「悪夢を生きている」=チョ容疑者の姉、謝罪声明-米大学乱射
4月21日9時0分配信 時事通信
【ワシントン20日時事】米バージニア工科大学乱射事件で32人を殺害した韓国生まれのチョ・スンヒ容疑者(23)の姉チョ・ソンギョンさんが20日、事件について声明を出し、「絶望し、途方に暮れている」「わたしたち家族は悪夢を生きている」と苦悩をあらわにし、「弟が起こした惨劇に深く謝罪する」と述べた。事件後、チョ容疑者の家族が公にコメントを出したのは初めて。米メディアが伝えた。最終更新:4月21日12時0分
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「非常に申し訳ない」、チョ容疑者の姉が謝罪
(読売新聞 - 04月21日 12:01)
【ブラックスバーグ(米バージニア州)=白川義和】米バージニア工科大の銃乱射事件で、韓国人学生チョ・スンヒ容疑者(23)の姉、ソンギョンさん(26)が20日、家族を代表して声明を発表し、「弟が引き起こした惨事を非常に申し訳なく思う」と謝罪した。
声明は「32人の罪のない人々の命が失われた悲しみは言葉では表せない」と表明。事件発生の16日以来、両親と共に毎日、犠牲者と遺族、負傷者らのために祈りをささげているとした。
チョ容疑者については、「共に成長し、愛した存在だった。今は知らない人間だったかのように思う」と変貌(へんぼう)ぶりに当惑を示した。
家族仲は良かったとし、「弟は静かで内気だが、適合しようと苦闘していた。こんな暴力行為が可能とは想像もしなかった」と言明。「彼は世界を嘆き悲しませた。私たちは悪夢の中を生きている」と絶望感を示した。また、事件解明のため、当局への全面協力を続けると強調した。