京王線特急車内の凶行 2021/10/31 「人を殺して死刑になりたかった」

2021-11-02 | 社会

「死刑になりたかった」自称24歳 仮装の男を確保
 11/1(月) 0:23配信 テレビ朝日系(ANN)
 東京・調布市を走行中の京王線の電車内で男性が刃物で刺されて意識不明の重体となっている事件の続報です。男は8月に起きた小田急線の事件を参考にしたと供述しています。
 火災は京王線新宿行きの特急列車5両目の車内で起きました。
 10月31日午後8時ごろ、調布市の国領駅付近を走行する京王線の電車内で出火。男性が刺されました。男性は意識不明の重体です。他に16人がけがをしています。
 男性を刺した男は殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されました。
 捜査関係者によりますと、バットマンの悪役「ジョーカー」の仮装をしていたということです。
 電車内にいた人:「ハロウィンだからそういう若者もいるんだなと思っていたけど、後ろを見たら様子がおかしくて、一番後ろの方に刃物を振り回している男性がいて」「(Q.持ち物は)長いナイフのようなものを持っていて、それに鮮血がついてるような感じ」
 液体をかけられた男性の妻:「(Q.どういう状態で被害に遭った)座っていて、液体をかけられた」「(Q.ペットボトル)だと思う」「(Q.表情は)犯人は無表情だったことしか」
 当時、車内は満席状態で、多くの人が乗車していたといいます。乗り合わせた乗客は。
 電車内にいた人:「ちょっと逃げようということで、自分も上にあがって逃げてきました」「(Q.その時においとかは)においはどんどん強くなっていて、刺激臭みたいなツーンとするにおいが」

 逮捕された男は容疑を認めていて、「人を殺して死刑になりたかった」「小田急線の事件を参考にした」と話しているということです。
 テレビ朝日 

 最終更新:テレビ朝日系(ANN)

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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「仕事で失敗」逮捕の男 京王線刺傷、無差別襲撃か
 中日新聞 2021年11月1日
 京王線の車内で、警察官に事情を聴かれる服部恭太容疑者=31日夜、東京都調布市の国領駅(乗客提供)
 東京都調布市を走行していた京王線特急内の乗客刺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された男が「仕事で失敗した。友人関係がうまくいかなかった」と供述していることが1日、捜査関係者への取材で分かった。「人を殺して死刑になりたかった。6月ぐらいから死刑になることを考えていた」とも供述。警視庁調布署捜査本部は自暴自棄になったことで死刑願望を持ち、無差別に乗客を襲撃したとみて詳しく調べている。
 捜査本部などによると、男は住所不定の職業不詳服部恭太容疑者(24)。米人気コミック「バットマン」の登場人物のジョーカーに憧れ、仮装して事件を起こしたという趣旨の供述をしている。

夕歩道
 中日新聞 2021年11月1日 
 野党でも与党でもない。人呼んで「ゆ党」とも。安倍・菅政権時代には自公の補完勢力とも言われた日本維新の会だが今回、岸田政権とは対決姿勢に転じて躍進。公明党を抜いて堂々の第三党に。
 出口調査によると、無党派層の票を取り込むのに成功した由。連立与党とも野党共闘組とも一線を画した「ゆ党」の第三極化は、政権批判の受け皿ゆえか、対する野党への失望感の受け皿ゆえか。
 政権選択選挙の夜を揺るがした京王線特急車内の凶行。「人を殺して死刑になりたかった」という容疑者の供述に言葉を失う。死刑存置派が言う死刑制度の犯罪抑止力が揺らぐ。この国はどこへ。

中日春秋
 中日新聞 2021年11月2日
 作家の向田邦子さんは初めて預金通帳を作った日、同じ電車に乗り合わせた見知らぬ人たちの顔を見てはこんな空想をしていたそうだ。「あの人はいくら預金を持っているかしら」
▼思い当たる人もいるか。さすがに預金額までは思わないが、車内でたまたま目の合った人の人生や生活をふと想像するようなことはある。そして、この人にも親や子がいて、やはり良いことばかりとはいえぬ生活を大切に送っているのだと思えば見知らぬ人にも少し優しい気持ちが生まれもする
▼刃物を振るう前に車内の人たちの家族や暮らしへの想像は一切、働かなかったのだろう。日曜の夜、東京都調布市内を走行中の京王線車内で男が刃物で乗客に切りつけた事件である
▼一人が重体となっている。逃げ惑う人々や車内に火の手が上がる映像に震え上がる。走行中では逃げ場もない。居合わせた人はどれほど怖かったか
▼男は映画「ジョーカー」を思わせる服装をしていた。仕事がうまくいかず、事件を起こして死刑になりたかったと供述しているとも聞く。不幸な環境によって冷酷な悪党になっていく映画に自分を重ねたつもりか。一切、同情できない。どんな事情があろうとも誰かを傷つけてよい理由など断じてない
▼八月、小田急線でも似た事件があった。電車に乗り合わせた人を見て、胸底の悪意まで想像しなければならぬ時代にうめく。

 ◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白2021.11.02 Tue〉
 いまの時代だけではないのかもしれない。生きにくい世の中だ。メディアやインターネットは発達しているが、胸襟を開いて語り合える相手は、得難い。多くの人が、自分一人の中で蹲っているのではないだろうか。「死刑になりたかった」…絶望の言葉だ。


死刑になりたい: なぜ?犯行動機で供述 / 「誰でもいい」の不気味


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