米海兵隊は、なぜ沖縄にいなくてはならないのか? 最大の理由は、有事の際に、米軍が直面する時間と距離の壁――「距離の専制」(Tyranny of Distance)――である。 海兵隊が展開するのにかかる日数は、距離に応じて変わる。沖縄からならば、韓国、日本、フィリピンまで2日で展開できる。特に、台湾有事の際は、佐世保にいる強襲揚陸艦の到着を待つことなく、米海兵隊のヘリコプター部隊が直接台湾へ飛来することができる。沖縄が持つ地の利――朝鮮半島まで1200キロ、台湾までは700キロ、東京までは1600キロ――がこうした展開を可能にしている。 これが、グアムからになると、韓国、日本、フィリピンまで4~5日かかる。この数日の差が、有事や災害が起こった場合には決定的なダメージにつながりかねない。 . . . 本文を読む
Q 日本はこれまで実際、米国にいくら支払ってきたのか。 A 〇九年度に約三百四十六億円、一〇年度に約四百六十八億円それぞれ支払った。 Q 米側はきちんと予算を使ってインフラ整備しているのか。 A 実は二年分約八百十四億円は手つかずのままだ。 Q なぜか。 . . . 本文を読む