2018.4.19 01:00更新
【阿比留瑠比の極言御免】ゴルフの意義も分からないのか かみつく立憲民主「親密なら会議室で議論できる」と中学校レベルの話
安倍晋三首相が主に北朝鮮問題についてトランプ米大統領と腹合わせの会談を行うため、米国へと出発した17日のことだった。知人の月刊誌編集者が、筆者にこう予言してみせた。
「テレビのワイドショーなどは今後、『こんなときに、トランプ氏とゴルフなんてやっている場合か』と一斉に騒ぐことでしょう」
すると、狙い澄ましたかのように同日の参院外交防衛委員会で、立憲民主党の福山哲郎幹事長がこの件を取り上げ、河野太郎外相に「ゴルフを了とするのか」と迫っていた。
河野氏は「ゴルフをやっているときは、極めて親密に長い時間を共有できるわけだし、その最中にさまざまな話し合いができる」と説明したが、福山氏は納得せずにこう言っていた。
「親密な関係なら会議室でも(話し合いは)できる。なぜゴルフなのか少し理解しかねる」
福山氏は同日の記者会見でもこの件に言及し、「会議室の中でお茶を飲みながらでも真剣な議論はできると思う。ゴルフはさすがにこの状況で国民の理解は得られないのではないか」
別に安倍首相は遊びとしてゴルフをするわけでもなかろうに、福山氏がなぜそこまでゴルフを目の敵にするのか、逆に理解しかねる。ゴルフに何か嫌な思い出でもあるのだろうか。
もちろん、どんな国のどの首脳とでもゴルフをともにすればいいなどとは、さらさら思わない。ただ、ゴルフを通じて相手を見極めるトランプ氏が要請してきたゴルフを、わざわざ断る理由などないはずである。
トランプ氏は昨年11月の来日時には、安倍首相との2回にわたるゴルフ会談を振り返り、首相にこう述懐している。
「やっぱり、ゴルフをしたことがお互い大きかったなあ。私も何度か(各国首脳と)会談してきたけれど、会談して食事して終わりだからな。その点、ゴルフをすれば相手の性格も分かるし、本音も話せるし、打ち解けることができた」
外務省幹部も、ホワイトハウスでの会談や夕食会ではなく、トランプ氏の別荘があるフロリダ州で、余人を交えずに安倍首相がトランプ氏と話し合う意義をこう強調していた。
「ワシントンでは、大統領のスケジュールは分刻みで、大統領のスタッフも次の予定を入れたがる。勢い会談の中身も、短時間でいかに効率よく話すかということになってしまう。一方、フロリダならトランプ氏を独占できる」
日米両首脳が仲良くゴルフをプレーする映像は、全世界に配信される。北朝鮮や中国に対し、日米の結束と蜜月を示す効果も、通り一遍の首脳会談よりはるかに大きい。
実際、政府高官によると「欧州など各国の大使が、トランプ氏とゴルフをするにはどうすればいいのかと聞いてくる」という。世界各国の首脳の間では、トランプ氏とのゴルフはむしろ垂涎(すいぜん)の的なのである。
今回の日米首脳会談は、5月から6月初旬にかけて予定されている米朝首脳会談の方向性を決める極めて重要な会談である。安倍首相が投じる言葉をトランプ氏がどう受け止め、納得するかで金正恩朝鮮労働党委員長とどう対峙(たいじ)していくかも変わっていく。
その重大な局面に「ゴルフはよくないと思います」とか「会議室で議論したらいいと思います」とか、中学校の風紀委員のようなレベルの話をしてどうするのか。本当に理解できない。(論説委員兼政治部編集委員)
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2018.4.19 Thu〉
私も、「本当に理解できない」。理解できないが、まぁ、福山氏は一国の安全保障、つまり「国民を守る」、「国家・領土を守る」ことを任されたことがないので、米大統領との肝胆相照らすような会談の如何に重要かが分かっておられないのだろう。そういう福山氏なのだから、ご自分の身の程をよく弁えて、「国民の」などとは云わないで戴きたい。福山氏よ、あなたたちは与党ではない。国民から、何一つ、付託されたことがない。
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