足利事件と同じDNA鑑定 飯塚事件久間三千年元死刑囚弁護団再審請求へ DNA新証拠提出目指す

2009-06-18 | 死刑/重刑/生命犯

足利事件と同じDNA鑑定、飯塚事件弁護団から意見聴取 
 2009年6月18日13時53分  読売新聞
 民主党は18日午前、法務部門会議を開き、1992年に福岡県飯塚市の小学1年の女児2人を殺害したとして、昨年、久間三千年元死刑囚(当時70歳)が死刑を執行された「飯塚事件」の弁護団の岩田務弁護士から、事件の審理の経緯についてヒアリングを行った。
 同事件の捜査では、被害女児の遺体周辺から採取された血痕のDNA鑑定結果が証拠の一つとされたが、鑑定の際には、90年に栃木県足利市で女児が殺害された「足利事件」と同じ鑑定法「MCT118型検査法」が使われていた。
 岩田弁護士は「この事件では再鑑定に必要な資料が入手できない状態。再鑑定が保証できないものを証拠と認めるべきではない」などと訴えた。    (2009年6月18日13時53分  読売新聞)
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飯塚事件 妻子DNAと鑑定比較 元死刑囚の弁護団方針 年内にも再審請求
 2009年7月3日 00:14 
 福岡県飯塚市で1992年に小学1年の女児2人が殺害された事件で死刑が確定、昨年10月に執行された久間三千年(みちとし)元死刑囚=執行時(70)=の弁護団は2日、大分市内で会議を開き、年内にも死後再審を請求する方針を確認した。
 久間元死刑囚が一貫して無罪を訴えた同事件で当時、有力な証拠とされたのは、6月に再審開始が決まった「足利事件」と同じ方法のDNA鑑定。弁護団は死後再審の新証拠の1つとして「元死刑囚の妻子のDNA鑑定を実施するなどして、当時の鑑定の誤りを立証したい」としている。
 2女児殺害事件で、女児の遺体に付着した血痕と元死刑囚のDNA型が一致したとされる鑑定は、足利事件で精度の低さで誤りが明らかになった「MCT118」という方法だった。弁護団によると、2女児殺害事件の当時の試料は使い切られて再鑑定はできないものの、妻子のDNA鑑定を実施することで元死刑囚の型の一部を特定、当時の鑑定結果と比較して矛盾点を立証するという。
 また当時「犯人」の血液型を元死刑囚と同じB型と特定した科学警察研究所(科警研)の鑑定結果について「真犯人はAB型の可能性もあった」として、法医学者などの協力を得て再実験を実施。また、有力な状況証拠とされた遺留品発見現場における車両の目撃証言の信憑性(しんぴょうせい)についても、再実験を行うという。
 弁護団共同代表に就いた徳田靖之弁護士は「早い時期に再審請求していれば、こんなに早く執行されていなかったのではないかという思いがある。償いのためにも再審にたどりつきたい」と話した。会議には福岡、大分の弁護士計28人が参加。千野博之弁護士も共同代表に就いた。
 =2009/07/03付 西日本新聞朝刊= 
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飯塚事件、再審請求へ DNA新証拠提出目指す
 福岡県飯塚市で1992年、女児2人が殺害された「飯塚事件」で死刑が確定、昨年10月に執行された久間三千年元死刑囚=当時(70)=の遺族が今秋にも再審請求(死後再審)する方針を固めたことが5日、弁護団への取材で分かった。弁護団は菅家利和さん(62)の再審無罪が確定的となった足利事件と同様、DNA型鑑定をめぐる新証拠の提出を目指す。
 弁護団によると、飯塚事件は足利事件とほぼ同時期に、同じ「MCT118」という検査法で、DNA型鑑定が実施された。被害者の遺体に付いた血液と元死刑囚のDNA型が一致したとされ、確定判決の根拠の一つとなっている。
 血液は残っておらず、足利事件のようにDNA型を再鑑定することはできない。ただ血液から抽出された犯人のものとされるDNA型はMCT118の「16-26」タイプで、元死刑囚の遺族のDNA型と比較するなどして誤りを見つける。
 「16-26」タイプは足利事件の旧鑑定で、被害者の衣服に残った体液や菅家さんのDNA型とされたが、再鑑定では異なる結果となった。
 確定判決によると、元死刑囚は92年2月、飯塚市内の路上で小学1年の女児2人を車に乗せて誘拐し、首を絞めて殺害するなどした。94年の逮捕以降、一貫して無実を訴えていた。(山陽新聞 6月5日23時0分)
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死刑待てなかったのか 『飯塚事件』死後再審願う妻 2009-06-15 | 死刑/重刑/生命犯 問題 
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