数年、あなたのヒューストンに対する印象はどのようなものですか?


モリッシー:いい思い出しかないよ。以前のライブでは、eBay仲間(転バイヤ―)が入りこんですべて台無しに

したりしていなかったから、人々に会うのはもっと簡単だった。私は多くのヒューストン出身の女の子たちを

覚えている…彼女らの名前は言わないが…彼女らの歌への関わりは私を長い間支えたんだ。彼女たちは自分たちが

信じていることをよく話していた。


HP:1992年の"Morrissey Signing at Record Rack"の映像を、ユーチューブで見ました?

私は2017年でも同じような大混乱が起こると思っています。次のアルバムではサイン会があると

望んでもいいでしょうか?


Morrissey signing at Record Rack in Houston Texas 07/29/1992


モリッシー:あれはよく覚えているよ。警察署長が素晴らしかった。彼女と私はその週の新聞の

写真のほとんどに写っていた。彼女は私のことを覚えているかな?一日中一緒にジョークを言い合って

いたんだ…僕にとってはそんな幸せな思い出になってるよ。


HP:私は最近「スミス・モリッシー・トリビアナイト」を主催しました。観客の誰も、私のボーナス問題に

答えることができませんでした。最難問は、「ギターソロのあるスミスの曲名は」です。イントロでもアウトロ

でもなく、本当のギターソロです。


モリッシー:うーん、私は素人なんだけど…"Paint a Vulgar Picture"か"Shoplifters of the World Unite"かな? 

ジョニーはいつもさえない、見かけ倒しの、安っぽいギターソロをいつも避けたがっていた…

でも私が思うに彼はニセモノだとか間違った演奏はできないと思うけどね。


HP:あなたはこの先10年後のモリッシーに何かアドバイスがありますか?


モリッシー:痺れに屈しろ…お前はよくやってきたんだ。


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