鈴木宗男・衆院外務委員長に聞く 刑事被告人 選挙で“洗礼”--外務省が反省姿勢

2009-10-30 | 政治

鈴木宗男・衆院外務委員長に聞く 

 政権交代後、与野党の最初の本格論戦となる臨時国会が開会した。今国会の注目の一つは、衆院外務委員長に就任した鈴木宗男氏(61)の動きだ。
 受託収賄など4つの罪で刑事被告人の身ながら、選挙では圧倒的支持を集め、外務省の“闇”を追及し続けてきた。鈴木氏は何を考え、国会論戦を通じて何をしようとしているのか、聞いた。(篠ケ瀬祐司)
 刑事被告人  選挙で“洗礼”
*鈴木氏の外務委員長選任は大きな話題になった。
 「世の中には挫折や失望を味わった人が多い。そういう人たちが、私の行動に希望や夢を持ってくれている」
*北海道・沖縄開発庁長官や自民党総務局長などを歴任。外務省に強い影響力を持つが、受託収賄やあっせん収賄容疑で逮捕・起訴され、衆院議員として戦後最長の437日間拘置された。1.2審とも懲役2年の実刑判決。鈴木氏は「国策捜査だ」と批判し最高裁に上告中で、判決が確定すれば収監され失職する。胃がんを患ったが、新党大地を旗揚げし国政復帰。外務委員長として表舞台で采配を振る。
 「(自民党時代の)私は橋本、小渕、森内閣では、間違いなく権力の真ん中にいた。それから野に下り、裁判までやって権力と無縁になり、後ろや横を向く余裕ができた。私への期待は、声なき声を聴き、何かしてくれるのではないかとの思いでしょう」
*自民、公明両党は「刑事被告人の委員長は前例がない」と非難した。
 「そうした声があることは真摯に受け止めたい。民主主義だから、いろいろな意見があっていい。ただ、私は民主的な選挙で選ばれた国会議員。国会内の活動は担保、保障されていいのではないか」
*鈴木氏が言う「うそ」とは何か。
 「佐藤優元外務省主任分析官の背任罪などをめぐる裁判でも外務官僚が、『鈴木宗男が怖かった』とか、『脅された』とか、ない話をつくっている。その連中は当時、私がカムバックするとは夢にも思っていなかっただろう。大きな読み違いをした。私はうそ、でたらめ、ごまかしは許さない」
*鈴木氏の“側近”とされた佐藤氏を、委員会に参考人として呼ぶ可能性については「そういう機会があるかもしれない」と言う。
 鈴木氏は、北方領土問題にも長年取り組んできた。かつて「二島先行返還論」を主張し、世論の反発を浴びたこともある。

⇒ http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/adagio/muneo.htm

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「宗男マニュアル」は不要だった=外務省が反省姿勢-政府答弁書
11月4日12時12分配信 時事通信
 外務省が2005年に同省に影響力を持つ鈴木宗男衆院議員(新党大地)の対応に関する職員用のマニュアルを作成していた問題で、政府は4日、同議員の質問主意書に対し、「現在は文書にまでする必要はなかったと考えている」との答弁書を閣議決定した。政権交代を機に同議員が衆院外務委員長に就任したことを踏まえ、同省として反省姿勢に転じた格好だ。
 マニュアルによると、外務省は対ロシア外交などで同省と深くかかわってきた鈴木議員との会食禁止や接触があった場合、文書での内容報告などを細かく指示。これに対し、同議員は「特定の国会議員を忌避するものだ」と強く反発していた。


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