千葉さん。もう、楽にしてあげたい。退陣でいい。

2010-04-26 | 死刑/重刑/生命犯

鳩山内閣支持率22.2% 不支持は66.5%とほぼ3分の2に FNN世論調査
 鳩山内閣の支持率が22.2%と大幅に落ち込む一方、不支持が66.5%と、ほぼ3分の2に達したことが、FNN世論調査でわかった。
 25日までの2日間、全国の有権者1,000人から回答を得た電話調査によると、鳩山内閣の支持率は、4月も8ポイント以上の急落で22.2%(-8.3)、「支持しない」は10ポイント以上増えて66.5%(+12.6)と、支持のほぼ3倍になった。 支持率「22%」は、安倍内閣では参議院選挙での惨敗直後(22.0%)、福田内閣では「ねじれ国会」の問責決議後(22.0%)と、政治的に「死に体」とされた状況で初めて出た数字。
 すべての項目で、「評価しない」が5割を超える中、首相の資質では、「指導力」で9割(90.0%)、「言動」で8割超(82.9%)が「評価しない」と答え、政策では「普天間基地移設問題への対応」を「評価しない」人が8割超(82.8%)で、最も多かった。
 その普天間問題では、日米関係に悪影響を与えていると「思う」人が7割を超え(72.4%)、沖縄県外移設が可能と「思わない」人は7割近く(68.4%)、5月末の決着が可能と「思わない」人は9割近く(87.5%)にのぼった。決着できなかった場合、鳩山首相が退陣すべきと「思う」人は56.2%と、過半数に達した。
 高速道路料金について、政府が打ち出した新制度に納得できると「思わない」人は、ほぼ6割(58.9%)だったが、民主党の小沢幹事長の異論を適切と「思わない」人は8割を超え(80.7%)、高速料金を無料化すべきと「思わない」人も7割を超えた(72.6%)。
 与野党で「首相にふさわしい人」では、その小沢幹事長に反論した前原国交相(8.5%)が大きく支持を伸ばす一方、鳩山首相への支持は4%を割り込んだ(3.6%)。4月もライバルを抑えた新党改革の舛添代表だが、支持は5ポイント以上減って(13.4%、-5.6)、「ふさわしい人はいない」が10ポイントも増えた(33.1%、+10.0)。 4月に旗揚げした舛添氏らの「新党改革」(53.7%)、地方の首長らの「日本創新党」(55.7%)、平沼・与謝野両氏らの「たちあがれ日本」(69.2%)の3つの新党には、「期待しない」人がそれぞれ過半数。
 政党支持率では、民主(19.8%、-5.6)、自民(14.2%、-4.6)両党とも2割を割り込む一方、「支持政党なし」が4割を超える(43.5%)「異常事態」となった。
 「参院選後に望む政権の形」では、「民主・自民両党参加」とした人が最も多く(27.0%)、「民主党単独」とした人が最も少なかった(12.8%)。 政権の唯一とも言えるプラス要因は、事業仕分け第2弾で、「期待する」は7割を超えた(70.5%)。(04/26 12:07)

〈来栖の独白〉
 いわゆる世論調査なるものは、注意してみる必要があると思う。
 ここでは、世論調査結果とは逸れるけれど、鳩山政権7ヵ月余、「退陣」というワードも聞かれる今、法相千葉さんへ寄せる感懐を少し書いてみたい。
 何よりも「お疲れさま」という気持ちである。千葉さん在任中、死刑の執行はなかった。これは千葉さんの並ならぬ踏ん張りもあったが、与党幹部に死刑廃止思想の持ち主が多くいたということにもよるだろう。それにしても、この圧倒的死刑制度支持のこの国での法相の踏ん張りは只事ではなかった。いのちを守りたいと言った首相も過去に「死刑執行をしない法相は資格がない」と発言している。
 死刑執行命令書に判を押せ、との法務官僚からの強要は日ごとに強まっている筈だ。
 千葉さん、もうそろそろ重責から解放して差し上げたい。苦しかったね。死刑制度存置、圧倒的死刑賛成のこの国で、判を押さない踏ん張りは苦しすぎる。人権擁護を主務とするのが法務大臣の職責だが、死刑存置のわが国に於いては、受刑の名の下に人の命を奪わねばならぬのも、職務である。・・・もう、楽にしてあげたい。
 密約の問題が、あそこまで鮮やかな成果を上げたのは鳩山政権の果実であるし、閣僚の記者会見がオープンになったのも、小沢氏の力である。素直に評価したい。
 だが、退陣でいい。

世論調査の陥穽 ジャーナリズムの役割
鳩山首相の「死刑執行をしない法相は資格がない」発言について、千葉法相は 
鳩山内閣の半年 死刑執行なし 《死刑執行命令を発する権限と義務》
法相の指揮権発動 
閣僚会見のオープン化「世界中のジャーナリストに代わってお礼申し上げたい。質問はありません」
文書を封印させた官僚体質=日米密約問題


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