「千葉 野口愛永さん 生き埋め殺害」(無期懲役 判決 2016/11/30)中野翔太被告の本性 「今の俺、最強」「容赦なく人殺せる」 犯行に自慢メール

2016-11-30 | 死刑/重刑/生命犯

産経ニュース 2016.11.26 07:00更新
【千葉女性監禁30日判決】卒アル返さないからと事件に 生き埋め女性車内で「死刑宣告」 実行犯・中野翔太被告の本性(1)
 「殺さないで。死にたくない」。暗い穴の中に引きずり込まれ、泣きながら命乞いをする女性の上に問答無用に土砂がかけられた-。平成27年4月、千葉県芝山町で起きた女性=当時(18)=生き埋め事件。千葉地裁で行われている強盗殺人や逮捕監禁などの罪で起訴された実行犯の中野翔太被告(21)の裁判員裁判で、検察側は21日に無期懲役を求刑した。今月30日、判決が言い渡される。
*「マジやる。殺す」
 穴を事前に掘って準備する周到な計画性と、「埋めてやった」と笑いながら犯行を吹聴してみせる残虐性。人間はここまで残忍になれるのか-。
 検察側の冒頭陳述などで凄惨(せいさん)な犯行の一部始終が明らかになるにつれ、法廷内には、形容しがたい重たい空気が充満していった。
 事件が起きたのは、平成27年4月。公判での中野被告や関係者らの証言をもとに、事件を振り返ってみると、犯行を計画したのは同県船橋市に住んでいた女性の高校時代の同級生の少女(19)=強盗殺人と逮捕監禁罪で起訴=だった。
 もともと2人は友人で、一時期は女性が少女の実家で一緒に暮らすほどの仲だったという。しかし、女性が友人から借りた、仕事の身分証として必要な中学校の卒業アルバムや洋服を返さなかったことからトラブルに発展。次第に不仲となっていった。女性が音信不通になるなどしたため、少女の憎悪が膨らんでいく。
 「本当に(女性と)連絡取れなくて、取れたらキレる。警察に捕まる覚悟でやっちゃう」
 「卒アル返さないしまじやる。中途半端にやって警察にばれると嫌だから殺す」
 少女が友人らと電話などで交わした会話をまとめた捜査報告書には、当時の少女の怒りのすさまじさが生々しく記されていた。少女は、主犯格の男で肉体関係のあった井出裕輝被告(22)=強盗殺人罪などで起訴=に相談し、女性を捕まえ、現金を奪った上で殺害することを話し合う。
*「穴掘り」で準備
 事件前日の4月18日夜。井出被告は、仕事仲間で友人の中野被告に、「人を埋められる場所はないかな?」「埋める前に殺すのと生きたまま殺すのどっちがいいか」などと持ちかけた。
 「殺してから埋めると重くなるからそのまま殺した方がいいんじゃない」。中野被告は平然と返答してみせる。2人で同県酒々井町のホームセンターへ赴き、女性を拘束するための結束バンドや粘着テープ、そして、「口に突っ込む」(井出被告)ための靴下を購入した。
 その後、2人は井出被告の実家でスコップを調達。実家近くの畑で井出被告に「女の子が入るくらいの穴を掘っておいて」と言われた中野被告は、その場にスコップで、深さ約80センチの穴を掘ったという。井出被告は「あれだけ掘って女埋めればすぐ死ぬ」と話していたと言い、残忍な計画性が浮かび上がる。
*あだ名で呼び合う
 準備から一夜明けた4月19日早朝。レンタカーで千葉市に移動した2人は仕事終わりの少女と合流。女性が「100万円のシャンパンタワーをやる」と周囲に伝えていたホストクラブの前に駐車し、女性が店から出てくるのを待ち伏せた。
 この頃、井出被告が女性を後部座席の中央に座らせて逃げ出せなくさせることや、合図で両手足を結束バンドで縛ることなどを指示したとされる。また、井出被告と中野被告をそれぞれ「ケイ」「ジョン」とあだ名で呼ぶことが決められた。中野被告はその理由について、「本名がばれたらまずいからそうしたのではないか」と推察した。
 その後、店を訪れても女性に会えなかったため、3人は埼玉県のパーキングエリアへ、車がパンクしたという少女の友人で共犯の少年(18)=逮捕監禁の非行事実で少年院送致=の元へ移動。中野被告がタイヤの交換をしたが、少年は少女以外の2人と会ったのはこのときが初めてだったという。
 そして、4人は、レンタカーに井出と中野の両被告が、少年の車に少女と少年が乗り、再び女性の捜索に向かった。
*女性の最後の姿
 女性は少女らがホストクラブの前から去った後、友人女性とともに退店し、千葉市内のホテルで休憩。この友人の供述調書によると、女性の当時の所持金は少なくとも2万数千円ほどで、2人でホテルを午後10時ごろに出て歩いていると、突然車が進路をふさぐように停車。車内から少女が現れたという。
 「なんでばっくれてんだよ。なんで連絡しないの。友人からもの借りてんだから早く返せ」
 まくし立てる少女に、女性は動揺した様子で「携帯の電源が切れてた」「今から仕事があるから」などと答えて逃れようとするが、少女が「うちの先輩が近くに来てる。一緒に話し聞くから」と女性を車に乗るように促した。友人は当時の少女の様子に、「何が何でも車に乗せようとしていて違和感があった」と振り返る。
 「分かったよ。乗ればいいんでしょ」。そういって女性は少女の後に着いていき、友人と別れた。その約数分後、友人の携帯電話に、男友達から電話があった。「少女が女性を探しているらしい。やばくない?」。妙な胸騒ぎに、女性の携帯電話に電話をかけたがつながらない。これが、女性の姿が確認された最後の瞬間になった。
*車内で「死刑宣告」
 少女と少年は女性を発見後、合流した中野、井出両被告の車に5人で乗車。井出被告が運転する車内では、後部座席の中央に女性、その左右を少女と中野被告が挟み込むように着席した。この時点で、中野被告と少年は女性と初対面だった。
 車が走り出す。少女と女性が卒業アルバムのことなどを話し出し、少女が女性から携帯電話を奪い、電池パックなどを取り外し助手席の少年に渡す。井出被告は「シャンパンタワーと友達のもの、どっちが大事なの」などと尋ねたり、女性のカバンに入っていた財布の中を見て「これだけかよ」と言ったりしていた。
 「突然、井出被告が『準備しろ』と言った」。少年の背後で、ポリ袋をあさる音が聞こえ、少女と中野被告が女性の手足を結束バンドで拘束。口の中に靴下を入れて上から粘着テープを巻き、中野被告によると、さらに土嚢(どのう)袋を頭からかぶせた。井出被告は「耳だけ聞こえるようにしろ」「横に倒せ」などと指示をしていたという。
 「これからどうなるか教えてやれよ」。少年によると、女性を縛り終え、井出被告が中野被告にそう声をかけると、中野被告の口から出たのは「これからお前は死ぬんだよ」といった“死刑宣告”だったという。
 その後も、緊縛された女性の体に少女が吸っていたたばこを笑いながら押しつける“根性焼き”や、井出被告が殴るといった暴行が繰り広げられた。
 「お前はこれから起きることは何も見てないし、いないことにしろ」。少年は井出被告にそう言われたという。それは、その後に起こる惨劇の予兆だった。女性を後部座席から荷台に移すなどし、車は、中野被告が前日に掘ってあった穴のある畑へと向かった。 =(2)に続く

2016.11.26 07:01更新
【千葉女性監禁30日判決】女性生き埋め後、「今の俺、最強」「容赦なく人殺せる」 実行犯・中野翔太被告の本性(2)
*命ごい
 畑の近くで中野翔太被告(21)=強盗殺人や逮捕監禁などの罪で起訴=を下ろした車はいったん、井出裕輝被告(22)の実家へ向かった。井出被告が道具などを取りに下車し、少女と少年、拘束された女性の3人が車内に残された。
 女性が「もう1度、話がしたい」と言っていると、少年が少女に伝えると、少女は「お前が悪いんじゃん」「お前と話すことはない」と言い放った。
 井出被告が、先のとがったスコップを持って車内に戻ってきた。時刻は20日午前0時を回り、中野被告の元へ戻ると、両被告が荷台の女性の頭と足を抱えて闇の奥へ消えていった。
 「ちょっとだけ埋めておいて」。中野被告に指示を残すと、井出被告は少女と少年を乗せた車を止めるために再び実家へ。中野被告は「後で井出(被告)がやるから、半分くらい埋めておけばいい」と女性を穴の中に引きずり込み、生き埋めにとりかかる。
 穴の中で膝立ちになり、体を震わせる女性に中野被告は「横になれ」と指示。倒れた女性の体の上から土砂をかぶせていく。
 「殺さないで。死にたくない」
 泣きながら助けを求める女性。だが、その声は逆効果となった。人の気配がなく周辺が静まりかえる中で、「女性の声が近くの民家に聞こえて、発覚するのではないかと焦り急いで埋めた」と中野被告は、井出被告の指示に反し、顔や体が見えなくなるまで土をかぶせていった。
 検察側によると、午前0時半ごろまでに、こうして女性は生き埋めにされ、窒息死により殺害されたとされる。
*「鬼だな」
 「お前もう埋めたのか。鬼だな」
 3人で中野被告のいる犯行現場に戻ったとき、すでに埋め終えた様子を見て、井出被告がそうおどけたように笑っていたと、少年は証言した。スコップを現場に刺して「届かないか」と笑い、「こうやっとくとわかんないだろう」と地面を農具でならしたり、葉っぱをかけたりと発覚を防ぐよう工作もした。中野被告は、そのときの井出被告が、「俺もやりたかったのにと残念そうな様子だった」と振り返った。
 犯行を終えたグループは車で帰宅。道中、少年が川に女性の携帯を遺棄。犯行後、井出被告と少女で女性の持っていた現金の分配について話し合っていたといい、井出被告は分け前について、「この仕事、2千円かよ」とぼやいていたという。
*犯行自慢
 事件は、少女から犯行を聞いた友人が警察などに相談したことで発覚。22日には少年と少女が、24日に井出、中野の両被告がそれぞれ警察に逮捕された。逮捕前、少女は警察の捜査が始まると友人らに自分が女性を逃がしたことにしてほしいと口裏合わせを頼み、井出被告は捜査の手から免れるため、「福島で除染の仕事があるから一緒に行こう」などと中野被告を誘うなどしていたという。
 公判では、犯行グループが女性を生き埋めにしたことを周囲に喜々として吹聴していたことが次々と明らかになった。
 4月19日午後10時ごろ。少女は友人との電話で、「誰にも言うなよ。今から人殺すんだよね」と笑いながら話し、犯行後の同20日午前5時ごろには、別の友人に電話で、「生き埋めにした」「めっちゃびびってた。いらだって根性焼きした」「私関係ない」などと、再び笑いながら伝えていた。
 同日午前10時ごろ、卒業アルバムを女性に貸した別の友人が少女に「22日に女生と会う予定だ」と電話をかけると、少女から「もういないよ」と告げられる。「うちから話せないから」と井出被告とみられる男が代わると、「はじめましてこんにちは」「俺も話せない」と言い出し、少女が「畑に埋めてきた」「手足縛って、携帯は川に流した」「うるさくてタバコ太ももに押しつけた。魚のように飛び跳ねた」などと笑って話したという。少女は「誰にも言わないでね」と言ったのち、電話は切れた。
 少年も犯行前、少女に無料通信アプリ「LINE」で「俺も(犯行に)行こうかな」と送り、少女が「共犯になるからやめとけ」と返すと、「そういうの大好き」と送信していた。
 井出被告の知人からは、同21日に井出被告が「女の子を殺しちゃった。中野がやった。しばらく会えなくなる」と、普通の口調で話していたとの証言があった。
 中野被告の弁護側は法廷で、井出被告との間に犯行以前から車の洗車をさせられたり、木の棒や素手で殴られるなどの暴力振るわれたり、給料を握られていたりといった力関係があり、協力を断れず犯行に加担したとした。
 一方で、検察側は犯行後の同20日夕、中野被告が友人にメールで「今の俺さ、最強だよ」「ここだけの話しさ、人を容赦なく殺せるもん」「ちゃんと痛めつけてからね」と喜々として犯行を報告していたと指摘した。
 取り調べ段階で、職場でむしゃくしゃしてやったなどとも話していたことから、自ら積極的に犯行に加担していたのではと追及した。
 また、軽度の精神遅滞などがあったとされる中野被告が逮捕後、精神鑑定のために入院したが、入院中には女優の堀北真希の写真をベッドに飾ったり漫画を読んだりして過ごし、反省していなかったとも指摘。中野被告はただ「分からない」と繰り返すだけだった。
 今月30日の中野被告の判決公判に続き、少女と井出被告の公判も控える。彼らもまた、残忍な犯行を法廷で語るのだろうか。
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産経ニュース 2016.11.30 17:47更新
【千葉女性監禁】女性生き埋め殺害の犯行に自慢メール、逮捕後も漫画に女優の写真…被告の反省は本物か
 芝山町の畑に昨年4月、船橋市に住む女性=当時(18)=を生き埋めにして殺害したなどとして、強盗殺人などの罪により千葉地裁(吉井隆平裁判長)で無期懲役の判決が言い渡された住居不定、無職の中野翔太被告(21)。裁判員裁判では凄惨(せいさん)な殺害方法などが証言などで明らかになり、法廷で女性の遺族に対し「申し訳ない」と謝罪したものの、その真意を追及されると返答に窮してしまう場面が繰り返され、反省については疑問が残された。
 裁判員裁判で、中野被告は女性を生き埋めにして殺害した直後、友人に殺害を誇示するようなメールを送り、公判前の精神鑑定の入院中には人気女優の写真を見て過ごしていたことが判明した。
 「協力してほしいと頼まれ、断っても言いくるめられてしまうと思った」。中野被告は公判で起訴内容を認めたものの、犯行は、強盗殺人罪などで起訴されている共犯の住居不定、無職、井出裕輝被告(22)の指示によるものだったと主張。弁護側も、犯行以前から井出被告に車の洗車を命じられるなど力関係があったため、協力を断れず加担したと訴えた。
 一方で、検察側によると、中野被告は女性を生き埋めにした当日、友人にメールで「今の俺さ、最強だよ」「ここだけの話しさ、人を容赦なく殺せるもん」「ちゃんと痛めつけてからね」と楽しげに犯行を報告していたという。検察側に「どのようなつもりでメールを送ったのか」と問われると、中野被告は「…あんまり意味はなかったと思う」と答えた。
 また、検察側は警察などの取り調べで、中野被告が「職場でむしゃくしゃしてやった」などとも話していたことに触れ、犯行に積極的に加担していたのではと追及。「井出被告の頼みを断れなかったとは取り調べでは言っていない」「洗車と殺人は全然違うが、断れなかったのか」などとの質問も行われたが、中野被告は「分からない」と繰り返した。
 弁護側は、中野被告が事件後に遺族に謝罪文を書いたことなどに言及。中野被告の育ての親の祖母への思いを聞かれると、中野被告は「恩をあだで返し申し訳ない」とはなをすすった。
 だが、検察側に「被害者や遺族への謝罪では涙を流さず、祖母への思いで涙を流したのを見て、法廷にいる遺族がどう思うか考えたことはあるか」と聞かれると返事に困窮。また、軽度の精神遅滞を抱えるとして公判前に行われた精神鑑定のための入院中には、女優の堀北真希さんの写真をベッドに飾ったり、漫画を読んだりして過ごしていたという。
 「事件のことで(被害者に線香をあげるなど)何もしていなかったのか」と聞かれると「ないです」とだけ返答した。謝罪文が事件から半年以上たってから書き出し、完成したのは今年の7月だったことも判明。遺族はこの謝罪文を受け取っていないという。
 中野被告は初公判からスーツ姿で臨んだものの、髪の毛は首もとまで伸びた若者風の長髪。被害者参加弁護士からの「最後に髪を切ったのはいつか」という質問に「昨年の12月くらい」と答え、「髪を切らないのは自分の意思か」と問われると、「はい」と述べた。
 公判に臨んだ裁判員は判決後の記者会見で、中野被告の法廷での様子に「表情が変わらず淡々としていて、反省しているようには見えなかった。ことの重大さを理解しているのか分からなかった」と疑問を唱えた。
 中野被告は主文が告げられた瞬間も裁判長を見据えたままだったが、判決言い渡しの後に吉井裁判長から「犯した罪の重大さに向き合うように」と告げられると、弱々しく「はい」と答え、閉廷時には疲れ果てた様子で椅子に腰を下ろした。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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【千葉船橋少女生き埋め殺害】中野翔太被告 無期懲役の判決 千葉地裁 吉井隆平裁判長 2016/11/30 
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千葉 野口愛永さん監禁事件 根性焼き 生き埋めか 中野翔太容疑者「少女Aに依頼され、暴行して埋めた」2015/4/27 
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