欧米人の挨拶は握手で日本人の挨拶はお辞儀。 同じ挨拶でもまったく異なります。 これには科学的な理由があるようです。 お辞儀で挨拶をするのは日本だけではなく、中国、タイなど東南アジアに多いわけですが、これらの国々に共通することは夏が高温多湿ということです。 そんな国では相手と抱き合ったり手を握り合うのはベトベトして気持悪いわけです。 このため体を触れ合わなくて済む挨拶が主流になったと考えられています。 しかし、本当に親愛の情を表すには体を触れ合う方がいいわけです。 暑いけれど空気がカラッとしているヨーロッパやアメリカでは握手が主流になったわけです。 欧米人と対した時の握手の仕方は、まず、握手を求めるのは目上からが基本とされています。 自分の方が若いと思ったら、相手が手を差し出すまで待つ方が無難なようです。 ちなみに、相手が女性の時は男性から握手を求めないのがエチケットだそうです。
食物をよく噛むのは、消化のためだけではありません。 満腹感をもたらすので食べ過ぎを防いだり、唾液の分泌を促進して、口内を清潔に保ったり。 脳の血流を増すため、認知症の予防にも効果があるとされています。 良いこと尽くめなのに、現代人がかむ回数は、弥生時代の6分の1、戦前と比べても半分以下と激減しているそうです。 食生活の変化で、軟らかい食物が増えたためです。 噛む回数を増やすには、和食が良いと言われています。 一般的に、和食は脂肪が少なめで食物繊維が豊富なので、同カロリーの洋食より量が多く、沢山噛む必要があるからです。 食材では、豆類、ゴマ、ワカメや昆布などの海藻類、野菜類、魚やイカなどの魚介類、シイタケなどのキノコ類、イモ類がお勧めです。 噛み応えがあるうえ、食物繊維やビタミン、ミネラルを多く含み、栄養バランスにも優れているからです。 食材を大きめに切る、水分を少なくする、加熱の方法や時間を調節する、といった調理の工夫も効果的です。 さらに、薄味にすると、味を感じようとして、よく噛むようになるそうです。 ただし、あまり強く噛むと、歯が欠けたり、あごを痛めたりすることもあるので、強さではなく回数を増やすことを目指しましょう。
「Gyaoワザあり生活!」は、安めぐみと共におくる生活情報バラエティです。 手軽に出来る節約ワザ、驚異の収納技、誰でも作れる簡単手抜き料理にファッションのオシャレテクなど、老若男女を問わず幅広い層が関心を持つ生活の裏ワザをエンターテインメントに楽しく紹介しています。 その中で、「醤油ラーメンがミルクで豚骨ラーメンに変身する」というのがありました。 内容は、醤油ラーメンにコーヒーなどに入れるミルクを2~3個入れるというもの。 実際やってはみませんでしたが( 豚骨ラーメンは余り好きではないから )、興味のある方は一度試してみては如何でしょうか。 ちなみに、マヨネーズを小さじ1位の量を入れ、牛乳を30~50cc入れても豚骨ラーメン風になるそうですよ。
食べ放題でもお店が儲かるのは、人件費を切り詰めたり、大量仕入れによって仕入れ値を下げているだけではありません。 ポイントはメニューにあります。 店側としては高価なモノばかり食べられないように、カニ料理にじゃがいもを付けるなど、安くてすぐに満腹になるようなメニューをそれとなく潜り込ませているのです。 それから「飲み放題」もあわせて行うのです。 飲み放題&食べ放題となると客としては、もっと得をしそうな感じになり、どんどんビールを飲んでしまいます。 しかしビールを飲み過ぎれば、すぐに満腹になってしまいます。 料理とビールのコストを比べるとビールの方が安いという訳です。
ちなみに、食べ放題の店でモトを取ろうと思ったら、牛肉ならば1人400~500g、カニならば1kg、寿司は30~40個以上食べなければなりませんよ。
「コングクス」は冷たく冷やした大豆スープに小麦粉でできた麺を入れて食べる韓国料理です。 「コン」は大豆、「グクス」は麺料理といった意味。 大豆スープは、大豆をミキサーなどにかけドロドロにしたものを濾した後、よく冷やして作ります。 大豆スープと言うものの、実のところ豆乳そのものといった感じです。 麺は小麦粉で作った日本のラーメン位の太さの麺を使います。 小麦粉麺が主流ですが、お店によってはそば粉で作った麺を使う場合もあるそうです。 注文してでてきた時点では、なんの味付けもされていない場合が多いので、その時は自分で塩を入れて味を調節しましょう。 冷たくして食べる料理なので、夏の季節メニューになっているのも特徴です。 殆どのお店が夏以外の季節は食べられないので、豆乳好きの人はぜひ試してみましょう! ちなみに、黒豆を使った「黒いコングクス」があるの知ってます?
栗に含まれる主な栄養素はデンプン、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンCなどです。ビタミン類を多く含み、脂質が少ないのでカロリーをあまり気にすることなく食べることができます。 また、カリウムを多く含むので血圧を下げる効果も期待できます。 栗は筋肉や骨を丈夫にする働きがあると言われ、さらに胃腸を丈夫にし、血液の流れをよくするといった働きもあります。 栗のビタミンCはデンプンに覆われているため、加熱しても失われにくいようです。 さらに、栗の渋皮にはタンニンという抗がん物質が含まれています。 普通はたべませんが、渋皮煮という調理法があるらしいですよ。
柿は胃腸の働きを整え、アルコールの分解を助け二日酔いに効くほか、美容や健康に優れた果物です。 ところが一方で柿は体を冷やすから食べ過ぎてはいけない、と昔からよく言われている。 この体が冷えるというのは、正常な体温から下がるというワケではない。 柿に多く含まれるカリウムによる利尿作用、タンニンによる高い血圧を正常にする作用を指すものです。 柿の食べ頃の秋には気温が下がり始め、トイレが近くなることも冷えると言われる理由と考えられています。 適量なら便通を良くする効果もある柿だが、食べ過ぎると腹痛・下痢を起こしやすくなります。 これも体を冷やすという表現に結びついたと同時に、食べ過ぎてはいけないという戒めになっているようです。
海に囲まれた日本、新鮮な魚が手に入るからこそ出来るお刺身。 ところでこの刺身という字、単なる魚の切り身がなぜ「刺す」なのか? 昔は串に刺して食べていたのだろうか、それとも・・・。 日本人が魚の刺身を食べるようになったのは室町時代の中期頃から。 鮮度を維持する技術がなかった当時、殺菌力のある酢であえて膾(なます)で食べていたそうです。 その後、天然氷を使って運べるようになると、今のような刺身を食べられるようになりました。 とは言っても、刺身の状態では一部の人しか食べられない高級品で、切り身の状態では魚の名前が判らないため、ヒレやエラの部分を魚肉に「刺して」おいたことから「刺身」と呼ばれるようになったそうです。 一方で、切り身の「切る」が「縁を切る」や「人を切る」に通じるために、置き換えたとも言われていますが、「刺身」という表現も忌み嫌われて「お造り」と表現している地方もあります。
カキ氷を食べると額や耳の後ろが痛くなることがあります。 ゆっくり少しずつ食べたり、すぐに飲み込んでしまえばある程度防ぐことは出来るが、なぜ痛いのか? この痛さに害は無いのだろうか? 冷たいものを食べると血管が収縮します。 口の中に急激に冷たいものが入ってくると頭の血管が一気に収縮して痛みの原因となります。 特に夏場は普段血管が拡張しているため、その差が大きく痛くなりやすいようです。 また、口蓋や喉の奥の三叉神経・舌咽神経に強い刺激が与えられて痛みとして伝わるとも言われています。 この症状は、アイスクリーム頭痛 (icecream headache)と呼ばれています。(一応専門用語の1つ)現在でもまだメカニズムがハッキリしていない不思議な症状。 害は無いと言われるものの、痛さが十分な害になっている気もしますけどね。
例えば初詣でおみくじを引く。 その結果を見て1年どんな事が起こるか、物事の良し悪しを一喜一憂する。 おみくじの使い方としてこれも間違いではないが、おみくじは占いとは少し違って、これからの指針を表すものです。 正しくは引く前に願い事を心に決め、その願いが成就するよう祈りながら引く。 そして出てくる吉凶は願い事が成就しやすいかどうか、を意味するものです。 大凶が出てもしっかり努力すれば成就するし、大吉が出ても怠けていたら成就しない。 添えられた言葉はそのヒント、成すべき事というわけです。 おみくじの結果の有効期限は、1年間あるいは次に引くまでとも言われるが、願い事をして引いた時は、その願い事が成就するまでです。 何もせずに吉凶が変わるわけではないので、何事にも努力を惜しまず頑張りましょう。
こんにゃく芋、こんにゃく粉から作られるこんにゃく。 その中でも細く麺のような形状のものを「糸こんにゃく」とか「白滝」と呼ばれています。 何となく黒っぽいのが糸こんにゃくで、白いのが白滝というイメージがあるが、本当の違いはその製法の違いにあります。 こんにゃくは、こんにゃく芋を粉にしたものを水で溶いて糊状(こんにゃく糊)にしてから形作り、石灰と反応させて固めます。 白滝はこんにゃく糊の状態でところてんのように突いて湯にさらし固める(関東式)が、糸こんにゃくは固まってから突いて細くする、あるいは切って細くする(関西式)。 形を作る順番に違いがあったんですね。 しかし現在、大量生産されているものは、どちらもこんにゃく糊を突いた白滝の作り方が多く、違いは曖昧です。 名称だけ関東では白滝、関西では糸こんにゃくと呼ばれる傾向があります。 また関西では、白よりも海草やお茶で着色された黒っぽいこんにゃくが好まれることから、目に見える違いは色の違い、ということになっているようです。
料理には新鮮な卵が一番!なのだが、ゆで卵に関してはちょっと別。 生まれたての新鮮なものほど薄皮(卵殻膜)が白身に張り付いて、殻を剥きにくいようです。 ツルンとしたゆで卵のはずがデコボコに・・・という経験があると思います。 新鮮な卵の卵白には炭酸ガスが多く含まれていて、生なのに少し濁って見えることがあるのはこのため。 この卵をゆでると殻の気孔からガスが出て行くのだが、その過程で薄皮と白身が強く結びつき、また同時に薄皮の水分も一緒に奪っていき、剥きにくいゆで卵になってしまうようです。 剥きやすくする方法は幾つかあります。 まずは、少し日数の経過した卵を使うこと。 これはゆっくりと自然に炭酸ガスが抜けた後だから。 次はゆでた直後に「急激」に冷やし、中身を収縮させる方法。 そして意外なほどにツルッとむけるのが、水にさらしながら剥く方法で、薄皮と白身の間の1ヶ所に水を入れるようにすると早くキレイに剥けますよ。
せんべい、おかきなどのお菓子の中には「サラダ味」というものがあります。 食べてみると単に塩味がするだけで、レタスやキャベツ、ドレッシングの味なんて少しも無い。 どこが一体「サラダ味」なのか? 実はこれは「サラダ油」のこと。 1960年代初頭、高度成長期の日本では、食文化が欧米化しました。 和風のイメージのある「塩味」に対して、洋風の味として当時はまだ高かったサラダ油を使用し、「サラダ味」と名付け、ハイカラなイメージを前面に売り出したのです。 一般的には、生地を焼き上げた後にサラダ油を吹き付けて、その上に塩を振りかけて味付けします。 味が定着しやすく、サラダ油を使わないときに比べて、湿気にも強くなりました。 ちなみに「サラダ油」は大豆油や綿実油、コーン油などの混合油で、口当たりが軽く、生食用にも使える油です。
網で大量に獲ったサンマの内臓はマズイとよく言われます。 これはサンマ同士がこすれて取れたウロコを食べてしまうから。サンマに限らず網で獲った魚よりもサッと釣り上げた魚の方が美味しいというのは、魚の死に方に違いがあります。 苦しんで死んだ魚はマズイ、即死した魚は美味しい、ということです。 魚は死ぬまでに暴れまわると人間と同じように乳酸が溜まります。 この乳酸がマズイと言われる原因で、釣り上げた魚をすぐにしめるのはこれを防ぐためです。 魚釣りで、よく長時間魚と格闘した、という話を聞くがこれも乳酸が溜まる原因の一つであまり時間がかかりすぎると味は落ちてしまいます。 釣った魚の美味しさというのは釣る側の「腕の違い」でも差が出るということですね。