赤馬事件

人生において何度目かの三国志ブームの到来と今週号のサンデーが組織話であることを祈願しつつ、弓長警部初登場のコナン39巻を読み返しました。
　さて、今となっては弓長警部初登場の回として重要になる赤馬事件では、関係者は全員三国志の主要人物から取っています。それにしても被害者の諸角亮子さんが火事で死ぬというのは、なかなか因縁深い展開ですね（諸角夫妻の名前の由来である諸葛亮孔明は、彼の一番のヤマ場である赤壁の戦いで曹操軍を火攻めで壊滅させるんですよ）。もしかして作者は曹操ファンなのでしょうか？ちなみに私も劉備＆孔明よりも曹操＆程（郭嘉も良いんですけどちょっと死ぬのが早いんですよね）派です。
　この事件を改めて読んで気がついたんですが、弓長警部の名前って「張飛」からとってるんですよね。そう思うと一気に弓長警部がバカっぽく見えたのはきっと三国志の作者羅漢中のせいです。
　あと、作中に出てくる名馬赤兎馬は一日千里を走るといわれる馬ですが、本当に恐ろしいのは20年以上にわたり現役で戦場を駆け抜けた生命力だと思います。きっとこのＤＮＡはその後日本に渡り前田慶次の愛馬松風からラオウの黒王号に引き継がれたに違いありません（笑）
　
　とかなんとか言いながら、「『哀ちゃん』って呼ぶもん事件」の歩美ちゃんと、歩美ちゃんに甘い哀ちゃんの可愛らしさがこの巻の一番の見せ場だということは絶対に譲れません！

　ところで、表紙見返しで「蘭が三国志に詳しいことについて」の作者コメントが載っているんですけど、たぶん蘭より三国志について語れる自信がある私はもう末期なのかもしれません。