手錠と腰縄、法廷で見せません 「被告は有罪」の予断排除
2009年7月24日 19時32分
裁判員裁判を控え、拘置先から法廷入りした被告に掛けられている手錠と腰縄を、裁判官と裁判員の入廷前に外せるよう新たな運用が行われることが24日、分かった。
現行の刑事裁判では刑務官が手錠や腰縄姿の被告を連れて法廷に入り、裁判官の入廷後に外しているが、日弁連が「手錠姿の被告を裁判員が見たら、有罪との印象を抱く」との懸念を示し、最高裁、法務省と協議していた。
今回の運用内容は同日以降、それぞれ全国の地裁や拘置所、弁護士会などに通知される。
最高裁などによると、裁判所が事前に弁護人に対し、裁判員らの入廷前に手錠と腰縄を外すかどうかを照会。弁護側が希望し、裁判長が「被告が逃走や危害を加える恐れがない」などと判断した場合に許可するという。
法廷には被告が先に入り、被告席か弁護人席に着席してから、法廷のドア手前で待機している裁判長が内線電話を使い、手錠と腰縄を外すよう書記官に指示。伝達を受けた刑務官によって外された後、直ちに裁判官と裁判員が一緒に入廷する運びだ。
閉廷時は、裁判員が退廷し終わってから、裁判長が逆に手錠などを着けるよう刑務官に指示、着用を見届けた上で退廷する。(共同)
2009年7月24日 19時32分
裁判員裁判を控え、拘置先から法廷入りした被告に掛けられている手錠と腰縄を、裁判官と裁判員の入廷前に外せるよう新たな運用が行われることが24日、分かった。
現行の刑事裁判では刑務官が手錠や腰縄姿の被告を連れて法廷に入り、裁判官の入廷後に外しているが、日弁連が「手錠姿の被告を裁判員が見たら、有罪との印象を抱く」との懸念を示し、最高裁、法務省と協議していた。
今回の運用内容は同日以降、それぞれ全国の地裁や拘置所、弁護士会などに通知される。
最高裁などによると、裁判所が事前に弁護人に対し、裁判員らの入廷前に手錠と腰縄を外すかどうかを照会。弁護側が希望し、裁判長が「被告が逃走や危害を加える恐れがない」などと判断した場合に許可するという。
法廷には被告が先に入り、被告席か弁護人席に着席してから、法廷のドア手前で待機している裁判長が内線電話を使い、手錠と腰縄を外すよう書記官に指示。伝達を受けた刑務官によって外された後、直ちに裁判官と裁判員が一緒に入廷する運びだ。
閉廷時は、裁判員が退廷し終わってから、裁判長が逆に手錠などを着けるよう刑務官に指示、着用を見届けた上で退廷する。(共同)
ほんの少しですが一歩前進ですね。
しかし裁判以前に逮捕連行時の映像を流していては効果半減。例えモザイクで隠していてもそこに手錠腰縄があるのは視聴者には一目瞭然ですし、あのシーンは「悪いヤツがつかまった、ざまあみろ」的なものですからどうかと思います。
それに裁判員に有罪との予断をいだかないようにさせたいのなら、アメリカや韓国でもやっているいように、裁判官に推定無罪原則の大切さをこんこんと説明するよう義務づけるべきだと思います。これがもっとも大切だと思います。