先日、コナン以来だから3ヶ月ぶりに映画を観てきました。レイトなのにけっこう人の多いハリポタを横目で見つつ選んだのは「剣/岳・点の/記」です。「アマ/ルフ/ィ」も興味はあったんですけど、まあ夏山シーズンということで今回はこちらです。
以下はたいしたことはありませんが感想です。ネタバレ&マニアックな登山話が許せる方はどうぞ。
原作を読んだことがあるので、どちらかと言えばストーリーよりも景色を見るつもりで行ったのですが、原作の雰囲気がよく出ていてストーリーも楽しめました。
それでも剣岳やその周辺も登った山が多いので、山のシーンが印象に残っていますし、宣言どおりの生映像は圧巻でした。かなり前の映画になりますが「バーチカル・リミット」は明らかに違う山だったのでかなり興醒めでしたが、今回はリアリティの点では文句のつけようがありません(剣岳のPVみたいでしたけどね。出来たら穂高も出して欲しいなw)。
ストーリーは1907年にあった実際の陸軍測量部と日本山岳会の剣岳初登頂レースが基本になっています。結局、このレースは陸軍測量部が勝つんですけどそこには大どんでん返しがあります。時代的にもちょうど北極点到達といった冒険家が華々しく活躍していた頃の話で、世界的にも測量や地図作成が推進されていた中での日本最後の測量空白地だった剣岳がいかに征服されたかというのが主な焦点です。
少し前に観た測量士の友人に聞くと測量的な視点からもかなりリアルな描写だそうですが、私の場合はやはり登山者視点で観てしまいます。
主人公の柴崎が剣岳登頂の下見に行く時に何度か道なき道を藪をなぎ払いながら歩くんですが、あれは嫌な作業なんですよね。立ち木に漆でも混じっていたら悲惨さもなおいっそうです。あと天気が悪くなる必ず雷鳥が出てきたりとか、初めて日本アルプスに登った時などは凄く嬉しいんですけど、雷鳥が出ると言うのは天気が崩れる前兆なので(「雷」の鳥とはよく言ったものです)私などは最近では姿を見るとうんざりします。
さて、この映画の舞台である剣岳には何度か行きましたが、映画を観て初めていった時のことを思い出して懐かしい気持ちになりました。もうずいぶん前になります。
当時、中学の山岳部に在籍していた私は夏休みの合宿として剣岳に行きました。その時は梅雨明けの晴天時期と言うこともあり終始良いお天気で、二日目には予定通りオーソドックスに剣御前方面から快晴の剣岳頂上に立つことが出来ました。その後、予備日として余っていた一日でもう一度剣岳に登ることになったのですが、そのルートが柴崎たちが登頂した長次郎谷でした。雲ひとつ無い空の下、夏なのに雪の上を黙々と歩いたことを今でも良く覚えています。山頂にたどり着いた時、ちょうど誰かのラジオから長崎の原爆追悼式典の中継の様子が聞こえてきたので、8月9日だったはずです。
思えば試合があるわけでもないのに毎日、他の部活から不思議がられるようなトレーニングばかりを続けていた部活でしたが、何故か楽しくてしょうがなかったんです。とにかくどんな山でも山頂を踏むだけで満足していた頃でした。今はもうあんな山行きは出来ませんし、したいとも思いませんけどね。
ひたすら山頂を目指す柴崎たち陸軍陸地測量部と日本山岳会の様子にそんな事を思いました。
以下はたいしたことはありませんが感想です。ネタバレ&マニアックな登山話が許せる方はどうぞ。
原作を読んだことがあるので、どちらかと言えばストーリーよりも景色を見るつもりで行ったのですが、原作の雰囲気がよく出ていてストーリーも楽しめました。
それでも剣岳やその周辺も登った山が多いので、山のシーンが印象に残っていますし、宣言どおりの生映像は圧巻でした。かなり前の映画になりますが「バーチカル・リミット」は明らかに違う山だったのでかなり興醒めでしたが、今回はリアリティの点では文句のつけようがありません(剣岳のPVみたいでしたけどね。出来たら穂高も出して欲しいなw)。
ストーリーは1907年にあった実際の陸軍測量部と日本山岳会の剣岳初登頂レースが基本になっています。結局、このレースは陸軍測量部が勝つんですけどそこには大どんでん返しがあります。時代的にもちょうど北極点到達といった冒険家が華々しく活躍していた頃の話で、世界的にも測量や地図作成が推進されていた中での日本最後の測量空白地だった剣岳がいかに征服されたかというのが主な焦点です。
少し前に観た測量士の友人に聞くと測量的な視点からもかなりリアルな描写だそうですが、私の場合はやはり登山者視点で観てしまいます。
主人公の柴崎が剣岳登頂の下見に行く時に何度か道なき道を藪をなぎ払いながら歩くんですが、あれは嫌な作業なんですよね。立ち木に漆でも混じっていたら悲惨さもなおいっそうです。あと天気が悪くなる必ず雷鳥が出てきたりとか、初めて日本アルプスに登った時などは凄く嬉しいんですけど、雷鳥が出ると言うのは天気が崩れる前兆なので(「雷」の鳥とはよく言ったものです)私などは最近では姿を見るとうんざりします。
さて、この映画の舞台である剣岳には何度か行きましたが、映画を観て初めていった時のことを思い出して懐かしい気持ちになりました。もうずいぶん前になります。
当時、中学の山岳部に在籍していた私は夏休みの合宿として剣岳に行きました。その時は梅雨明けの晴天時期と言うこともあり終始良いお天気で、二日目には予定通りオーソドックスに剣御前方面から快晴の剣岳頂上に立つことが出来ました。その後、予備日として余っていた一日でもう一度剣岳に登ることになったのですが、そのルートが柴崎たちが登頂した長次郎谷でした。雲ひとつ無い空の下、夏なのに雪の上を黙々と歩いたことを今でも良く覚えています。山頂にたどり着いた時、ちょうど誰かのラジオから長崎の原爆追悼式典の中継の様子が聞こえてきたので、8月9日だったはずです。
思えば試合があるわけでもないのに毎日、他の部活から不思議がられるようなトレーニングばかりを続けていた部活でしたが、何故か楽しくてしょうがなかったんです。とにかくどんな山でも山頂を踏むだけで満足していた頃でした。今はもうあんな山行きは出来ませんし、したいとも思いませんけどね。
ひたすら山頂を目指す柴崎たち陸軍陸地測量部と日本山岳会の様子にそんな事を思いました。
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