米大統領、AIGのボーナス阻止に向け法的手段検討指示

2009-03-17 | 国際
米大統領、AIGのボーナス阻止に向け法的手段検討指示
2009年3月17日[ニューヨーク 16日 ロイター]
 オバマ米大統領は、政府支援を受けているアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が社員に1億6500万ドルのボーナスを支払ったことについて、憤りを示した。
 また、ボーナスの支払いを撤回させるため、あらゆる法的手段を探るようガイトナー米財務長官に指示したことを明らかにした。
 一方、ニューヨーク州のクオモ司法長官は、AIGのボーナスに関する詳細情報を得るため、関係者に召喚状を送付する方針を示している。
 AIGは15日に社員にボーナスを支払った。また同社は同日、受け取った公的資金を使って米欧の大手金融機関を中心とする取引先に総額約900億ドルを支払ったと発表、これら金融機関のリストを公開した。
 大統領はホワイトハウスで、幹部へのボーナスに「強い憤りを感じる」と述べた上で、「現在の状況下で、AIGのデリバティブ(金融派生商品)のトレーダーが1億6500万ドルものボーナスを受け取ることは理解し難い」と述べ、「納税者に対してこの暴挙をどう正当化するのか」と非難した。
 政府は、AIGの救済に1800億ドルの公的資金を投入した。
 AIGのエドワード・リディ最高経営責任者(CEO)は、ガイトナー米財務長官への書簡の中で、AIGは社員に2008年分のボーナスを支払う法律上の義務を負っていると説明したが、オバマ大統領による批判を受け、将来の賞与については見直しを行うことに合意した。
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米財務省がAIGへの支援計画修正へ、高額ボーナス支給問題で
2009年3月17日[ワシントン 16日 ロイター]
 米財務省は、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の高額ボーナス支給問題を受け、これに見合う金額を取り戻すため同社に対する300億ドルの追加支援計画を修正する見通し。
 財務省高官が16日、匿名を条件に語った。
 財務省は現在、2日に発表されたAIGに対する追加支援策の詳細を詰めているが、この高官によると、これに新たな条件を加える見込み。納税者が支援資金を取り戻せるよう、いくつかの払い戻しの枠組みについて検討しているという。
 AIGは、モーゲージ証券やクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)などに関連して巨額の損失を出したAIGフィナンシャル・プロダクツの従業員に対し、15日までに1億6500万ドルのボーナスを支給しなければならないとしていた。

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