幼稚園やイベントなどに出張して動物を見せている堀井動物園が全焼 300匹焼け死ぬ 2011/2/25

2011-02-27 | 社会

火災:動物園飼育舎が全焼 300匹焼け死ぬ 滋賀・守山
 25日午前1時55分ごろ、滋賀県守山市岡町の移動動物園「堀井動物園」の飼育舎から出火、鉄骨平屋約620平方メートルを全焼し、約3時間後に鎮火した。県警守山署などによると、飼育していた絶滅危惧種のベンガルトラやマントヒヒ、カンガルー、猿など約100種類、計約300匹ほぼすべてが焼け死んだとみられる。けが人はなかった。内部には暖房用ライトなどがあり、同署で出火原因を調べている。
 堀井嘉智園長(47)によると、飼育舎の扉の外側にはかんぬきをかけていたが、普段から無施錠。24日午後9時に園長が帰った後は無人だったという。
 堀井動物園は、全国の幼稚園やイベントなどに出張して動物を見せている。堀井園長が82年ごろから動物を集め始め、守山市と同県野洲市の2カ所合わせて200~300種、計約900匹を飼育していたという。堀井園長は「ポニー1頭とヤギ2頭を逃がすのがやっとだった。火の始末には気を付けていたのに」と肩を落とした。
 現場はJR守山駅東約1キロの住宅街。この飼育舎では昨年9月、カンガルーが約4時間半にわたって逃げ出すトラブルがあった。
 現場周辺は白煙が立ちこめ、住民らが不安そうに消火活動を見守った。近くの会社員、金見太志さん(35)は「消防車が何台も来たので外に出たら、電柱よりも高く火柱が上がり、火の粉が飛び散っていた。中の動物が心配」と話していた。【加藤明子、前本麻有】毎日新聞 2011年2月25日 11時01分(最終更新 2月25日 11時34分)


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