裁判員が被告人に「むかつくんですよ」・・・『裁判員制度はいらない』信号も守れない人に裁かれたくない

2009-11-19 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴

被告に「むかつくんですよ」=強姦事件、裁判員が詰問-仙台地裁
 仙台地裁で開かれている強姦(ごうかん)致傷事件の裁判員裁判で19日、裁判員が被告人質問で「むかつくんですよ」と語気を強め、裁判長が止めに入る場面があった。
 裁判員は被告人質問でまず、結城一彦被告(39)に「二度と繰り返さないのか」と質問。同被告が「はい」と言うと、「どのくらいですか」と畳み掛けた。
 同被告が答えられずにいると、裁判員は「即答できませんか」と再度尋ねた上で、「聞いていると当たり前の答えしか返ってこない」「(暴行の際に首を絞めたのは)両手とか片手とか関係ない。むかつくんですよ」と語気を強めた。
 川本清巌裁判長が「そのあたりで」と止めに入り、裁判員からの質問は終了した。
 同被告は2008年10月、宮城県内で、女子高生に暴行したとして強姦致傷罪で起訴された。(時事通信2009/11/19-13:40)

裁判員・被害者参加制度
裁判員制度のウソ、ムリ、拙速~大久保太郎(元東京高裁部統括判事)
  現場の混乱で司法の質は暴落。こんな悪法は廃止しかない
   「違憲のデパート」
   「国民の自由」にも反する
   長期審理に対処不可能 はじめから破綻している制度
   違憲審査権はどこへいった?
   施行前に廃止を

 さだまさし氏は「信号も守れない人に裁かれたくない」と題する文章(高山俊吉著『裁判員制度はいらない』中の特別寄稿)の中で、「もうひとついいたいこと。たとえ兇悪犯人であっても、人としての尊厳は守られるべきです。素人判断を押しつけ、被告人を不安の淵に追い込んでもよいという理屈はないはずです」と言っている。これは千金の値のある言葉だ。本来ならば司法の指導的立場にある人が言わなければならない言葉であろう。それが民間の識者の口から出ざるを得ないところに、この制度の問題性が端的に現れていよう。
 最高裁、法務省、日弁連は、もしどうしても裁判員法を施行するというのならば、以上に指摘した問題点について、国民にきちんと説明すべきであり、説明できないならば施行を断念すべきである。これが国民に対する誠実な態度であろう。今や司法は、その誠実性が問われているのだ。
http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/kiyotaka/saiban-in.htm

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