光市事件 世論の動向には一切影響されることなく、法に忠実に、事実に忠実に、公正・公平に法を適用する

2007-07-14 | 光市母子殺害事件

弁護人安田好弘さんの講演(2006/6/19)から。

メルトダウンする司法

よく言われるんですけれども、大津事件ではロシアの皇太子を狙撃しようとした者に対して死刑にするようにとたいへんな圧力がかけられたのですが、裁判官はそれをはねのけて、日本の刑事司法を守り抜いたとされています。
それは、私たちのあるべき姿として語られてきました。つまり感情とか政治的な要求あるいは世論の動向には一切影響されることなく、法に忠実に、事実に忠実に、公正・公平に法を適用するのが司法だとされてきたわけです。それは、理性的で、客観的で、冷静な作業であるとされてきました。そして、その中で弁護人は徹底して被告人の利益を擁護し事実については論争を挑む。検察官は検察官で公の代表者として自分たちの捜査能力を最大限駆使して被告人の有罪を立証していく、そういう激しい対等な関係の中で裁判所は冷静な第三者として事実を判断し法を適用する、というのが司法システムだといわれてきたんです。もちろん、これにもかなりの虚構があるんですけれども、それでも、そうありたいと思ってきたし、そういう意味では司法は最後の砦だとされてきました。行政は弾圧するかもしれない、いろんな社会的な迫害を受けるかもしれない、しかし最終的に守ってくれるのは司法なんだというシステムを作ったんです。⇒

http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/kiyotaka/ 「最高裁判決と弁護人バッシング報道」〔4〕


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