娘を十数年監禁・凍死 遺棄容疑で両親逮捕 柿元泰孝容疑者と由加里容疑者 大阪府寝屋川市 2017/12/26

2017-12-26 | 社会

娘を十数年監禁・凍死、遺棄容疑で両親逮捕 大阪 
 日本経済新聞 2017/12/26 11:53
 大阪府寝屋川市の民家でやせ細った女性(33)の遺体が見つかり、府警は26日までに、死因が凍死だったと発表した。同日までに死体遺棄容疑で逮捕した両親は「娘は精神疾患で暴れるようになり、16、17歳ごろから仕切った部屋に監禁していた」と供述しているという。府警は長期間の監禁が死亡につながった可能性もあるとみて調べる。
 死体遺棄容疑で逮捕されたのは寝屋川市秦町の会社員、柿元泰孝容疑者(55)と妻、由加里容疑者(53)。12月18日ごろ自宅で娘の愛里さんが死亡したのに室内に放置し、遺棄した疑いが持たれている。両容疑者が23日、寝屋川署に申告して発覚した。
 府警によると、愛里さんは身長約145センチで、発見時の体重は約19キロ。自宅内に仕切りを設けて作った2畳ほどの部屋の中で見つかった。
 部屋は二重扉で内側からは開けられず、室内の様子を確認するための監視カメラも設置されていた。簡易トイレやクーラーはあったが、暖房器具はなかった。両容疑者は「食事は1日に1回程度与えていた」と供述しているという。水は室内に延ばしたチューブから与えていたという。

 ◎上記事は[日本経済新聞]からの転載・引用です
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死体遺棄で逮捕の夫婦 「長女を10年以上閉じ込めた」と供述
NHK NEWS WEB 2017/12月26日 5時02分
 大阪・寝屋川市の自宅に精神疾患のある33歳の長女の遺体を隠したとして50代の夫婦が逮捕される事件があり、調べに対し2人は鍵つきの2畳ほどの部屋に10数年にわたって長女を閉じ込めていたと供述していることが警察への取材でわかりました。長女の体重は19キロほどと極端にやせていて、警察は夫婦が長期間にわたって長女を閉じ込めていた状況を調べています。
 大阪・寝屋川市の会社員、柿元泰孝容疑者(55)と妻の由加里容疑者(53)は、長女の愛里さん(33)の遺体を自宅に隠したとして今月23日に死体遺棄の疑いで逮捕されました。
 警察によりますと、愛里さんには精神疾患があったということで、調べに対し2人は「暴れるなどしないように、自宅の2畳ほどの部屋に監禁していた」と供述しているということです。
 その後の調べに対し夫婦は自宅を改装して鍵の付いたプレハブ小屋を作り、愛里さんが16、7歳のころから10数年にわたって閉じ込めていたと供述していることが警察への取材でわかりました。
 部屋には監視カメラが設置され、食事は1日に1回、水分はチューブを通じて取らせていたということで、愛里さんが死亡した時の身長は1メートル45センチで体重は19キロと、6歳児の女性の平均体重ほどしかありませんでした。
 死因は栄養失調の状態で寒い環境に置かれたことによる凍死だったということで、警察は夫婦が長期間にわたって娘を閉じ込めていた状況を調べています。
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33歳長女を10数年間監禁か 「仕切りは自作」と父親供述
NHK NEWS WEB 2017/12月26日 13時35分
 大阪・寝屋川市で、自宅の部屋を仕切って作った場所に33歳の長女の遺体を隠したとして両親が逮捕された事件で、父親が警察の調べに対し「仕切りなどは自分で作った」と供述していることが警察への取材でわかりました。警察は長女が10数年にわたって監禁されていた疑いがあると見て調べています。
 大阪・寝屋川市の会社員、柿元泰孝容疑者(55)と妻の由加里容疑者(53)は、長女の愛里さん(33)の遺体を自宅に隠していたとして、今月23日に警察に自首し死体遺棄の疑いで逮捕されました。
 これまでの調べによりますと、自宅の部屋には仕切って作られた広さ2畳ほどの鍵の付いた場所があり、両親は「精神疾患がある娘が暴れたりしないよう16歳ぐらいのころから10数年にわたって閉じ込めていた」と供述しているということです。
 警察によりますと、仕切りの中にはクーラーや簡易トイレのほか監視カメラも付けられていて、調べに対し父親は「自分で作った」と供述しているということです。
 愛里さんは体重が19キロほどしかなく極端にやせていたということで、警察は長期間にわたって監禁されていた疑いがあると見て詳しいいきさつを調べています。
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33歳長女を監禁疑い インターフォンでやり取りか
 NHK NEWS WEB 2017/12月26日 18時40分
 大阪・寝屋川市で33歳の長女の遺体を自宅に隠したとして両親が逮捕された事件で、長女が閉じ込められていたとされる小屋にはインターフォンが設置され、親子がやり取りする際に使っていたことが警察への取材でわかりました。
 警察は長期間にわたって監禁が続けられていた疑いがあると見て調べています。
 大阪・寝屋川市の会社員、柿元泰孝容疑者(55)と妻の由加里容疑者(53)は、長女の愛里さん(33)の遺体を自宅に隠していたとして今月23日に警察に自首し、死体遺棄の疑いで逮捕されました。
 警察によりますと、遺体が見つかった敷地内の建物を詳しく調べた結果、母屋とは別の小屋で、中を仕切って作られた広さ2畳ほどの鍵の付いた部屋があり、鍵は内側から開けられない構造になっていたということです。
 調べに対し、両親は「精神疾患がある娘が暴れたりしないよう、16歳ぐらいのころから閉じ込めていた」と供述しているということです。
 警察によりますと、部屋にはインターフォンが設置され、親子がやり取りするときに使っていたということです。愛里さんの死因は凍死で体重が19キロほどしかなく、両親は食事を1日1回程度しか与えていなかったと供述しているということです。
 警察は長期間にわたって監禁が続けられていた疑いがあると見て詳しい状況を調べています。
*家族団体「社会の偏見の中孤立か」
 精神障害者の家族で作る大阪府精神障害者家族会連合会の奥野保理事は、「事件を聞いたとき、家族の精神疾患を他人に知られたくないという気持ちが根底にあると感じた。まだまだ社会の偏見が多い中で、世間とのつながりを持てなかったのではないか」と話していました。
 そのうえで「家族の立場としては、悩んでいても自分から声を上げられない人たちが多いのが現状だ。行政は相談や通報が無いと動いてくれないケースが多いが民生委員や地域の人たちと行政が協力してこうした人たちを助ける体制を作る必要があるのではないか。一方で、家族や当事者も思い切って一歩を踏み出して世間とつながってほしい」と話していました。
 大阪府精神障害者家族会連合会は家族や当事者からの精神疾患に関する相談を受け付けています。平日の午前10時から午後3時までで、電話番号は06-6941-5881です。
*相談ない虐待見つけ出すのが課題
 大阪府によりますと、精神障害者を含む障害者への虐待については、法律に基づいてそれぞれの市町村ごとに専用の窓口を設けて対応しているということです。
 相談や通報は地域の民生委員など第三者でもできるということで、必要に応じて行政が立ち入り調査などを行い、一時保護などの措置を取ることになっています。
 ただ、家庭内の状況については把握するのが難しく、誰からも相談や通報のない虐待をどう見つけ出すのかが課題になっているということです。
 事件があった大阪・寝屋川市でも、「寝屋川市障がい者虐待防止センター」が設けられていて、年間50件ほどの相談が寄せられるということです。市によりますと、市内にはおよそ340人の民生委員が登録され、虐待などの問題をいち早く把握する活動をしていますが、1人で数百世帯を受け持つこともあり今回のようなケースに気付くのは難しいということです。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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