いろいろな事件の裁判にかかわって、はっきりと感じることがある。 なんらかの形で犯罪に遭遇してしまい、結果として事件の加害者や被害者になるのは、たいていが「弱い人」たちなのである。 他方「強い人」たちは、その可能性が圧倒的に低くなる。 私のいう「強い人」とは、能力が高く、信頼できる友人がおり、相談相手がいて、決定的な局面に至る前に問題を解決していくことができる人たちである。 そして「弱い人」とは、その反対の人、である。 私は、これまでの弁護士経験の中でそうした「弱い人」たちをたくさんみてきたし、そうした人たちの弁護を請けてきた。 . . . 本文を読む