風 来 語(かぜ きたりて かたる) 主筆 小出寛昭 中日新聞 2021.3.17 朝刊
咲くや うららに
春らんまん。野山に満開の桜が広がり、青空に向かって背伸びをしたくなる季節の到来だ。 きのうまで灰色の空と寒風の下でじっと耐えてきた草木が、色とりどりにお化粧をほどこし、鮮やかに世界を一変する。草かんむりに化けると書いて「花」の字が生まれたゆえんだろう。 その驚きは、コロナ禍でへた . . . 本文を読む
2021年04月04日 復活の主日(白) 主が墓から取り去られました (ヨハネ20・2より)
冒頭画像; 空の墓と復活したイエス オーストリア クロスターノイブルク修道院の祭壇画 1331年
ウィーン郊外クロスターノイブルクにあるアウグスチノ祭式者会修道院にある祭壇画である。この絵で興味深いのは、キリストの復活の図 . . . 本文を読む