[リハビリ・介護を生きる 母がいた場所 ―久田恵] NHK ハートネット 2015年11月18日

2015-11-19 | Life 死と隣合わせ

リハビリ・介護を生きる 母がいた場所 ―ノンフィクション作家・久田恵
  2015年11月18日(水曜)再放送2015年11月25日(水曜)
 久田恵さん(68歳)の母、美知さんが病に倒れたのは1987年、久田さんが39歳のときでした。20歳で家出同然に父母と別れ、小さな息子を連れて両親のもとに戻った一年後のことでした。脳血栓の後遺症で失語症に陥り、半身も不随の「もの言わぬ母」となった美知さんを久田さんは12年半にわたって介護しました。
 短歌や仕舞いなどをたしなみ多彩で豊かな感性を持つ母を、子供の頃から憧れ慕ってきた久田さんでしたが、その母はもう語ることも、表現することもかなわなくなってしまったのです。
 美知さんの没後、久田さんは遺品の中から原稿用紙に清書されたたくさんの短歌を見出します。
   のびあがれど吾に届かぬ窓ありて風吹けば風の運びてくるもの
   明日のわれ何なすべしや春泥にまぎれし銀の鍵さがしいて
 そこには母の40代後半から言葉を失う64歳までの心の軌跡がありました。久田さんは語ります。「思わず涙がこぼれた。私の中で、行方知れずなっていた母を見つけた気がした」
母が倒れたときの歳をこえ、今も旺盛に取材活動を続ける久田さんに、介護が久田さんに残してくれたもの、母への思いを聞きます。
 ★久田恵(めぐみ)さん(68歳)1947年生まれ 北海道室蘭市出身。
 上智大学文学部社会学科中退。1990年『フィリピーナを愛した男たち』(文藝春秋)により第21回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。子どもの不登校に関する親子同時ドキュメント「息子の心、親知らず」で平成9年度文藝春秋読者賞受賞。
 執筆活動の他に 人形劇団“パペレッタカンパニー”や様々な活動をする“花げし舎”を主宰。

 ◎上記事は[NHK ハートネット]からの転載・引用です
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久田恵著『母のいる場所』とヨハネ黙示録 2006-10-20  

     

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久田恵著『母のいる場所 シルバーヴィラ 向山物語』と久田美知歌集「翔ぶものは翔びたたしめて」  

     

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老後の準備に追われるより 3年プランで今を生き切る 久田恵 2015-02-11 
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