沖縄海兵隊のグアム先行移転がもたらす3つの問題  問われる日本の交渉力と米軍の抑止力

2012-02-08 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
米海兵隊は、なぜ沖縄にいなくてはならないのか? 最大の理由は、有事の際に、米軍が直面する時間と距離の壁――「距離の専制」(Tyranny of Distance)――である。 海兵隊が展開するのにかかる日数は、距離に応じて変わる。沖縄からならば、韓国、日本、フィリピンまで2日で展開できる。特に、台湾有事の際は、佐世保にいる強襲揚陸艦の到着を待つことなく、米海兵隊のヘリコプター部隊が直接台湾へ飛来することができる。沖縄が持つ地の利――朝鮮半島まで1200キロ、台湾までは700キロ、東京までは1600キロ――がこうした展開を可能にしている。 これが、グアムからになると、韓国、日本、フィリピンまで4~5日かかる。この数日の差が、有事や災害が起こった場合には決定的なダメージにつながりかねない。 . . . 本文を読む

「グアム移転協定」問題/沖縄の負担軽減を理由に、日本が移転経費を一部肩代わりすることで米政府と合意

2012-02-08 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
Q 日本はこれまで実際、米国にいくら支払ってきたのか。 A 〇九年度に約三百四十六億円、一〇年度に約四百六十八億円それぞれ支払った。 Q 米側はきちんと予算を使ってインフラ整備しているのか。 A 実は二年分約八百十四億円は手つかずのままだ。 Q なぜか。 . . . 本文を読む