川崎老人施設 3人転落死 元職員今井隼人被告 死刑求刑 横浜地裁 2018/3/1

2018-03-01 | 死刑/重刑/生命犯

川崎老人施設3人転落死 死刑求刑 「元職員自白、信用性高い」
 東京新聞 2018年3月1日 夕刊
 川崎市幸区の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で二〇一四年十一~十二月に入所者三人を転落死させたとして、三件の殺人罪に問われた元職員今井隼人被告(25)の裁判員裁判の論告求刑公判が一日、横浜地裁(渡辺英敬(ひでたか)裁判長)で開かれた。検察側は「非力な三人の高齢者を職員の立場を利用して殺害した冷酷で残虐で卑劣な犯行で生命軽視の態度は著しい。反省の気持ちもない」として、死刑を求刑した。
 今井被告は逮捕前の取り調べで三人の殺害を認めたが、逮捕後に黙秘に転じ、公判では「何もやっていない」と無罪を主張し、自白の信用性が最大の争点。弁護側が午後、最終弁論を行い、結審する。判決日は未定。
 検察側は論告で「二カ月間で三人が夜中に転落死しており、同一犯による殺人事件であるのは明らか」と主張。その上で、今井被告の自白について「客観的な状況と一致し、信用性が高い」と強調した。今井被告が公判で否認したことは「罪を免れるため、自己保身のための弁解としか言いようがない」と述べた。
 弁護側はこれまでの公判で、自白は警察官の圧力を受けたもので虚偽の内容だと主張。責任能力についても争っている。
 起訴状によると、今井被告は一四年十一月、施設四階のベランダから丑沢(うしざわ)民雄さん=当時(87)=を裏庭に転落させて殺害。十二月には四階ベランダから仲川智恵子さん=同(86)=を、六階ベランダから浅見布子(のぶこ)さん=同(96)=を同様に転落させ、殺害したとされる。
<川崎連続転落死事件> 介護サービス大手「メッセージ」(当時)の子会社が運営していた川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で2014年11~12月、入所者の男女3人が転落死したことが15年9月に判明した。厚生労働省は介護保険法に基づいてメッセージに業務改善勧告を出した。神奈川県警は16年2月15日に今井隼人被告(25)を男性への殺人容疑で逮捕し、その後女性2人への殺人容疑でも逮捕。横浜地検は3件の殺人罪で起訴した。

 ◎上記事は[東京新聞]からの転載・引用です
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老人ホーム 入所者3人転落死 初公判 元職員、今井隼人被告 無罪を主張 横浜地裁 2018/1/23
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