土浦8人殺傷事件〈金川真大被告〉 第3回公判 被告人質問 1

2009-06-05 | 死刑/重刑/生命犯

産経ニュース2009.6.3 14:40 土浦8人殺傷事件 第3回公判
 弁護人「あなたは良いことと、悪いことは区別できますか?」
 金川被告「常識に照らせば」
 弁護人「殺すことは悪いことですか」
 金川被告「常識的に考えて、悪いことです」
 弁護人「常識を取り外せばどうなるのか」
 金川被告「善悪自体存在しません」
 弁護人「人を殺すことはどういうことだと考えていますか?」
 金川被告「蚊を殺すことと同じことです」
 弁護人「蚊? 蚊とは虫のあの蚊ですか」
 金川被告「はい。蚊を殺すのも、この机を壊すのも同じです」《金川被告は右手で『ドン』と大きく証言台を叩いた》
 弁護人「同じことですか?」
 金川被告「同じことです」《弁護士は驚きの表情を浮かべた》
 弁護人「殺される側の気持ちは分かりますか?」
 金川被告「常識を通して考えれば分かります」
 弁護人「(殺される人の)苦しみは感じますか?」
 金川被告「常識を通して考えれば分かります」
 弁護人「なぜ殺される人は嫌だと感じるのでしょうか?」
 金川被告「自分に都合が悪いから感じるのでしょう。拒絶したくなると思います」
 弁護人「殺された人の周りの人。家族とか友人はどう考えるかな」
 金川被告「まあ悲しくなるでしょう」《首だけ弁護人の方に向け、金川被告は答えた》
 弁護人「それは理解できるの?」
 金川被告「常識を考えれば」
 弁護人「あなたは常識とさっきから話しているが、常識を取っ払えば、罪の意識とかは感じるの」
 金川被告「感じません。ライオンがシマウマを食べるとき、シマウマに悪いと感じるのでしょうか」
 弁護人「ライオンと同じ?」
 金川被告「そうです」
 弁護人「殺される人はシマウマ?」
 金川被告「そうです」
 《弁護人の声には明らかに驚きの色が混じっていた》
 弁護人「私はシマウマにはなったことはありませんが…たとえばシマウマの子供が食べられたら、その親は悲しむんじゃないですか?」
 金川被告「動物でも悲しくなると思います」
 弁護人「それは本当にそう感じている?」
 金川被告「そうです」
 弁護人「あなたは自分で無理していない?」
「そういう性格を演じているのではないか」。弁護士はそう聞きたいようだ》
 金川被告「していません。ウソ発見器を使ってもらっても構いません」《弁護人は大きく息をついた。質問を考えあぐねているように見えた》
 弁護人「『蚊を殺すのと同じ』とあなたはさっき言いましたが、蚊を殺すことに抵抗は感じないのですか?」
 金川被告「感じません」
 弁護人「『常識で考えれば』などと言っているが、犯行のときには常識を取っ払ったのですか?」
 金川被告「取っ払いました」
 弁護人「取っ払えば蚊を殺すことと同じと思うの?」
 金川被告「はい」
 弁護人「ホントにそう?」
 金川被告「はい」《弁護人はまた息をついた。金川被告は前方をじっと見つめている》
 弁護人「家族が苦しむとか周りが苦しむとか、そのことについてはどう思うの?」
 金川被告「どうでもいいことです」
 弁護人「常識を取っ払っての犯行だから、ことの善し悪しは存在しないということ?」
 金川被告「はい」
 弁護人「常識的に考えて、自分が間違っているとは思わない?」
 金川被告「思いません」
 弁護人「本当に?」
 金川被告「はい」
 弁護人「殺すことはいいことではない?」
 金川被告「当然そうです」
 弁護人「良くも悪くもないことをなぜしたの」
 金川被告「死刑のためです」
 弁護人「あなたは一貫して死刑になりたいと話していますが、死刑の魅力とはなんですか」
 金川被告「魅力と言われても…」
 弁護人「死にたいのか死刑になりたいのかどちらですか」
 金川被告「死にたいが先です。その手段が死刑です」
 弁護人「なぜ自殺は考えないのか?」
 《弁護人は誰しもが思う疑問を口にした》
 金川被告「痛いから。失敗すれば苦しむことになるから」
 弁護人「自殺すると痛い?」
 金川被告「はい」
 弁護人「本とかネットとかで痛くない方法を調べることもできたはずです。自殺を検討したことはあるのですか」
 金川被告「ない」
 弁護人「どうして?」
 金川被告「失敗するかもしれない。(情報は)あやふやですから」
 弁護人「何人殺しても死刑にならないというのであれば、事件は起こさなかった?」
 金川被告「はい」
 弁護人「(死ねることが)確実なら自殺した?」
 金川被告「まあそうです」
 弁護人「たとえば、誰も殺さなくても『死刑になりたいと言ったらなれる』制度があったらどうする?」
 金川被告「その制度を利用します。それは自分でギロチンのボタンを押す(=自殺する)よりはずっと楽ですから」
 弁護人「死は魅力的ですか?」
 金川被告「魅力は感じていない。つまらない世界で生きるなら死んだ方がまし」
 弁護人「死刑になるためには人を何人か殺さなくてはいけないが、それは苦ではない?」
 金川被告「別に」
 弁護人「何で?」
 金川被告「善悪が存在しないから」
 弁護人「蚊を殺すぐらいの抵抗しかないというが、そんなに抵抗がないのですか?」
 金川被告「まったく」
 弁護人「死刑にしないで、人を殺せば1億円差し上げるといわれたら、やったか?」
 金川被告「別に」
 弁護人「一生生活できる財産をあげるといわれたら?」
 金川被告「やらない」
 弁護人「人や社会に恨みや不満があり、死刑(になりたいという気持ち)の前に人を殺したいという気持ちがなかったのですか?」
 金川被告「ありません」
 弁護人「本当にない?」
 金川被告「はい」
 弁護人「死刑になること以外に意味がないの? 今回の事件は?」
 金川被告「ありません」
 弁護人「お父さんの証言は聞いていましたか?」
 金川被告「大体」
 弁護人「お父さんが『罪の重さを知った上で、死んでほしい』という趣旨のことを言ったが、どう思った?」
 金川被告「常識に洗脳されているだけです」
 弁護人「どの部分が?」
 金川被告「考え方すべてですね」
 弁護人「死刑になりたい気持ちは変わらない?」
 金川被告「はい」
 弁護人「死刑の意味は命を投げ出して責任を取るということですか?」
 金川被告「そんな意味はない」
 弁護人「なぜ?」
 金川被告「責任を取るためではありません。自分の目的達成のためです」
 弁護人「常識を取っ払うと、『死刑になる人は何をやっても許される』という考え方があるが、どう思いますか?」
 金川被告「いい考えだと思います」
 弁護人「なぜ?」
 金川被告「そう思えば、何でもできる」
 弁護人「常識を取っ払わなければ?」
 金川被告「どうでもいいです」
 弁護人「『人を殺すことと蚊を殺すことが同じ』だという考えが、あなたの中でできたのはいつですか?」
 金川被告「20歳か21歳ぐらいです」
 弁護人「何かきっかけがあったのですか?」
 金川被告「高校2年のときに、運命についていろいろ考えたことから始まりました」
 弁護人「運命について、どういう結論を出した?」
 金川被告「人の未来は決まっている」
 弁護人「そういう考え方にいたるまでに、嫌なことがあったのですか?」
 金川被告「ないです」
 弁護人「逆にいいことはあった?」
 金川被告「それもないです。ふと考えた」
 弁護人「どこで?」
 金川被告「下校中、自転車に乗っていました」
 弁護人「結論を出したと思ったかもしれないが、おれの考えは間違っているかもしれないと迷わなかったのですか?」
 金川被告「迷わない」
 弁護人「迷わない?」
 金川被告「結論出ていますから」
 弁護人「すべては運命ですか?」
 金川被告「はい」
 弁護人「死刑になるかどうかは決まっていると思う?」
 金川被告「未来では決まっていると思う」
 弁護人「今は分からない?」
 金川被告「はい」
 弁護人「人を殺すことは悪いことではないと思ったのは20歳か21歳だということですが?」
 金川被告「『子どものための哲学対話』や『中国の思想大全』を読むようになってから、考えるようになりました」
 弁護人「どうして人を殺すことを迷わなかったのですか?」
 金川被告「そういうのは常識の洗脳ですね。正しいとか、間違っているとか存在しないですよ」
 弁護人「小学校や中学校では人を殺すことはいけないと思っていたのですか?」
 金川被告「はい」
 弁護人「当時、今の自分を予想できなかったのですか?」
 金川被告「予想外」
 弁護人「所々で、『この世の真実を悟った』と言っているが、面白おかしく言っているのか、本音なのか?」
 金川被告「本音ですよ」
 弁護人「悟ったということはどういうことですか?」
 金川被告「ライオンや赤ちゃんのような状態。それが原始です。そういう境地に達している」
 弁護人「ライオンや赤ちゃんは善悪の判断できる?」
 金川被告「できませんね」
 弁護人「事件の後に、『間違ったと思った』というが、どういうことですか?」
 金川被告「ダラダラと長い時間が過ぎている」
 弁護人「人を何人か殺せばすぐに死刑になると思ったのですか?」
 金川被告「思っていました」
 弁護人「死刑になるまでの手続きを調べなかったの?」
 金川被告「別に調べなかった」
 弁護人「正確な知識があったら、どうしていましたか?」
 金川被告「警官を襲って拳銃を奪って、自分で自殺します」
 弁護人「間違っていたということを認めるのですか?」
 金川被告「何というか…。(しばらく沈黙した後)何と言うんでしたっけ。(死刑になるまでに)手間取り過ぎているので、省略した形でやればよかったと思う」
 弁護人「こんな面倒な手続きがあると思っていなかった。あのときの決断がベストではなかったと思っているの?」
 金川被告「思っています」
 弁護人「死にたいという思いがあるのに、司法制度に身を委ねている。裁判所が運命を握っている」
 金川被告「仕方がないですね」
 弁護人「『死刑にしません』『仮釈放にしません』『一生刑務所です』といわれたら、どうしますか?」
 金川被告「殺し続けます。それでもあなた方が信念を持ち続けられるのであれば、そうすればいいです」
 弁護人「あなたが『早く死刑にしてくれ』といえば、『そんなに甘くない』と考える人がいてもおかしくない。そういうことをやられたら敵意を感じますか?」
 金川被告「感じます」
 弁護人「やられたくないことをやられたら、嫌でしょう」
 金川被告「はい」
 弁護人「殺されたら被害者が嫌な思いをするだろうことはわかっていますね。蚊を殺すことと一緒ではないじゃないですか。それでも同じですか?」
 金川被告「はい」
 弁護人「常識とかは捨てたのね?」
 金川被告「はい」
 弁護人「なぜ? 常識やルールに支配されるのが嫌だから?」
 金川被告「はい。やりたいようにやりたいです」
 弁護人「こんな面倒くさいことに付き合わされて自由?」
 金川被告「さすがに行動的に自由はないですね」
 弁護人「常識に従って生きるのって、そんなに辛いの?」
 《金川被告は左側の弁護人の方を向き、答えづらそうに左手で右耳の後ろをかいた》
 金川被告「辛いというわけでは…」
 弁護人「なんで?」
 金川被告「単に面白くないだけです」
 弁護人「自分の考え方が理になかっていると思う?」
 金川被告「理とかはないですね。そういう概念は存在しない」
 弁護人「常識とか、法律が正しいとは限らないという気持ちは今も同じですか」
 金川被告「はい。人間の概念はすべて相対的で、絶対的ではないからです」
 弁護人「人を殺すことが正しいといえますか」
 金川被告「それが絶対に正しいとはいえないです」
 弁護人「では、間違っていると証明できる?」
 金川被告「間違ってはいません」
 弁護人「複数の人を殺せば死刑にしてくれるというのは、(金川被告が拒否する)法律ではないですか」
 金川被告「自分に都合がいいので利用しているだけです」
 弁護人「利用させてもらえると思っているの?」
 金川被告「力ずくで利用させてもらいます」
 弁護人「ファンタジーの世界は好きなの?」
 金川被告「好きですね」
 弁護人「どこで知ったの?」
 金川被告「普通にゲームとか」
 弁護人「ゲームの中のファンタジーの世界を、現実だとみてきたんでしょう?」
 金川被告「とりあえずは」
 弁護人「そのまま生きていればよかったんじゃないの?」
 金川被告「直接、味わいたいです」
 弁護人「現実は本当につまらないと思っている?」
 金川被告「はい」
 弁護人「24年間現実の世界で生きてきて、『面白くない』と調べ尽くしたの?」
 金川被告「いいえ」
 弁護人「ファンタジーの世界をゲームや映画で知った。行ったことはないけど見ているから分かるというんですか」
 金川被告「はい」
 弁護人「現実の楽しみを経験したことはありますか」
 金川被告「別に」
 弁護人「泣いたことはありますか」
 金川被告「映画を見たときとか」
 弁護人「感動したの?」
 金川被告「ええ」
 弁護人「どんな映画?」
 金川被告「いろいろですね」
 弁護人「悲しくて泣いた経験は?」
 金川被告「ないです」
 弁護人「人が亡くなったのを見て、悲しんでいるという人を見たことはありますか」
 金川被告「テレビとかで」
 弁護人「女性と付き合ったことは?」
 金川被告「ないです」
 弁護人「弓道に打ち込んでいたのではないですか」
 金川被告「そこまでスポ根ではないです」
 弁護人「お父さんが話しているのを見てどうだった?」
 金川被告「何も感じませんでした」
 《父を「好きでも嫌いでもない」と淡々と話す金川被告。愛されていると感じたこともないという》
 弁護人「生きていて楽しいとは思いませんか」
 金川被告「思わないですね」
 弁護人「ゲームをしているときは(生きていて)良かったと思ったんじゃないの?」
 金川被告「そこまでオーバーではありません」
 弁護人「ゲームが一段落したら、生きている意味はないということですか」
 金川被告「はい」
 弁護人「今回、一段落したということ?」
 金川被告「そうです」
 弁護人「あんなにお父さんがしゃべっているのを見たのは、初めてじゃないですか」
 金川被告「はい」
 弁護人「意外な発見はなかった?」
 金川被告「いや、別に」
 弁護人「お父さんの証言を聞いていて、何も感じなかった?」
 金川被告「いや、別に」
 弁護人「なぜあなたは、これから先の人生がつまらないと思ってしまったの?」
 金川被告「理想の世界を知ってしまうと…」
 金川被告「現実的に考えて、この世界にはこの世界しかないからです」
 弁護人「ファンタジーの世界を知っていても、今を生きている人もいると思いますが?」
 金川被告「いや、冒険がしたいですね」
 弁護人「すればいいじゃん」
 金川被告「できません」
 弁護人「なぜ?」
 金川被告「まず、魔法が使えないし、世界地図があるから」
 弁護人「世界地図があると、なんでだめなんですか」
 金川被告「どこに行っても、決まっているからです」
 弁護人「でも、行ったことがない場所もあるんですよね?」
 金川被告「はい」
 弁護人「それは矛盾してませんか」
 金川被告「矛盾していてもかまいません。矛盾してたらいけない理由もないですし」
 弁護人「調書によると、友達や彼女がほしかったということですね?」
 金川被告「検事に言わされた感じもありますが、まあ、そうです」
 弁護人「『いたらいいな』と思っていたのに、なぜ作らなかったのですか」
 金川被告「普通のクラスの友達はいました」
 弁護人「高校を卒業してから、友達に連絡をしなかったのはなぜですか」
 金川被告「別にそこまで執着してないんで」
 弁護人「やる(つき合う)前から、(友達関係は)こんな程度だと分かるのですか」
 金川被告「別に期待してません」
 弁護人「風呂の順番でけんかをし、それから何年も口をきいていないという妹さんの心理が分かりますか」
 金川被告「分かりません」
 弁護人「あなた自身、世界地図のことにしても、友人のことにしても、やるまでもなくあきらめてない?」
 金川被告「えー。別に」
 弁護人「やりたいけど、やめとくというのとは違うの?」
 金川被告「はい」
 弁護人「(高校の)弓道部で、親しみを持てた人はいますか」
 金川被告「全員です」
 弁護人「弓道部のときは満足していたと?」
 金川被告「はい」
 《ここで弁護人は、弓道部時代の後輩の供述調書を読み上げ、あるエピソードを紹介した》
 弁護人「この後輩がけがをしたときのことです。『金川先輩が自転車で伴走してくれた』とあります。『感謝している』ともあります。誰のことか分かりますよね? この子との関係はどうだったんですか」
 金川被告「普通に良好です」
 弁護人「なんで伴走をしてあげたんですか」
 金川被告「別に」
 弁護人「いい子だから走ってあげたの?」
 金川被告「そういう感じじゃないです」
 弁護人「高校時代、先生に『課題を出さないと卒業できない』と言われたことがありましたね? なぜ言うことを聞かなかったのですか」
 金川被告「卒業する必要も就職する必要もなく、高卒という肩書を取る必要がなかったからです」
 弁護人「でも、あなたは結局課題を出しましたね。なぜですか」
 金川被告「3~4時間にわたり、部活の仲間に説得されたからです」
 弁護人「あなたが『死にたい』と打ち明けたのは、その人たちだけのようです。なぜ、その人たちにはいえたの?」
 金川被告「特に他意はないが、こっちとしてはそういう言い訳を使ったということです」
 弁護人「なぜ、友達はあなたのことを説得したと思う?」
 金川被告「おれのことを思ってでしょ」
 弁護人「そのとき、ありがたいとは思わなかった?」
 金川被告「別に」
 弁護人「どうして?」
 金川被告「なんでですか。逆にこっちが聞きたいですよ」
 弁護人「わざわざあなたのためと思って説得をしたんですよ。ありがたいと思わなかったんですか」
 金川被告「別に」
 弁護人「強がってない?」
 金川被告「余計なお世話って感じです」
 弁護人「結局、なんで課題を出したんですか」
 金川被告「(友人の説得を受けるのを)さっさと切り上げたかったからです」
 弁護人「別に、その人たちの目の前で課題をやったわけじゃないですよね。無視すりゃいいじゃない」
 金川被告「別に」
 弁護人「その日の夜、自分の部屋の壁をぶち破りましたね。なぜですか」
 金川被告「ムカついたんで。『何で課題をやってるんだ』と」
 弁護人「それは課題をやってる最中ですか」
 金川被告「はい」
 弁護人「なんで?」
 金川被告「一度(課題を出さないと)決心したのに、それを翻したからです」
 弁護人「その後、どうしましたか」
 金川被告「父からもらった日本刀を持って、外に出ました。模造刀ですけど」
 弁護人「それで何をしたんですか」
 金川被告「振り回しました」
 弁護人「家に戻ってから、どうしましたか」
 金川被告「課題をやりました」
 《続いて弁護人は「起訴前の鑑定で、血液検査をしたときに倒れたそうですね」と切り出した。金川被告は初公判でも、法廷で失神したような状態になっている》
 弁護人「今までこうなったことは何回ありますか」
 金川被告「血液検査のときを含めて3回です」
 弁護人「いつのことですか」
 金川被告「ネット映画で流血シーンを見ていて気分が悪くなったのと、高校2年の生物の授業の時です」
 弁護人「検査をした先生か助手の人に、こういう説明をした記憶はありますか」
 《弁護人が「戦争映画を見て気分が悪くなり、水を飲もうとしたら意識がなくなりました。気絶していたのは1分か2分です」と資料を読み上げると、金川被告は静かに「はい」と答えた》
 弁護人「生物の授業では、気分が悪くなってからどうしましたか」
 金川被告「先生に言って、休みました」
 弁護人「気絶はしなかったのね。検査のときは気を失いましたか」
 金川被告「気は失ってませんが」
 弁護人「裁判で気分が悪くなったときは、誰が何をしたか覚えてますか」
 金川被告「立たされたのを覚えています」 ⇒ 被告人質問 2 
=========================================
土浦8人殺傷事件 被告人質問1 (第3回公判)
土浦8人殺傷事件 被告人質問2 (第3回公判)
土浦8人殺傷事件 被告人質問3 (第3回公判)
土浦8人殺傷事件公判 金川被告の父親に対する証人尋問 1
土浦8人殺傷事件公判 金川被告の父親に対する証人尋問 2  
-------------------------
土浦8人殺傷事件  金川真大被告の判決公判 死刑言い渡し 2009-12-18
土浦9人殺傷事件判決文要旨  金川被告「完全勝利といったところ・・・」 2009-12-19
========================================
谷垣法相の命令により 死刑執行 小林薫(奈良女児誘拐殺害)・金川真大(荒川沖駅)・加納恵喜の3死刑囚 2013-02-21
-----------------
--------


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。