元名大生公判 2017/2/16 母証人尋問「現役で大学にも合格するぐらいだから、うちは違うと思っていた」

2017-02-17 | 少年 社会

名古屋・女性殺害
元名大生公判 母証人尋問「事件起こす少年と違う」 言動、以前から異変 /宮城
毎日新聞2017年2月18日 地方版
 名古屋市で高齢女性を殺害し、仙台市で高校の同級生ら2人に硫酸タリウムを飲ませたなどとされる元名古屋大学生の女(21)=事件当時16~19歳=の裁判員裁判で、元学生の母親が16日、名古屋地裁(山田耕司裁判長)の公判に証人として出廷して謝罪した。元学生の言動を振り返り、異変がありながらも「事件を起こす少年とは違うと勝手に決めつけていた」と語った。
 母親は冒頭で現在の心境を聞かれ、事件の被害者や遺族らに対し「親としておわび申し上げたい」と涙声で述べ「ありのままを伝えたい」と話し出した。
 2014年12月、高齢女性殺害後に仙台市の実家に帰省した元学生から「人を殺したかもしれないけれど、夢か現実か分からない」と打ち明けられたと証言した。元学生は以前から同様の発言をしていたため「またかと思った」という。
 事件を起こす少年少女は学力低下が著しかったり、過酷な家庭環境で育ったりしている印象があり「経済的にバックアップしているし、現役で大学にも合格するぐらいだから、うちは違うと思っていた」と話した。
 母親は元学生が高校生だった時、複数の劇薬物を所持していたとして警察に厳重注意されたことを把握した学校から呼び出された。面談で「犯罪にも興味があり、通常の規範から外れている」「急に視力の悪くなった生徒がいるが、何か心当たりはあるか」と言われた。硫酸タリウムの所持は知らず「当時は娘のせいにされるのは心外だと思った」と振り返った。
 元学生が大学1年の夏に帰省した際、犯罪者や犯罪を称賛する発言をしたため、たしなめたところ「あんたはもっと早く自分を精神科に連れて行くべきだった」と言われたと述べた。その後、元学生を仙台市の発達障害の専門機関に伴い、面談を受けさせていた。
 母親は専門機関の職員から、元学生が「人を殺したいという願望は誰にでもある」と話していたと聞かされ、「(殺人を犯せば)処罰されるなどと理論で教えるしかない」と指摘されたという。
 母親は元学生の小中学校時代の言動についても証言した。
 元学生が中学生の頃、1997年に神戸市で発生し中学3年の少年(当時)が逮捕された連続児童殺傷事件について話すと、元学生は「自分と同じくらいの年でそんなことができるなんてすごい」と語った。その時のことを母親は「事件を美化するようなことを言っていて、がくぜんとした」と語った。
 元学生が小学6年の頃、理科の実験で渡されたホウ酸を友人と集め、担任教諭の給食に混ぜようとしたことも明かした。【金寿英、山本佳孝】

 ◎上記事は[毎日新聞]からの転載・引用です *強調(太字)は来栖
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元名大生の母「神戸の児童殺傷事件美化に愕然」「私たちが違う接し方していれば」公判で後悔と謝罪2017/2/16
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