西部邁さん自殺幇助の疑い 出演番組関係者ら2人逮捕 警視庁 2018.4.5

2018-04-06 | Life 死と隣合わせ

産経ニュース 2018.4.5 23:39更新
出演番組関係者ら2人逮捕 西部邁さん自殺幇助の疑い 警視庁
 東京都大田区の多摩川で1月、遺体で見つかった評論家の西部邁(すすむ)さん=当時(78)=の自殺を手助けしたとして、警視庁捜査1課は5日、自殺幇助の疑いで、西部さんが出演していたテレビ番組を担当していた東京MXテレビ子会社社員の窪田哲学(45)=東京都江東区=と、主宰していた「表現者」塾の青山忠司(54)=埼玉県上尾市=の両容疑者を逮捕した。
 捜査関係者によると、西部さんは発見時、工事現場用のハーネスを着用し、ナイロン製のロープで多摩川土手の樹木につながれていた。手が不自由だったことなどから、警視庁は西部さんが1人で作業をするのは困難だったと判断。家族や関係者らから事情を聴いたところ、2人が関与した疑いが浮上した。
 西部さんは1月21日午前0時ごろ、同居の長女と一緒に訪れていた東京・新宿のバーを出た後、「人と会う約束がある」と言って長女を先に帰宅させ、行方不明に。午前6時40分ごろ、10キロ以上離れた多摩川で流されているのを家族が発見し、死亡が確認された。河川敷には遺書があった。
 西部さんは生前、著書などで「生の最期を他人に命令されたり弄り回されたくない」などとし、「自裁死」を選択する可能性を示唆していた。捜査1課は2人がこうした思想に共鳴し自殺を手伝ったとみて詳しく調べる。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です *強調(太字)は来栖
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〈来栖の独白 2018-04-06 00:30〉
 重い課題。死を望んでも、高齢となり、体が不自由になれば、自分ひとりの力では、死を遂げることは叶わぬ。
 然りとて、自殺幇助を罪に問わないとなれば、今後、怖ろしい事態も出てくるのだろう。
 上記事のお二人(容疑者)のために、私は祈りたい。・・・悪意や遺恨があって残虐に人を殺めたのではない。いま、どのようなお気持ちで、苦しんでいらっしゃるか・・・。祈らずにはいられない。
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西部邁さんの長女「申し訳ない」 自殺幇助容疑の2人に
2018/4/6(金) 10:48配信 朝日新聞デジタル
 評論家の西部邁(にしべすすむ)さん(当時78)が1月に自殺した際に手助けしたとして、東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の子会社社員窪田哲学(45)、会社員青山忠司(54)の両容疑者が自殺幇助(ほうじょ)の疑いで警視庁に逮捕された。西部さんの長女智子さんは6日、朝日新聞の取材に「生前本当によくして下さった方々。父の自殺にお二人を巻き込んでしまい本当に申し訳ない」と語った。
  智子さんによると、窪田容疑者は西部さんの出演番組のプロデューサーを担当し、青山容疑者は西部さんと約20年にわたり親交があった。窪田容疑者は通夜や密葬にもずっと付き添い、今月下旬に予定されている西部さんの「偲(しの)ぶ会」のとりまとめ役もしていたという。
  智子さんは「父の自殺したいという気持ちを変えることができなかった。お二人が自殺を手助けしたというのなら、娘として父を止められなかった私も同罪です」と涙声で話した。
  逮捕容疑は、1月21日未明に東京都大田区の多摩川付近まで西部さんを連れて行き、ロープなどを装着させたうえで川に入水させたというもの。西部さんと親しく、窪田容疑者とも交流があった民族派「一水会」の木村三浩代表は「西部さんの死生観に共鳴していたのだろう」と話す。
  MXテレビは窪田容疑者の逮捕を受けて、「警察の捜査への全面的な協力をさせていただいた上で、進展を見守りたいと考えております」とコメントした。(編集委員・藤生明) .朝日新聞社
 最終更新:4/6(金) 13:27 朝日新聞デジタル

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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「父は満足し、警察宛ての遺書も書いたのに…」と長女 西部邁氏自殺ほう助事件
 桐島瞬2018.4.6 17:54dot.#お悔やみ
 評論家の西部邁さん(享年78)の自殺を助けた自殺幇助の疑いで東京メトロポリタンテレビジョン(MXテレビ)の子会社の社員ら2人が5日、逮捕された。西部さんの長女、智子さんは本誌の取材にこう語った。
「自分たちのために本当に申し訳ないことをさせてしまいました。(父は)自殺ということで片付くのではないかと思っていたのではないかと思います」
 警視庁に5日、逮捕されたのは、窪田哲学(45)、青山忠司(54)容疑者の2容疑者。
 窪田容疑者はMXテレビの子会社「MXエンターテインメント」の社員で西部氏が出演する番組のプロデューサーだった。4月24日に予定されている西部氏を忍ぶ会のまとめ役もしていた。警視庁は同日、同社を捜索し、裏付けを進めている。
 一方、青山容疑者は20年来の親交があり、西部氏が主宰する私塾の塾頭だったという。2人は1月21日に西部氏を東京都大田区の多摩川に連れていき、西部さんの体をロープを使うなどして川に入水させ、自殺を助けたとされる。智子さんが申し訳なさそうに語る。
「父が頼んだことだと思いますので、断って頂ければ良かった……。父のために申し訳ないことをさせてしまった。報道で顔も名前も出てしまって……」
 少し前から自殺を助けた協力者がいるのではないかという話が出て、メディアに邪推されることに困っていたという。
「両手が縛られていたなんてことが報道されていましたけれど、もし本当にそうなら最初から自殺とは出ないはず。そんな間違った報道が出るので本当に困っていました」
 西部氏は安らかな死に顔だったとして、智子さんはこう話した。
「父の死に顔はおやすみなさい、と言った時とまったく一緒で、本人は満足していて死んだようです。遺書にしても警察あての遺書もわざわざ書いていた。自殺だということになるんじゃないかと本人は思っていたでしょうから、今頃、『まったくなぁ』と思っているんじゃないでしょうか」
 警視庁などによると、2人は容疑を認めているという。(ジャーナリスト・桐島瞬)
 
 ◎上記事は[dot. ]からの転載・引用です
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西部邁さん死去、多摩川で自殺か 78歳 2018/1/21
【西部邁さん死去】2018/1/21 「先生は前から『自決する』とおっしゃっていたので、自分の言葉に殉じたと思った」 東谷暁さん
西部邁さん死去 2018.1.21 「俺は本当に死ぬつもりなんだぞ」 自裁死を選択する可能性を示唆
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『日本を貶めた戦後重大事件の裏側』菅沼光弘著 第4章 安保闘争と左翼陣営の舞台裏

    

(抜粋)
 第4章 安保闘争と左翼陣営の舞台裏
p148~
 評論家の西部邁(にしべすすむ 1939-)さんは、1960年の安保闘争のころは、全学連の最高幹部として、安保闘争を指導していました。彼があちこちでよく言っていますが、「あの当時、日米安保条約の条文なんか誰も読んでいなかった」。安保闘争は、言うならば「反米闘争」だったと言っています。
p152~
 あの当時の多くの国民はみんな安保反対だったのだけれども、しかし、よくよく考えてみると、前の日米安保条約というのは、サンフランシスコ講和条約調印のとき、吉田首相がただ一人、密室で調印した不平等条約でしたから、岸さんが変えようとしたのは無理もないのです。
 その条約では、アメリカは日本を守る義務がない。要するに、ただ「占領中の現状のまま米軍の基地を日本に置く」ということを約束した条約なのですから。そこで岸さんは、「これじゃいかん」というので、「日本を米軍が守る」ということを意味する条文を入れたわけです。だからこれは、本当は日本にとってはいい改定だったのです。反対する理由はない。
 では、当時なぜああいう反対運動になったのかというと、やはり反米感情です。あのころの一番若い、学生世代が、戦争中の体験をした最後の世代です。
 その上の世代で戦争に参加した人たちは、戦争の悲惨さというのを身近に考えているものだから、安保条約が戦争につながるということを信じていたかもしれない。一番若い世代の学生は、もう単純な反米です。誰も安保条約そのものを読んではいないのですからしかし、だからこそ、あれだけ盛り上がったのです。
 岸信介さんは、東条内閣の商工大臣をやったり、満州でいろいろ活動したりしていましたが、物凄い秀才でした。(略)60年安保のころの世論では、岸さんがどういう人かということをいっさい考えないで、単に、東条内閣の閣僚だった、戦争犯罪人だったというのが先に立つものだから、大変だったのです。
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1 コメント

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複雑な思い (あやか)
2018-04-06 06:26:08
西部邁様は、いろいろな思想遍歴は、なさったようですが良心的なかただったと思います。
でも、自害されたことは痛ましいですね。
自殺幇助した人のことは、何とも私には言いようがないです。
まあ、昔の『切腹』に例えると『介錯かいしゃく』といったところでしょうか?(苦笑)

 1960年の安保反対闘争のこと、非理性的ですけど、当時の世代の青年の民族体験からすれば『なるほど』と思える部分もあったんですね。(確か、当時の安保反対の全学連には、『右翼』の人も少なからず支持していたと言うことも聞いたことがあります)

 しかし、それに引き替え、今、いろんな問題?にこじつけて政権批判をしている左翼野党の人は、いったいどういう衝動に突き動かされてやっているんでしょうか???
 (安保反対闘争の時のような、素朴な日本人の感情が背景にあるとは、絶対に思えないです。)
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