今では年中お店で見ることが出来る「子持ちシシャモ」。 子持ちシシャモは、その名の通り、お腹に一杯卵の入ったシシャモのこと。 シシャモは「ニシン目ワカサギ科」に属する魚で、体長は15センチほどで、日本では北海道の南東部に住んでいる。 毎年11月頃になると、産卵のため十勝川や釧路川などを登って来たところを捕獲します。 漁期はわずか1ヶ月。 これだけ限られた期間でしか獲ることの出来ない魚、さらに数もそれほど多くないのが現状です。 その割に、いつの季節でも見ることが出来るし、値段に大きな差があるのは、どういうわけなのだろう? これは子持ちシシャモの「身代わり」である「キャペリン」という魚です。 サケ目ウリウオ科の魚で、全くの別種。 ソ連やカナダ、北欧から輸入して、安値で出回っています。 実はこのキャペリンは別名「カラフトシシャモ」と言われ、本物のシシャモに似ていることから、抜擢されたそうです。 晩秋~初冬以外の季節に売られている安い子持ちシシャモは、ほとんどこのキャペリンということ。 他には、オスのシシャモに「タマゴを注入する」ってのもあるそうですよ。