安倍晋三首相と石破茂元幹事長 憲法9条改憲案の違いは 石破氏が「第二の小沢一郎」になるとの予想も

2018-09-19 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

産経ニュース 2018.9.14 11:48更新
安倍首相、自衛隊をめぐる石破茂氏の主張に「非常識」 自民総裁選討論会
 自民党総裁選に立候補した安倍晋三首相(総裁)と石破茂元幹事長による14日午前の日本記者クラブ主催の討論会で、自衛隊をめぐる両氏の立場の違いが改めて浮き彫りになった。
 首相は自衛隊について「軍隊ではなく実力組織という考え方を取っているが、国際法的には軍隊であるという立場をとっている」と説明した。その上で「石破氏はこれに対して批判しているが、石破氏が首相になったときには、自分の主張に合わせて直ちに変えるのか」と尋ねた。
 石破氏は「必要最小限度だから戦力ではないという考え方は国民の理解を妨げる。国内においては違うが、国外においては軍隊だという議論は国際的に全く通用するものではない」と述べた。
 すると首相は「重要なことを言った。自衛隊が国際法的に軍隊ではない、ということを日本の首相が明言すると、自衛隊がハーグ陸戦条約、あるいはウィーン条約、ジュネーブ条約などから外れてしまう」と述べ、軍人のあり方などをめぐる各条約と矛盾することへの危機感を示した。「国際社会的には十分軍隊として認められている。イージス艦を数隻も所有し、5兆円も防衛費を使っている。それが軍隊ではないということは、国際社会的にはその方が非常識なのではないか」とも話した。
 石破氏は「名称は自衛隊のままで構わない。きちんと議論をしながら、日本国の独立と平和を守るためにどうすべきなのかという話こそ必要だ」と応じた。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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稲田朋美‏ @dento_to_souzo 9月1日 
総理と石破先生の憲法9条改憲案の違いは、総理は2項維持で自衛隊明記。石破先生は2項削除して国防軍創設。総理案は集団的自衛権行使は限定的なままだが、自衛隊違憲論はなくなる。石破案では集団的自衛権行使は憲法上無制限になり、普通の軍隊になる。憲法改正は党是であり総裁選での論戦を期待する。
12:55 - 2018年9月1日

 谷口智彦著『安倍晋三の真実』(悟空出版)
p192
 強い経済がない限り、税収は増えません。税収が増えないと、自衛官、警官、消防士、それから教師の給料が増えません。もちろん、自衛隊の正面装備など充実できない。ですから、一に経済、二に経済、三、四がなくて、五に経済だとばかり安倍総理が経済のことを重視するのは、「あらゆることを試みて、日本を強くし、若い世代に引き継ぎたい」と言っていることと、ほぼ同義なのです。(中略)憲法だけ、防衛力だけ、考えているはずはありません。全部、繋がっている。その土台が、経済力なわけです。

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憲法改正めぐる安倍首相と石破元幹事長の違いは… まるで護憲派野党のような石破氏 自民党総裁選  
高橋洋一 日本の解き方 
2018.9.19
 自民党総裁選で、安倍晋三首相(総裁)と石破茂元幹事長の憲法改正をめぐる持論には、どのような違いがあるのか。
 安倍氏は、憲法9条の1項と2項をそのままで、自衛隊を明記するという考えだ。具体的には、自民党案として秋の臨時国会に提出し、その後の国民投票を目指すつもりだ。
 石破氏は、9条の改正は「緊急性があると考えていない」とし、改憲は「共産党も含めて賛同が得られるものからやるのが大事だ」としている。
 両氏はそれぞれ総裁選の所見を発表している。憲法改正について、安倍氏は憲法改正と明記しているが、石破氏の所見には憲法改正はまったく書かれていない。
 安倍氏は憲法について述べるうえで、国民投票などのスケジュールには一切言及していない。同じ与党の公明党は憲法改正に慎重で、当然、安倍氏もそれを承知しているからこそ、「とりあえずは自民党内の議論を進めたい」と述べている。おそらく来年の参院選までは言及しないだろう。
 石破氏は「国民の理解なき改正をスケジュールありきで行うべきではない」と先送りのようだ。そのかわりに、参院選挙区の「合区」解消と、大規模災害などに備える緊急事態条項の創設を優先するとしている。ただし、これらは口頭で述べたものであるので、今後も変わる可能性がある。
 このような石破氏の言動をみると、まるで護憲派の一部野党のような議論であることが気になってしまう。石破氏は2012年の自民党の改憲草案作りに関わっているが、いつまで「議論」を続けるのか。あるいは、実は議論をしたくない「隠れ護憲派」なのではないかと思ってしまう。
 石破氏の言い方は、一部野党の護憲派には好都合だが、憲法改正を党是とする自民党の党員には響かないのではないか。と思っていたら、石破氏は「I am not ABE」で有名な元官僚の古賀茂明氏や、森友問題で話題になった著述家の菅野完氏と対談したりしている。
 その一方で、保守系識者との対談はあまり目に付かない。どのような立場の人とも対話するというメッセージなのだろうが、これも自民党員の目にはどのように見えるだろうか。
 石破氏は総裁選後、再び自民党を飛び出し、野党再編の核になるとの見方すら出ている。筆者は、離党経験ののちに復党した石破氏はそうした行動をとらないと思うが、石破氏が「第二の小沢一郎」になるとの予想も確かに一部にある。いずれにしても、最近の石破氏の言動をみていると、護憲派の一部野党との差異が筆者にも分かりにくくなっている。
 石破氏が、安倍氏よりもさらに伝統的な保守を目指すのであれば、自民党内での総裁選では意味があると思う。しかし、安倍氏より左に活路を見いだすのは選挙戦術としても筆者には理解できにくい。
 北海道地震を国難ととらえて、総裁選出馬を取りやめたほうがよかったのではないだろうか。(元内閣参事官・嘉悦大教授)

 ◎上記事は[zakzak]からの転載・引用です
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「戦争に行かない人は、死刑にする」戦前回帰の「軍法会議」設置 石破茂幹事長はこんなバカな発言をしたのか 2013/07/17
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