NHK「なつぞら」…〈来栖の独白 2019.4.8〉 偏愛の神 旧約の思想に「博愛」「平等」は、ない。出エジプトにしても…

2019-04-08 | 日録

なつぞら:話題の子役・粟野咲莉の女優魂 山場の“アイスクリームシーン”でやり直し志願

2019年04月04日 テレビ 

写真;NHK連続テレビ小説「なつぞら」でヒロイン・なつの少女時代を演じている粟野咲莉ちゃん(左)(C)NHK 

 女優の広瀬すずさんが主演を務めるNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」が1日にスタートし、ヒロイン・なつの少女時代を演じている子役・粟野咲莉ちゃんの演技が「泣ける」と話題を集めている。戦争で両親を失い、兄妹と別れ、一人北海道・十勝の柴田家に引き取られたなつの、どこか大人たちの顔色をうかがうような目線の動きや口調、そこから醸し出されるけなげさに胸を打たれた視聴者は決して少なくないはず。2016年度後期の「べっぴんさん」に続き、早くも2度目の朝ドラ出演となった咲莉ちゃんが、とある現場で見せた女優魂とは……。

 ◇オーディションで抜てき「見たときからこの子しかいないと」

 咲莉ちゃんは10年6月24日生まれの8歳。芦田愛菜さんや寺田心君を擁する芸能事務所「ジョビィキッズ」所属で、「べっぴんさん」ではヒロイン・坂東すみれ(芳根京子さん)の娘・さくらの幼少期を演じたほか、16年放送のABC創立65周年記念スペシャルドラマ「氷の轍(わだち)」(ABC・テレビ朝日系)、17年放送の連続ドラマ「植木等とのぼせもん」(NHK)、堺雅人さんと高畑充希さんが夫婦を演じた17年公開の映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」(山崎貴監督)などにも出演してきた。

 今回の「なつぞら」はオーディションによる抜てき。制作統括の磯智明プロデューサーは、咲莉ちゃんについて「非常にクレバーだし、表現力もありまして、250人くらい(候補の子役が)集まった中で、最初の頃から非常に印象的だった」と話す。また「オーディションってどんどんと候補を絞っていくものなんですけど、なるべく粟野さんと他の子たちを組ませながら芝居を見ていった。彼女には芝居を変えたりする引き出しもあって、見たときからこの子しかいないと思った」と振り返っている。

 ◇監督に「もう一回やらせてほしい」と自分からアピールし…

 「なつぞら」には1日放送の第1回から登場すると、確かな演技力と表現力が早速、話題に。4日放送の第4回では、草刈正雄さん演じる泰樹に連れられ、帯広の菓子屋・雪月にやってきたなつがアイスクリームを味わうと……というシーンが登場。泰樹のある一言がきかっけで、無理をしてきたなつの心も緩み、たまらず涙がこぼれ落ちるという、咲莉ちゃんと草刈さんの好演も相まって、第1週の山場ともいえる印象的な場面に仕上がった。

 実は同シーンの撮影で咲莉ちゃんは、自分の演技に納得がいかず、監督にやり直しを志願。磯プロデューサーは「オーディションの頃から、やっぱりすごい子だなって思っていましたが、咲莉ちゃんはいったん撮影が終わったあと監督に『もう一回やらせてほしい』と自分からアピールして……。結果として素晴らしいシーンになった」と明かしつつ、「特に相手が草刈さんで(笑い)、(自分からやり直しを志願するって)あまりないですね」と驚いていた。

 3月上旬に行われた第1週試写会後の会見で、「(なつの)心の中を表現できるように、一生懸命考えて撮影に臨みました。皆さんに見ていただいて、そんなところを感じてくれたらうれしいです」と話していた咲莉ちゃん。そんな咲莉ちゃん演じる少女時代のなつの姿に、主演の広瀬さんも「誰よりも感情移入し、一人で号泣した」という。咲莉ちゃんの出番は第2週までとのことだが、今後の演技にも注目だ。

 ◎上記事は[MAN TAN WEB]からの転載・引用です

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〈来栖の独白 2019.4.8 Mon〉

  NHKテレビ朝8時からの連載ドラマ「なつぞら」が、始まった。主役のなつ(粟野咲莉)が、なんとも可愛い。なつの可愛さに魅了されるが、舞台が北海道というのも爽やかで嬉しい。

 いま一つ、私に共感を抱かせるのは、なつが戦災孤児で居候という設定だ。私も、幼い頃、居候だった。

 ところでテレビといえば、我が友人に、テレビも新聞も見ないO夫妻がいる。猫ちゃんつながり(餌やり)で夫人と懇意になり、毎日公園ウォーキング1万歩をこなすO氏とも気安く話す間柄となった。

 O氏とは、いつも突っ込んだ話ができる。必ずしも見解が同じではない。

 例えば私が「旧約の神は、云ってみれば“偏愛”の神。旧約の思想に “博愛” “平等” は、ない。出エジプト記にしても、ファラオの戦車・兵士を海に沈めたり」と云ったところ、O氏は次のように言った。

 「そもそも『出エジプト記』そのものが、おかしい。40年も荒野をさ迷う、なんてあり得る?」。O氏は理詰めで考え、判断する。O氏の言い分は正しいのだろう。

 長く聖書というものを読んできて、聖書の読み方は、読む者の人生が反映される、左右される、と私は思う。今、O氏の人生には言及しない。

 私は幼年時代、中学校教諭であった父が結核で病床にあり、母と姑(私の祖母)との間も険しかったことから、母は私を連れて実家(倉敷)へ戻った。母は市内の小学校の教諭として勤めた。私は小学校3年生の始めまで、そこで生活した。当時、戦争未亡人となった母の姉も、娘(私には従姉)を連れて実家(倉敷)に身を寄せていた。倉敷には、母の弟夫婦と2男1女のいとこもいた。

 子供心にも、私は“居候”としての肩身の狭さを身に染みて感じながら日を過ごした。肩身の狭さを一層複雑にさせたのは、従姉(母の姉の子)と私の境遇の似て非なるところにあった。従姉は父親と死別したのだったが、私は生別であった。折に触れ、“倉敷”の家族は、私の生家を非難した。

 長じて、出エジプト記を読んだとき、私の胸に熱く溢れるものがあった。次のように言う。「寄留者を虐待したり、圧迫したりしてはならない。あなたたちはエジプトの国で寄留者であったからである」。

 私は寄留者であった。…新約のイエスの言動も私の心を震わせるものが多いが、旧約の偏愛の神を好きでならない。

 振り返れば、不思議な(奇跡のような)愛を神から受けてきた。私を、偏って愛してくださった。主は言われる「自分の物を自分がしたいようにするのは、当りまえではないか」(マタイ20章15節)。

 博愛だの平等だのは、人の考え出したものだろう。

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出エジプト記 22.20~23.9

20 寄留者を虐待したり、圧迫したりしてはならない。あなたたちはエジプトの国で寄留者であったからである。21 寡婦や孤児はすべて苦しめてはならない。22 もし、あなたが彼を苦しめ、彼がわたしに向かって叫ぶ場合は、わたしは必ずその叫びを聞く。 23 そして、わたしの怒りは燃え上がり、あなたたちを剣で殺す。あなたたちの妻は寡婦となり、子供らは、孤児となる。 24 もし、あなたがわたしの民、あなたと共にいる貧しい者に金を貸す場合は、彼に対して高利貸しのようになってはならない。彼から利子を取ってはならない。 25 もし、隣人の上着を質にとる場合には、日没までに返さねばならない。 26 なぜなら、それは彼の唯一の衣服、肌を覆う着物だからである。彼は何にくるまって寝ることができるだろうか。もし、彼がわたしに向かって叫ぶならば、わたしは聞く。わたしは憐れみ深いからである。 27 神をののしってはならない。あなたの民の中の代表者を呪ってはならない。 28 あなたの豊かな収穫とぶどう酒の奉献を遅らせてはならない。あなたの初子をわたしにささげねばならない。 29 あなたの牛と羊についても同じようにせよ。七日の間、その母と共に置き、八日目にわたしにささげねばならない。 30 あなたたちは、わたしに属する聖なる者とならねばならない。野外でかみ殺された肉を食べてはならない。それは犬に投げ与えるべきである。

23章

1 あなたは根拠のないうわさを流してはならない。悪人に加担して、不法を引き起こす証人となってはならない。 2 あなたは多数者に追随して、悪を行ってはならない。法廷の争いにおいて多数者に追随して証言し、判決を曲げてはならない。 3 また、弱い人を訴訟において曲げてかばってはならない。 4 あなたの敵の牛あるいはろばが迷っているのに出会ったならば、必ず彼のもとに連れ戻さなければならない。 5 もし、あなたを憎む者のろばが荷物の下に倒れ伏しているのを見た場合、それを見捨てておいてはならない。必ず彼と共に助け起こさねばならない。 6 あなたは訴訟において乏しい人の判決を曲げてはならない。 7 偽りの発言を避けねばならない。罪なき人、正しい人を殺してはならない。わたしは悪人を、正しいとすることはない。 8 あなたは賄賂を取ってはならない。賄賂は、目のあいている者の目を見えなくし、正しい人の言い分をゆがめるからである。 9 あなたは寄留者を虐げてはならない。あなたたちは寄留者の気持を知っている。あなたたちは、エジプトの国で寄留者であったからである。


「かつて寄留者であった」〈来栖の独白2016.10.5〉 

   

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我が生家にとって、重い「10月13日」・・・そして警察庁広域重要指定113号 勝田清孝事件 〈来栖の独白2016.10.13〉  

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