祖母「少年に厳しい刑罰を」
NHK NEWS WEB 三重県のニュース 津放送局 03月18日18時35分
おととし8月、朝日町で、中学3年の女子生徒が死亡し、財布から現金が盗まれた事件で起訴された19歳の少年の裁判に、女子生徒の祖母が参加し「遺族が納得できる厳しい刑罰を望みます」と意見を述べました。
この事件では、当時、高校3年だった19歳の少年が逮捕され、成人と同じ裁判を受けさせるべきだとして、強制わいせつ致死と窃盗の罪に問われています。
18日、津地方裁判所で開かれた裁判で、少年に対する被告人質問が行われました。
この中で検察が、当初、少年が調べに対し「女子生徒を襲った見知らぬ人物を追いかけた」などと説明したと指摘し、その理由について質問しました。
これについて少年は「逮捕されたくない一心でうそをついた。自分がどうなってしまうか怖かった」と答えました。
また、その後、事件への関与を認めたことについては「気持ちの整理がつかなかったが、もう言い逃れができないと思った」と述べました。
裁判には、女子生徒の77歳の祖母が参加して、意見を述べました。
祖母は「私より先に、なぜ15歳の孫が死ななければならなかったのか」と、声を詰まらせ「少年には、心からの謝罪がなく絶対に許せません。私たち遺族が納得できる厳しい刑罰を望みます」と訴えました。
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産経ニュース 2015.3.18 19:28更新
中3少女、強制わいせつ致死裁判 父「娘の最後知りたい」
三重県朝日町の中3女子死亡事件で、強制わいせつ致死罪などに問われた少年(19)の裁判員裁判が18日、津地裁であり、被害者参加制度を利用して被告人質問した女子生徒の父親(46)が「娘の死にざまは、あなたの口からしか聞けない。最後の様子を知りたい」と少年に直接訴えかけた。
父親は約40分間、事件当時の心境や行動について質問。黙り込んだり、「どういえばいいか分からない」と口ごもったりした少年に「私には娘を守れなかったとの後悔がある。だから頭を下げて聞いているんだ」と語気を荒らげた。
少年はこれまでの公判で起訴内容を認めて謝罪したが、犯行時の状況や女子生徒の様子を問われると「記憶にない」との発言を繰り返していた。
午前の公判では、少年は事件後に友人と遊ぶ約束をしたりしたことを認め「事件を深刻に考えてなかったと言われてもしかたない」とも述べた。
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中3女子死亡事件「娘の最期知りたいだけ」
日刊スポーツ[2015年3月18日22時59分]
三重県朝日町の中3女子死亡事件で、強制わいせつ致死罪などに問われた少年(19)の裁判員裁判が18日、津地裁であり、女子生徒の父親(46)が被害者参加制度を利用して被告人質問し、事件後初めて少年を直接問いただした。
父親は、犯行時の状況や女子生徒の様子を問われると「記憶にない」と繰り返していた少年に「謝罪の言葉は要りません」と質問を始めた。
この日も、父親が「娘を空き地に寝かせた後、乗りかかって口と鼻をふさいだのか」と問うと「乗りかかったかは分からない」と答えた。父親は遺体の鑑定結果を説明し「娘の体がそうだったと叫んでいる。鑑定でもそう出ているんだ」と声を荒らげた。
犯行現場を去る際に女子生徒の死亡を認識していたかを問われても少年は沈黙。父親は「あなたの量刑のことはどうでもいい。娘の最期が知りたいだけだ」と目を潤ませた。少年は「言いたくてもどういうふうに言えばいいのか分からない」とうつむいた。
午前の公判では、少年は事件後に友人と遊ぶ約束をしたりしたことを認め「事件を深刻に考えてなかったと言われてもしかたない」とも述べた。
起訴状によると、少年は2013年8月25日深夜、朝日町内を歩いていた女子生徒(当時15)を背後から襲い、鼻や口を手でふさいで窒息死させたなどとしている。(共同)
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◇ 少年「逮捕までの半年間、生きた心地しなかった」被告人質問② 三重県朝日町 中3女子 殺害事件
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