二審行わず無期確定か 元稲沢市議の中国麻薬裁判
2020年9月3日 05時00分 (9月3日 05時01分更新) 会員限定
【上海＝白山泉】覚醒剤を中国から日本に運ぼうとしたとして麻薬密輸罪に問われ、中国の裁判所で無期懲役判決を受けた愛知県稲沢市の元市議、桜木琢磨被告（７６）の二審の公判について、裁判所が公判を行わずに判決を出そうとしていることが分かった。弁護人によると、桜木氏は二審の公判が行われることを強く要求している。
中国の司法関係者は、広東省高級人民法院が、弁護人に対して弁護意見を提出するように催促を繰り返していると明らかにした。弁護人が法院の要求に従って弁護意見を提出すれば、二審の公判が行われずに直接判決が出され、無期懲役のまま判決が確定する可能性が高いという。
一方、弁護人は八月上旬、桜木氏に面会。最近軽い病気をしたものの回復し、健康状態に大きな問題はないという。ただ、「精神的に非常に苦しく、凶悪犯罪者と一緒にいるので受け入れられない。一刻も早くこのような生活を終わらせたい」と心境を吐露したという。
桜木氏は八月上旬に弁護人に面会した際、「携帯電話の通話記録を確認すればスーツケースに麻薬が隠されていることを知らなかったことを証明できる」と主張。二...
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◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用です
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＊ 元稲沢市議、桜木琢磨被告の2審再延期 中国裁判所 2020/5/21
＊ 元稲沢市議、桜木琢磨被告 無期確定か 中国覚醒剤密輸 二審開かぬまま 2020/5/15
＊ 元稲沢市議 桜木琢磨被告 死刑回避へ 中国、75歳以上は死刑適用外 2018/9/12
＊ 中国:拘束の桜木琢磨稲沢市議を覚醒剤所持容疑で正式逮捕 2013.12.9 中国の刑法では麻薬密輸の最高刑は死刑