金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害されたとの情報・・・2017/2/15

2017-02-15 | 国際/中国/アジア

産経ニュース 2017.2.15 09:51更新
【金正男氏殺害】親族であっても無慈悲に処断する…金正恩政権「粛清」の歴史
 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏(45)がマレーシアで殺害されたとの情報にからみ、北朝鮮の工作員の犯行の可能性が浮上しているが、金正恩政権の北朝鮮では十分にあり得ることだ。
 北朝鮮では2013年12月に金委員長の叔父、張成沢(チャン・ソンテク)国防副委員長(当時)を突然、全職務から解任、党から除名し、処刑した。
 当時、朝鮮労働党の政治局拡大会議では、「党内に潜んでいた偶然分子、異色分子が分派活動により自ら勢力を拡張し、党に挑戦する事件が起きた」ことに関連し、「張成沢が行った反党・反革命的宗派行為、反動性が暴露された」とした。張氏が「金委員長の命令に従わないという反革命的な行為を行った」ことが処刑の理由だった。
 張氏は金正日総書記の妹、金敬姫(ギョンヒ)氏の夫で、党を中心に活動。中国や韓国を訪問したこともあり、北朝鮮では数少ない「外部を知る人物」であった。11年12月の金総書記の死後は敬姫氏とともに、金委員長への権力移行に努めてきた。
 親族で後見人であった張氏を処刑した金委員長の手法を、韓国政府は朴槿恵(パク・クネ)大統領自らが「恐怖政治」と呼び非難していた。しかし、金委員長にとっては自らに意見する者、逆らう者は親族であろうが冷酷なまでに消し去るべき存在なのだ。その後も側近幹部の粛清や更迭の情報は当然のように続いた。
 異母兄に当たる金正男氏は、張氏とは親密な関係だったとされる。日本など海外メディアにもインタビューなどで、金委員長の世襲にも言及していた。さらに、北朝鮮との関係が悪化する中国が長らく金正男氏の背後におり、中国国内で半ば“自由”に行動していたことが、金委員長の逆鱗に触れた可能性がある。
 北朝鮮当局の関与、金委員長の“暗殺指令”があったのであれば金委員長は金正男氏を囲い続けてきた中国の反発を見越した上で、兄の処断を実行したことになる。金正恩政権の維持のための“金正恩恐怖統治”の歴史は進行途中であり、今後も続きそうだ。

産経ニュース 2017.2.15 08:23更新
【金正男氏殺害】父・金正日総書記から「目に入れても痛くない」 3代目就任の既定路線から拘束事件を機に一転
 金正男氏は次男の正哲(ジョンチョル)氏、三男の正恩氏と10歳前後、年齢が離れていることもあり、幼少期から長い間、3代目に就任することは既定路線と見なされていた。父の金正日総書記からは「目に入れても痛くない」というほどの寵愛(ちょうあい)を受け、スイスやロシアでの長期留学を通じて国際感覚も際立っていたとされる。10代のころから警察、軍事、ITなど国家の主要分野で要職を歴任、日の当たる道を歩んだ。
 2001年春、偽造旅券による日本入国で拘束された事件と前後して表舞台に登場する回数は減っていったが、海外ではたびたび姿が目撃された。10年には弟の正恩氏が後継者となったことについてテレビ朝日の取材に対し「個人的には3代世襲には反対だ」と発言、波紋を呼んだ。
 11年に死去した父の公式の葬儀には参列を許されなかったとみられ、韓国メディアは「悲劇的な家族史」などと評した。
 金正恩政権の発足後には東京新聞編集委員のインタビューに応じ、「父・金正日と私」(文芸春秋)で祖国に対する本音を告白。「私が(留学で)完全な資本主義青年に成長して、北朝鮮に帰った時から、父上は私を警戒したようです」などと述べていた。(時吉達也)

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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張成沢氏の親族 大部分が処刑 召還のキューバ大使夫妻も-韓国報道 
北朝鮮 張成沢氏を「国家転覆陰謀行為」により死刑判決、即日執行 2013/12/12 金第1書記の独裁強化へ  
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張成沢氏粛清の号砲は、李雪主夫人巻き込んだ“セックススキャンダル”?【桜井紀雄の劇的半島、熱烈大陸】 2014-01-04 
金正恩氏の元恋人 玄松月(ヒョン・ソンウォル)さんら、公開処刑 …背景で囁かれる「夫人の醜聞」説 2013-08-29 
「キム(金正恩)の元彼女(玄松月)は生きている。元気だ。2014/5/16」米紙ロサンゼルス・タイムズ
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