寝屋川中1殺害 第5回公判 2018.11.14 被告人質問 山田浩二被告「家に送ると声かけた」…遺体の偽装工作認める

2018-11-14 | 死刑/重刑/生命犯

「家に送ると声かけた」 寝屋川中1殺害公判被告人質問で
2018.11.14 12:01
 平成27年8月に大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津美さん=当時(13)=と同級生の星野凌斗(りょうと)さん=同(12)=が殺害された事件で、2人への殺人罪に問われた山田浩二被告(48)の裁判員裁判の第5回公判が14日、大阪地裁(浅香竜太裁判長)で開かれた。被告人質問が行われ、山田被告は事件当日に2人を車に乗せた理由を「家出かと思い、送ろうかと声をかけたら、『どこかに連れて行って』と言われた」と述べた。
 山田被告はこれまでよりもさらに短くした丸刈り姿で出廷した。1日の初公判では、突然土下座し、裁判長の制止も聞かずに涙ながらに遺族らに話しかける場面があったことから、裁判長はこの日、証言台の前のいすに座るよう促した際、「この間のようなことをしてはだめですよ」と注意した。
 被告人質問は弁護側から実施された。2人を京阪寝屋川市駅近くの商店街で見かけた際の印象を問われた山田被告は「何をしているのかな、家出かなと思った」と説明。その後、「家に送ろうか」と声をかけたところ、平田さんに「どこかに連れて行ってほしい」と言われたため2人を車に乗せた、と話した。車内に乗せてからは平田さんが京都に行きたいと言い出した、と主張。車の中での星野さんの様子については、「体調が悪そうで、汗をかいていた」と話した。
 事件以前の状況については、福島県で除染作業員として働いていたが、盆休みを利用して大阪に帰省。事件当日は、夜遅くなったため実家には帰らず未明に寝屋川市駅に向かった、などと説明した。
 一方、星野さんについては「(平田さんが)『動いていない』と言ったので車のバックミラーを見たら、息をしていないような感じだった。死んだのかなと思った」とし、遺体を「(大阪府)柏原市内に隠そうと思った」と説明。「(遺体に)テープを巻いたりしたら(遺体が)消えてしまうと思い、コンビニで粘着テープやポリ袋を買った」とした。
 起訴状によると、山田被告は大阪府内かその周辺で、27年8月13日午後7時ごろから同11時10分ごろまでの間、平田さんの首を手などで圧迫し、顔に粘着テープを何重にも巻き付けるなどして窒息させて殺害。同日ごろ、星野さんの首を何らかの方法で圧迫し、窒息死させたとしている。
 公判で検察側は「2人の首を圧迫させて殺害した」と指摘。一方、弁護側は平田さんは傷害致死罪、星野さんは熱中症など体調不良で死亡したとして保護責任者遺棄致死罪にとどまるとして、殺人罪の成立を争っている。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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2人が死に至った経緯は…被告人質問で語る 寝屋川中1男女殺害裁判
更新:2018/11/14 19:30
 3年前、大阪府寝屋川市の中学1年の男女2人を殺害した罪に問われている山田浩二被告の裁判員裁判です。14日は被告人質問が行われ、争点となっている2人が死亡した経緯について話しました。
 14日の5回目を迎えた裁判。冒頭、裁判長が被告に声をかけます。
 (裁判長)「この間のようなことをしてはだめですよ」
 (山田被告)「はい」
 初公判で突如、土下座をした被告に釘をさしたのでした。被告はゆっくりと証言台に向かい、被告人質問が始まりました。
 起訴状によりますと、契約社員だった山田浩二被告(48)は2015年8月、寝屋川市の中学1年生・平田奈津美さん(当時13)と同級生の星野凌斗君(当時12)を窒息死させ殺害した罪に問われています。これまでの裁判で、山田被告側は平田さんについては「首に手が触れたら死亡していた」、星野君については「熱中症などの体調不良で死亡した」と主張しています。つまり、裁判の争点は主に「2人が死に至った経緯」です。
 双方が争いのない事実として、事件当日、京阪寝屋川市駅付近で3人は出会いました。そして、山田被告の車で移動を始めます。弁護側の主張では、その後、星野君が体調を崩したとしています。
 (弁護側)「車内での男の子の様子はどうでした?」
 (山田被告)「汗をガンガンかいてて、急に震えだして、寒くもないのに。女の子が『動いていない』と言ってきた」
 (弁護側)「死んだとは思わなかった?」
 (山田被告)「バックミラーで見て、息をしてない、死んだかなと思った」
 一方、窒息死させたと主張する検察側。山田被告が2人と出会った翌日、スマホで「DNA鑑定」「処理」などと検索していたことを問いただしました。
 (検察側)「検索記録があるけど、覚えていますか」
 (山田被告)「記憶はないです」
 (検察側)「そのあと、死体処理に関するサイトを閲覧した記録もありますが、記憶はありますか?」
 (山田被告)「覚えていません。DNAのサイトを見ているうちに、タップしたのではないですか」
 また平田さんについて、山田被告はこう述べました。
 (山田被告)「高槻市の駐車場に着き、女の子に『帰ろう』という話はしましたが、『帰りたくない』と言われて。どんどん女の子の声が大きくなって、手で口をふさぎました。そうこうしているうちに手が首にいっていました。急に動かなくなりました」
 そして、ショック療法で生き返ると思いカッターナイフで切り付けたと述べましたが、これに、検察側が質問を投げつけます。
 (検察側)「生き返れと思ったなら、生き返ったか確認するのではないですか」
 (山田被告)「見てないです」
 (検察側)「平田さんの顔にガムテープが貼ってあるなら、生き返っても息ができる状態ではないですよね?」
 (山田被告)「そこまでは考えてなかった」
 山田被告は、最後に裁判長にお辞儀をして法廷を出ていきました。

 ◎上記事は[MBS NEWS]からの転載・引用です
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寝屋川中1殺害:被告、遺体の偽装工作認める
2018年11月15日 01時35分 毎日新聞
 京阪寝屋川市駅近くの商店街の防犯カメラに映った山田浩二被告のものと思われる車=大阪府寝屋川市で(2015年8月13日に撮影された映像)
 大阪府寝屋川市の中学1年の男女2人を2015年8月に殺害したとして、殺人罪に問われた山田浩二被告(48)の裁判員裁判の第5回公判が14日、大阪地裁(浅香竜太裁判長)であった。被告人質問で山田被告は改めて殺意を否認する一方、男子生徒の遺体周辺に他人の体液が付いたティッシュを置く偽装工作をしたと認め、「他人のせいにしたかった」と述べた。
 起訴状によると、山田被告は8月13日、府内かその周辺で平田奈津美さん(当時13歳)と星野凌斗(りょうと)さん(同12歳)の首を圧迫するなどして窒息死させたとされる。
 検察側は、山田被告が8月21日、星野さんを遺棄した大阪府柏原市の竹林に立ち寄り、大阪市内のサウナで拾った他人の体液が付いたティッシュなどを遺体の周りに置いたと指摘。検察官から目的を問われた山田被告は、いったん「無我夢中だった」と答えたが、再度の質問に30秒以上沈黙。「他人のせいにしたいという気持ちが強かった」と認めた。
 検察側はさらに、責任能力などを鑑定した3人の専門家に対し、山田被告が平田さんの殺害方法について「首を押さえたら動かなくなった」などと話していたと明らかにした。「首を押さえたと言った記憶はあるか」と問われると、被告は「覚えていない」などと答えた。
 先に行われた弁護側の質問では、当日の経緯を確認。2人とは京阪・寝屋川市駅近くで偶然会い、「家まで送ろうと車に乗せた。無理やりではない」と述べた。星野さんは車内で体調が悪化したため、持っていた睡眠導入剤を渡したという。その後、大量の汗をかいて息をしなくなったと説明した。
 平田さんについては、大阪府高槻市の駐車場で声を出した際に口を押さえているうちに、「口を押さえていた手が首にいっていた。動かなくなってから気づいた」などと述べ、殺意を否認。体に約50カ所の切り傷があったことについては、「『よみがえれ』という一心で傷をつけた」と述べた。【遠藤浩二】 毎日新聞

 ◎上記事は[@niftyニュース]からの転載・引用です
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寝屋川中学男女殺害 山田被告が調べた<凶悪犯が教える死体処理法>【裁判ルポ】
取材班2018.11.15 20:46dot.
 2015年8月に大阪府寝屋川市の中学1年の男女2人を殺害した山田浩二被告(48)の裁判員裁判が14日、大阪地裁であった。山田被告は被告人質問で初めて2人が亡くなった経緯を詳細に語ったが、殺意は否定した。
 午前10時に開廷された時、裁判長が山田被告にこう告げた。
「山田さん証言台の前に座ってもらうんだけど、山田さん、この前のようなことはしてはダメですよ」
 初公判の時、罪状認否で山田被告が土下座して号泣し、遺族にわびたことに注意を促した。不規則な行動、発言を封じるためか、証言台の前に座った山田被告の周囲には5人の刑務官が取り囲む。傍聴席にまで刑務官が配置される異例の法廷となった。
 この事件は、2人の遺体からも明確な死因が確認できず、当事者は2人の被害者と山田被告のみという物証が乏しい事件だ。
 山田被告によると、事件当日の15年8月13日未明、京阪電鉄寝屋川市駅の商店街付近で、事件で亡くなった平田奈津美さん(当時13)と星野凌斗(りょうと)さん(同12)を見かけ、スマートフォンで写真をとるなどして声をかけたと説明。「家に送ったろか」と話しかけ、「話の流れ」で2人が車に乗ったと証言した。
「家出なのか、外は雨だったし、ちょっと家まで送ってあげてもいいなという思いで声をかけた」
「写真はアニメ好きとか、共通の趣味がある友達にこんな女の子がいると後でネタにするために撮った。女好きなところがあって」
 と山田被告は証言した。
 山田被告によると、車に乗り込んだ2人は、京都に連れて行ってとせがんだという。だが、山田被告はその日、別の用件があり、難しいと断った。
 それでもせがむので、用件が終わってからならと合意したという。
 主に会話は平田さんと交わしたそうだ。
 その日の山田被告の用件とは、大阪刑務所での知人の面会だった。だが、移動中に星野さんの容態がおかしくなったと主張。
「暑いのに震えていたので、大丈夫かと声をかけた。だが、平田さんが疲れているだけ、寝ればよくなると言うので、ハルシオン(睡眠導入剤)をもっていたので、それを飲むように3錠渡した」
 大阪刑務所で、山田被告は星野さんの様子が気になり、面会を短時間で切り上げて戻ってきた。車を移動させると、ほどなく平田さんが、「息していない」と山田被告に星野さんの容体を告げたという。普通なら病院に連れて行くか、119番通報をするのだが、山田被告はこう言った。
「やばいと思って、病院行こうかと平田さんにいうと、大丈夫、連れて行ったらアカンといわれた」
 そして、山田被告によれば平田さんから「隠したらどうか」と言われて、車を大阪府柏原市の山中に走らせた。そして、山田被告は、ガムテープをコンビニエンスストアで買い求め、それで星野さんの両手を縛るなどして、雑木林に遺体を遺棄した。
「一人でやったほうが早いと、平田さんの両手も縛った。だが、星野さんを引きずって遺棄しようとしたが、テープが外れたりしたので、平田さんにも手伝ってもらい隠した」(山田被告)
 そして、山田被告は平田さんの両手を再度、縛って車を寝屋川市に向かって走らせた。車中、平田さんと山田被告は会話したという。
「平田さんから一人にせんとってと言われた。星野君が初めての彼氏でずっと一緒にいたかったと話していた。一人にするなら、おっちゃんにレイプされたと無理やり車に乗せられたと警察に言うといわれ、そのうち平田さんが興奮して大きな声をあげはじめた」
 そして、山田被告は高槻市の駐車場での平田さんの殺害状況について語りだした。
「平田さんが声をあげるので、最初は指を口元において、シーってやっていた。だが、興奮してきて声が大きくなるので、自分の手を平田さんの口元にあてた。それを平田さんが体を左右に揺らせて、振り払う。そんなことが続き、何度目かの時、手が平田さんの口から、クビにいって、それで気が付くと動かなくなっていた」
 山田被告は平田さんの遺体を横に駐車していた乗用車の下に隠したという。
「ショックを与えたら、蘇らないかとカッターナイフで平田さんの顔を切りつけた。我に返って、そんなこと、無理だと思った」
 数日後、平田さんの顔には約50カ所もの傷がつくという無残な姿で発見されている。その後、山田被告は当時の勤務先、福島県に戻り除染の仕事を再開させた。そして8月20日、再度、大阪に戻ってきた。そして、星野さんが遺棄されている柏原市の現場に向かう。その前に山田被告が立ち寄ったのが、大阪市内の男性専門のサウナ「D」。
「そこで、ごみ箱から他人の精液が入ったコンドームやティッシュをひらいました。柏原市の現場では、星野くんのズボンにコンドームを入れようとしたが、腐敗が進んでいたので、近くにコンドームやティッシュペーパーを置くだけにした」と答えた山田被告。
 検事からなぜ、そのような行動をしたのかと問われると、山田被告は沈黙。
 1分近く黙ったまま。ようやく口を開いた。
「他人のせいにしたかった。無我夢中、ワケがわからず、遺体を置いてその場を離れた」と“偽装工作”を認めたのだった。
 山田被告は、平田さんから星野さんがはじめの彼氏だと聞いたと述べている。
 にもかかわらず、平田さんが体の具合が悪いという星野さんの病院行きを拒否したり、亡くなった後に、死体を遺棄する提案をしたりするだろうか? 中学1年生が遺体を見ること自体が稀だ。普通は、ショックで話すことすら、満足にできないのではないか?
 また山田被告は星野さんの死体を遺棄した、柏原市の現場を立ち去る時、「星野君が、ボクを置いていかないでという声がした。幻聴かもしれないが」と山田被告は述べた。だが、山田被告と福島刑務所で一緒だった刑務所仲間はこういう。
「山田被告は、心神耗弱などを裁判で主張しているようだ。しかし、徳島刑務所では教育実習のテストを受けて合格して、パソコンだったか情報系の勉強を受講。精神的な問題があれば、受講などできません。2014年に山田被告が出所する直前も一緒になったが、精神的におかしなことは、ありませんでした」
 そして、検察は山田被告が星野さんの死体を遺棄した際に<凶悪犯が教える死体処理法とは>というサイトをスマートフォンで閲覧していたと、明かした。
 平田さんや星野さんの死体を隠し「完全犯罪」を計画していたのか?
 山田被告が語った「真相」。どこまで、裁判所に通じるのだろうか?(取材班)

 ◎上記事は[dot. ]からの転載・引用です
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