一握の砂〔23〕〔24〕

2006-07-18 | 本/演劇…など

〔23〕2006,7,14

山の子の 山を思ふがごとくにも かなしき時は君を思へり

君に似し姿を街に見る時の こころ躍りを あはれと思へ

いそがしき生活(くらし)のなかの 時折のこの物思ひ 誰のためぞも

 

〔24〕2006,7,18

新しき本を買ひ来て読む夜半の そのたのしさも 長くわすれぬ

旅七日 かへり来ぬれば わが窓の赤きインクの染みもなつかし

窓硝子 塵と雨とに曇りたる窓硝子にも かなしみはあり


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