軽乗用車、新型続々 新車不振の中で健闘

2008-11-26 | 社会

【自動車産業ニュース】

ワゴンRが今年の顔に RJCが選出
2008年11月19日
日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)がことしの「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」に選出したスズキのワゴンR
 自動車評論家らで構成する日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)は18日、ことしの「RJCカー・オブ・ザ・イヤー」に、スズキが9月下旬に全面改良した軽乗用車「ワゴンR」を選んだと発表した。
 対象は昨年11月からことし10月末までに国内で発表や発売された新型車や全面改良車で、会員の投票により選んだ。
 ワゴンRは、日本一の年間新車販売台数を4年間続けている人気モデル。約5年ぶりに全面改良された新型は、室内長を旧型より広げて後部座席の居住性を高めたことや、優れた燃費性能が特長だ。 輸入車部門は、アウディが全面改良した主力のセダン「A4」とステーションワゴン「A4 アバント」が選ばれた。

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2008年11月25日
 自動車大手が今年後半、室内を広くし燃費性能を向上させた軽乗用車を相次ぎ投入している。景気悪化で新車販売の不振は深刻化しているが、価格が比較的安く税制面も優遇されている軽乗用車は健闘、各社の勝負どころになっているためだ。
 全国軽自動車協会連合会によると、10月の軽自動車(貨物車含む)の新車販売台数は前年同月比6・2%伸びた。一方、日本自動車販売協会連合会によると10月の軽自動車を除く新車販売台数は13・1%減と落ち込んでおり、「軽」人気が際立っている。
 年間販売台数で首位を続けるスズキの「ワゴンR」は9月下旬に全面改良。室内長を旧型より約10センチ長い約1・98メートルとし後部座席の居住性を向上させた。主力グレード「FX」の前輪駆動の自動変速はガソリン1リットル当たりの走行距離を旧型より1キロ長い22キロまで延ばした。今月下旬に「アルト ラパン」も全面改良し攻勢を強める。
 ホンダが今月7日に全面改良した「ライフ」は、前後座席間の距離を8・5センチ拡大、さらに主力タイプの燃費性能を高めた。12月には「ゼスト」のスポーティーなモデル「スパーク」を発売する。福井威夫社長は「軽自動車は日本の自動車市場で非常に重要で、本格的に力を入れないといけない」と意気込む。
 一方、三菱自動車は室内高を1・43メートルと、軽乗用車で最長水準にした新型車「トッポ」を9月中旬に投入。ダイハツ工業も、角張った外観の新型車「ムーヴ コンテ」を8月下旬に発売した。
 ただ、ダイハツの箕浦輝幸社長は「経済がより冷え込めば、軽自動車需要にも影響が出る可能性がある」との懸念も示している。


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